アウスレーゼ×サライPresents 57歳からの友達づくり実践的6か条

定年後に孤立しないために 57歳からの友達づくり実践的6か条

仕事が生きがいという人にも、やがて定年は訪れる。会社との縁が切れると、とたんに孤立する人も多い。
「会社」から「社会」への方向転換をどう乗り切るべきか、『サライ』で考えてみた。

蟹瀬誠一(かにせせいいち)さん
解説
蟹瀬誠一(かにせせいいち)さん
(国際ジャーナリスト・67歳)
AP通信社、AFP通信社、『TIME』誌東京特派員を経て、フリージャーナリストに。TBSやテレビ朝日でニュースキャスターとしても活躍中。
ラジオパーソナリティ、また明治大学国際日本学部教授も務める。

こういう人が孤立する

年は取っても「年寄り」になるな。新たな友達づくりのための心がけ

 57歳。会社ではしかるべき地位にありながらも、数年後に控えている定年のことが、脳裏をかすめる年齢でもある。定年後の人生が豊かになるか、寂しくなってしまうか、それは57歳の今から意識改革を進めることが大切だ。国際ジャーナリストで、キャスターや明治大学教授という顔も持つ蟹瀬誠一さんは、こう指摘する。
「退社した途端に人生の目標がなくなったかのような思いに苛まれ、急に老け込む人は少なくありません。50歳ぐらいから、この先もずっと元気な人と、寂しくなっていく人と、少しずつ差が出てくる。この差は何かというと、常にワクワク感を持ち続けられるかどうかだと思うんです。本当は定年になる前から、それに備えてタネを播いておくといいですよね」
 会社以外の世界で、好奇心を刺激する何かを発見することが、まず鍵となってくるというわけだ。「ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者を務めたアメリカの伝説的経営者ジャック・ウェルチさんに“Control your destiny or someone else will――自分の人生は自分で決めなさい、さもないと誰かに決められてしまう”、という名言があるんです。なかなか難しいことですが、50代は人生の収穫期であり、豊かさを意識して生きていったほうがいい。
 経済的な豊かさだけではなくて、他人と比べるのではない、自分が本当にハッピーと思えることを、それまでの何倍もやっていいと思うんです。自分の幸福感は、他人に分け与える幸せにもつながりますから」

人の輪で自身の好奇心を広げる

 漫画や映画で人気を博した『釣りバカ日誌』では、中堅ゼネコン鈴木建設のヒラ社員ハマちゃんこと浜崎伝助と、同社社長のスーさんこと鈴木一之助とが、お互い何者なのか知らないまま、釣りを通じて親交を深め、物語が展開する。釣りという趣味を基本に、年齢も利害も超えた友情が大いに共感を呼んだ。これこそ、肩書を抜きにした付き合い方の好例だろう。
まずは自分なりの価値観を見つける。そして、それを同好の士と共有するとき、その喜びは何倍にも広がり、生きる活力にもつながっていく。蟹瀬さんはこう続ける。
「一番簡単なのは、趣味でつながることですよ。僕の場合は、まずゴルフ。51歳から始めたので、若い頃より飛ばなくなった、スコアが悪くなったなんて悩むことなく(笑)、楽しみながらやっていますが、ゴルフってこんなに人脈の広がるスポーツだとは思っていませんでした。他にも絵画、伝統文化の勉強会、ワインを頂く会などなど、いろんなサークルや人の輪に参加しています。
 そういう場所に行ってみると、自分が面白いと思うものをどんどん見つけて、いろんな趣味の世界の輪が重なっている人は、やっぱり年を取らないし、魅力的ですね。
好奇心がなくなってしまうのが、一番いけない。人は年を取っていきますが、年寄りになる必要はない。人と出会ったときに、いわゆる、一期一会 になるんじゃなくて、ずっと糸をつなげていく、その姿勢も大事だと思います」
 では、具体的にどうやって“友達づくり”を始めていけばいいのか、またどんなルールやマナーを心がければいいのか。まずは、左下のチェックシートで、将来の孤立危険度をご確認いただこう。そして、次のページから、蟹瀬さんからのコメントも交えつつ、『57歳からの友達づくり』を、実践的に考えてみたい。

●孤立危険度チェックシート 1.休日は携帯・スマホに連絡がこない2.私的な困りごとは他人に打ち明けない3.夜、一緒に飲むのは仕事関係の人だけ4.近所の人とすれ違っても挨拶しない5.複数の人が集う習い事に通っていない6.SNSのアカウントを持っていない7.休日の服装はゴルフウェアかジャージの上下だ8.夢中になれる趣がない9.妻との会話より、テレビに話しかける時間が長い10.休日はひげを剃らない ●診断(当てはまる項目が) 5つ以上=定年後に、ほぼ孤立。要注意。 3〜4=孤立する危険性がある。 2以下=悠ゆう々ゆう自じ 適てきの定年ライフ。

定年後とは、名刺・肩書不問の「社会人1年生」である

社外コミュニティづくりのための必須6か条


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