さまざまな肌悩みと向き合い、肌のことを知りつくした皮ふ科医が、毎日のスキンケアに役立つポイントや肌トラブルへの心がまえについてアドバイスします。※d プログラムは、敏感肌の方のご協力によるパッチテスト等を行いながら開発されています。

フケ・かゆみ対策

フケ・かゆみの原因

頭皮にも、他の部位の皮膚と同様にバリア機能があります。また、ターンオーバーによって表皮細胞が角化して剥がれ落ち、周期的に新しい表皮細胞に変わっています。
頭皮にトラブルがなければ、角化した表皮細胞は垢としてシャンプーなどで洗い流されます。ところが、皮脂の過剰な分泌や乾燥など、頭皮にトラブルを抱えていると、角化した表皮細胞は塊となって「フケ」となります。フケは肩に落ちると目立つ上、他人に不潔な印象を与えてしまいます。
また、頭皮の「かゆみ」は、皮脂の過剰な分泌や乾燥によって頭皮が炎症を起こしていたり、シャンプー、カラーリング剤などのヘアケア製品が肌に合わず刺激を受けたりすることで起こることもあります。
ヘアカラーは、一度染めると色落ちしにくいという便利な特長がありますが、人によっては、ヘアカラーの染料にアレルギー反応を起こすことがあるので、必ず使用前にパッチテストを行ってください。

頭皮・毛髪を清潔に保ちましょう

頭皮は他の部位と異なり、毛穴が多く、頭髪によって皮膚が覆われているので、毛穴に皮脂や汗が詰まりやすくなっています。そのため、元々皮膚に存在する常在菌が過剰に増えてフケ、かゆみ、ニオイの原因となります。

洗髪のポイント

1.汚れを落とす

シャンプーの前に軽くブラッシングし、お湯だけで頭皮と頭髪のホコリや汚れを洗い落とします。しっかり汚れを落とすことで、シャンプーの泡立ちも良くなります。

2.しっかり洗う

シャンプーは直接地肌につけず、手のひらにとって泡立てて、頭髪全体になじませたら指の腹を頭皮にあてて洗います。このとき爪を立てて頭皮を傷つけないように注意しましょう。爪を立ててゴシゴシ洗うと、頭皮が傷ついてバリア機能が破壊され、炎症が起こったり、ヘアケア製品による刺激を受けやすくなり、トラブルの原因となります。

3.丁寧に洗い流す

熱いお湯は、必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮が乾燥する原因となるので、ぬるめのお湯で洗い流します。一度洗い流したあと、襟足や耳のうしろなど、すすぎ残しやすい部分を最後にもう一度丁寧に洗い流します。リンスやコンディショナーは、毛穴詰まりを防ぐために頭皮ではなく頭髪の先につけた後、軽く洗い流します。
濡れたままの頭髪は、雑菌が繁殖しやすく清潔を保てないため、洗髪後はドライヤーできちんと乾かしましょう。また、過剰なブラッシングや頻回のシャンプーはバリア機能が破壊されるので気を付けましょう。

日常生活での注意点

顔の皮膚と同様、食事・睡眠の乱れやストレスがトラブルの原因になる場合があります。皮脂の分泌が多い場合は脂っこい食事は避け、バランスの良い食事、十分な休養を心掛けるようにしましょう。
ヘアケア製品は自分の頭皮に合ったものを選び、頭皮にトラブルが起こったときは皮膚科を受診し、症状に合わせた治療を受けるようにしましょう。

教えてくださったのは

フケ・かゆみ対策|熊本県 熊本市 熊本皮ふ科・形成外科 院長 中村猛彦 先生

熊本県 熊本市

熊本皮ふ科・形成外科 院長 中村猛彦 先生

皮ふ科の健康相談、アレルギー科の健康相談、形成外科の健康相談、アトピーの健康相談、肌・爪に関する健康相談など、十分な知識と経験をもって診療にあたっております。お子さまからご高齢者の方までお気軽にご相談ください。