「洗顔は汚れを落とせばいいものと思われがちですが、実は正しく洗顔することで肌状態が改善することもあるほど大切なプロセスです。」と、資生堂スキンケア研究開発センターの安達さん。肌のために、スキンケアの“ファーストステップ”を見直して。
2枚の画像を見比べてみると、正しい洗顔ができていない肌(上)に比べて、正しい洗顔を続けて3週間たった時点の肌(下)は、表面がなめらかに整ってきているのがわかります。
「同じ洗顔料を使用していても、洗い方ひとつで肌にこれだけ差がでるんです。」と安達さん。「逆にいうと、間違った洗顔方法が肌あれの原因になってしまうことも・・・。」肌のための洗顔が肌を傷めてしまっていては本末転倒。さっそく“正しい洗顔”についておさらいしてみましょう。


「洗顔のカギとなるのは、やはり“泡”。キメ細かいたっぷりの泡でやさしく洗うことが洗顔の基本。でも、その基本ができていない人は意外と多いんです。」以前行なった調査では、多くの人が泡の重要性を知っているにも関わらず十分な泡立てができていなかったのだそう。しかも、そのほとんどが、自分は正しい洗顔ができていると思っていたんですって! まずは思いこみを捨てて、自分の洗顔をイチから見直して。上の画像は、同じ量の洗顔料を使用して泡立てを行なったもの。あなたの“泡”はどれに近いですか?
「トータルスキンケアの会社である資生堂では、洗顔を“肌づくりのファーストステップ”ととらえています。肌にいい泡で正しい洗顔をする、ただそれだけで肌はきれいになることもわかっているんです。」と安達さん。では、その肌にいい泡ってどんな泡なのでしょうか。
資生堂スキンケア研究開発センター
安達 謙太郎さん
泡が汚れを包み込んで浮かせて落とすのが洗顔の基本的なメカニズム。皮脂や汗、ホコリといった様々な種類の汚れを包み込むには、たっぷりの量の泡が必要。
キメ細かい泡をつくると、泡の表面積が大きくなり、汚れを吸着する力がアップ。大きな泡は肌に触れる面積が小さい上に、つぶれやすいもの。ぜひキメ細かい泡をつくってやさしく汚れを落として。
肌にとって負担となる摩擦をできる限り軽減するように、弾力があってつぶれにくい泡をつくることが重要。洗顔時にも肌のうえで泡を転がすようなイメージでやさしく洗顔すると◎。
肌にやさしい洗顔料も、すすぎ残してしまうと肌にとって刺激に。泡立てをしっかりしておくと、すすぎのときに泡切れがよくなり、肌に泡が残りにくいというメリットも。


はじめにお見せした3種類の泡。それぞれをアクリル板にのせてヤスリをかけるという実験を行なった結果が右の画像。泡によって傷つきかたがちがうのは一目瞭然!
「泡立っていない泡ではたくさんの傷がついたのに対して、しっかりと泡立てた泡では、泡がクッションとなったためほとんど傷がついていません。つまり、泡立てをしっかり行なうと肌あたりがやさしくなるというわけ。正しい洗顔を続けると肌状態がよくなるヒミツはこのやさしさにあるんです。」

たっぷりの泡で洗顔すると、肌だけでなく脳も刺激されるのだそう。
「豊かな泡と少ない泡をそれぞれ触ってもらい脳の血流を測定したところ、豊かな泡を触っているときに血流が変化したんです。私自身も気持ち良さについ、いつまでも泡を立て続けてしまうことがあるほどですが、実際に泡立ての心地よさにより脳が刺激されることがわかったときは嬉しかったですね。」
たっぷりの泡を目で見て、その心地よい感触を肌で感じることで、視覚や触覚が刺激され、さらに、洗顔そのものを楽しむことでリフレッシュ効果やリラックス効果も期待できるんですって。泡の感触を感じながら楽しく洗顔を行なうことができたら、肌と心の相乗効果でますますキレイになれそう!

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