FWB

FWB(化粧下地) vs 歌舞伎メーク

歌舞伎メークまで!?お湯で落ちたぁぁぁぁ!!

片岡愛之助さんのTVCMやCMメーキングムービー、インタビューをご紹介します。

New!CM「FWB vs 歌舞伎メーク」篇

CM「FWB vs 歌舞伎メーク」篇

New!CMメーキングムービー

片岡愛之助さんが、FWBを塗って歌舞伎メークをお湯で落とす撮影の様子をご覧ください。

メーキングムービー

撮影当日は、片岡愛之助さんに実際にFWBを塗っていただき、その上から歌舞伎メークをほどこしていただきました。40℃のお湯だけで歌舞伎メークが落ちたことに片岡愛之助さんからは、思わず「ほんまに落ちるんや」の声があがりました。

撮影当日の様子

片岡 愛之助

Special Interview

片岡 愛之助 スペシャルインタビュー

上方歌舞伎界の花形であり、歌舞伎はもとより、舞台、ドラマ、映画でも大活躍中の片岡愛之助さん。
FWB(フルメーク ウォッシャブル ベース)を使った感想や、メーク落としに悩む女性たちへのメッセージ、歌舞伎の楽しみ方などをうかがいました。

インタビューを読む

1.「ホンマに落ちてますわ、これ」は僕の本音

ー実際にFWBを使ってみてのご感想をお聞かせください。

私どもは歌舞伎の化粧をすることを「顔をする」「顔を落とす」と申しますが、演目によっては、顔を落として、また顔をしてと、日に5度も6度も繰り返します。「顔を落とす」作業には時間がかかりますし、なかなかきれいに落ちないものです。

歌舞伎役者として30数年、ずっと化粧落としには手を焼いておりましたので、これまでも自分で探したり、おすすめ商品をご紹介いただいたりと、かなりの種類の化粧落としを試してまいりました。それこそ山盛りになるくらいの化粧落としが集まっておりましたから、もしかすると一般の女性の方より試した数は多いかもしれません。ですから今回、FWBのお仕事をいただいたときも、「ホンマにそんなに簡単に顔を落とせるものがあるの!?」と半信半疑だったのですが(笑)、実際に使ってみたら、「ウソみたいに」簡単にメークが落ちて、驚きました。

片岡 愛之助

実はCM撮影では、シャワーを浴びるシーンを二回、撮りました。と、いうのも、私の頭には「顔はなかなか落とせない」という先入観があったので、つい無意識にしかめっ面で顔をゴシゴシッとやってしまったのです。それで、スタッフさんから「もう少し気持ちよさそうな顔でお願いします」というリクエストが。

実際、手で顔を強くこする必要はまったくありませんでした。お湯がかかったところから、化粧が溶け落ちていくような感覚です。鏡で自分の顔を確認しましたら、白塗りだけでなく眉毛や紅で取った隈取りも、すべて落ちておりました。ですからCMでは、気持ちよさそうにシャワーを浴びている私の顔がご覧いただけると思います(笑)。

それからもうひとつ。FWBを実際に使わせていただく前に不安に感じていたことがございます。それは「40度のお湯で簡単にメークが落とせる」のであれば、汗で化粧が流れ落ちてしまうのでは?という疑問です。舞台で演じているときに流れ落ちてくる汗は、それはそれは熱く感じるものですから。

舞台上で化粧がまだらに崩れてしまったら、大変なことになりますので(笑)。でもこれも、私の取り越し苦労でございました。化粧がくずれてしまうことはありませんでした。現在の私の心配は、CMをご覧になったみなさまが、あまりに簡単にメークが落ちすぎていて、逆に信用してくださらないのではないかということです。嘘いつわりはございません。あの映像が真実です(笑)。

CMでは、最後に私が「ホンマに落ちてますわ、これ」と呟くシーンがあるのですが、実は台本にセリフがあったわけではなく、偶然、その瞬間をカメラさんが撮っていらしたのです。まさかCMに使われるとは思っていなかったので、“素の自分”が映っていて、少々恥ずかしいですね(笑)。

2.歌舞伎化粧も女性のメークも落とすのは大変

ーメーク落としにストレスを感じている女性たちに、アドバイスをお願いします。

片岡 愛之助

私は常々、「男に生まれてよかった」と思っております(笑)。なぜなら、毎日仕事で「顔をする」たびに、女性のみなさんは仕事でなくても、普段からこんなに大変なことをされているのかと、感心しつつ自分の肌で実感いたしているからです(笑)。私どもの歌舞伎の化粧は、最短で5〜6分、通常は20分ほどかけて行います。とはいえ、先も申しましたとおり、私は日に何度も顔をしておりますので、男には生まれましたが、女性以上にメークにかける時間は多いのかもしれません(笑)。

歌舞伎化粧は、多分、みなさんがご想像なさっている以上に厚塗りです。水白粉(みずおしろい)を、板刷毛で重ね塗りいたしますので。顔にべたーっと密着している感じとでも申しましょうか。ですから落とすのにも非常に時間がかかるのです。むしろ、塗るときよりも落とすほうが大変なくらいです。

今までは顔を落とすのに、クレンジングクリームの後、濡れたタオルで拭き取って、さらに石けんでかなりゴシゴシと洗っておりましたので、多分、肌にもかなり負担がかかっていたと思います。とにかく「顔を落とすのはやっかいだ」という印象ばかりが強いのです。

ですから今回、資生堂の方から「6割以上の女性が従来のメーク落としを面倒だと感じている」というデータを伺ったときも、まったく「意外」とは思いませんでした。

ところがFWBを使うと、こうした手間が省けますので、私にとってはかなり画期的な新商品でした。歌舞伎化粧ですらお湯だけで落ちてしまったのですから、女性のメークも、簡単に落ちてしまうのではないでしょうか。お子さんがいらしたり、仕事を持っていらしたりと、お忙しい女性にとっては、本当に便利な商品となると思います(笑)。

手でゴシゴシする必要もないので、優しく落とせると思います。もっと早く知っていれば、どれだけ時間が節約できたか……と考えてしまうほどです。

3.新しい挑戦から本物が生まれる

ー新作歌舞伎に取り組んでいる、その思いをお聞かせください

徳島県の大塚国際美術館で行われる「システィーナ歌舞伎」のテーマは、「和と洋のコラボレーション」です。私も今まで3回出演させていただき、『GOEMON』ではフラメンコを、歌舞伎版オペラ『フィガロ』では歌をご披露させていただきました。どちらも初めての経験でしたが、そもそも歌舞伎の語源である“かぶく”とは、常識を打ち破るような新しいこと、最先端のことをする、という意味です。

実際にあった出来事や事件を、役者が今でいうワイドショーのVTR的に再現してみせた芝居が、歌舞伎にはたくさんあります。庶民の娯楽だったのですね。当初は女性が演じておりましたが、その後、男性だけで演じるようになり、能や狂言の影響を受けつつ、現在のようなかたちになってまいりました。つまり、現在では「古典」と呼ばれる作品も、つくられたときは自在に進化を重ねて変化する、「現代劇」であったのです。

新作歌舞伎をご覧になったお客さまの中には、「私は“歌舞伎”を観にきたのに、期待していたものと違う」とおっしゃる方もいらっしゃいます。確かに古典歌舞伎とは違いますが、これも本来の意味では歌舞伎であり、“かぶく”という意味では、むしろ歌舞伎の原点なのです。

片岡 愛之助

私ども役者にとって一番大切なのは、歴史の中で培われた歌舞伎の“型(かた)”を継承し、それを後輩に伝えるのは当然のことですが、これに加えて、常に“かぶく”という精神を忘れてはならないと思っております。

新しい作品をつくり、それが今後何度も演じられれば、100年、200年後には「古典」として残っていきます。それが歌舞伎という文化の特徴であり、未来に向けて、この文化にさらに幅と深みを持たせていくことが、我々歌舞伎役者の使命のひとつと考えております。

遠い将来、「昔は歌舞伎にフラメンコを取り入れて踊ったりしたんだって。古いよね〜。でも面白そうだから演ってみようか」なんて言っていただけたら、本当に嬉しいですね。100年後に歌舞伎がどんな風に進化しているのか、とても楽しみですし、また進化していなくてはいけないと思っています。残念ながら、この目で確かめることはできませんが(笑)。

ただ、新作歌舞伎が再演されるのは、現状ではとても稀なことです。人気のある演目は、今までに何百、何千回と再演されて、今日に至るわけですから、やはり再演されるような新作歌舞伎、将来「古典」となりえる新作をつくっていきたいですね。ですから、自分がどんな役柄を演じたいかということよりも、わざわざ切符を買って観に来てくださるお客さまが「どんな歌舞伎をご覧になりたいのか」、常に考えながら演じています。そういう意味では、世の中の流れを含め、お客さまの「気分」に敏感であることも大切です。ご承知の通り、歌舞伎には「大向う(おおむこう)」というものがあります。私の場合なら、屋号の「松嶋屋!」となるのですが、たとえ新作歌舞伎であっても、見功者のお客さまが必ずタイミングよく掛け声をかけてくださいます。「あ・うん」の呼吸とでも言うのでしょうか。こうしたことも、「歌舞伎はお客さまと一緒につくりあげるもの」との思いを強くするような、有り難いことですね。

4.日々進化する歌舞伎の世界へ

ービギナーのために、歌舞伎の楽しみ方をお教えください。

片岡 愛之助

歌舞伎には、ひとつの狂言を全幕通して上演する“通し狂言”もありますが、いろいろな演目の名場面を抜き出して上演する”見取り狂言“の場合は、世話物といって庶民の生活を描いたもの、時代物と呼ばれる武士社会を描いたもの、踊りなどを、幕ごとにうまく配置してあります。

世話物ですと、セリフも筋書きもわかりやすく、テレビで観る時代劇のような感覚でご覧いただけます。時代物であれば、隈取りと呼ばれる歌舞伎独特の化粧で見得を切る、いわゆる“ザ・歌舞伎”的な世界が堪能できます。私がCMでご披露しております水浅黄(水色)の衣装は、時代物に出てくる典型的な若殿さまの衣装です。歌舞伎の演目って、そもそも当て字のような漢字も多く、なかなかパッと意味がわからないようなものが多いですよね。「小難しそうでハードルが高い」と思われるかもしれませんが、とにかく一度、是非劇場へ足を運んでいただきたいですね。

たとえばメークの新商品が出たときも、使い慣れたものがある方ほど、それを買って試すのには、少々勇気がいるかもしれません。とはいえ、どんなものであっても、実際に試してみないことには、本当のところはわかりません。私自身もFWBを実際に使ってみるまでは、その実力を少々疑ってしまったように(笑)、「歌舞伎って、ほんとに面白いの?」とお思いになる気持ちはよくわかります。

でも、使ってみてよさを体験し、今では「是非一度、FWBをお試しください」と申し上げるのと同じ気持ちで、「歌舞伎も是非一度、ご覧になってみてください」と申し上げたいですね(笑)。生演奏のライブ感ですとか、役者の息づかい、舞台の大道具や華やかな衣装などを目の当たりになされば、必ず、楽しんでいただけるはずです。そして歌舞伎を観る際には、イヤホンガイドをお借りになることをおすすめします。時々、「何にも知らない人みたいで恥ずかしい」とおっしゃる方がいますが、歌舞伎のセリフは何度も足を運んだ方であっても、わかりにくいものがございます。ましてや歌舞伎が初めてで、「半沢直樹に出ていた“黒崎(愛之助さんが演じていた役名)”を観に行こう」と、せっかく切符を買って観に来てくださっても、役者は皆、歌舞伎化粧をしております。多分、「どれが“黒崎”か?」と目をこらしても、なかなか私を見つけることは難しいと思われます。私自身、宝塚を観に行って、似たような経験をいたしましたので、よくわかるのです(笑)。

その点、イヤホンガイドをしていれば、「○○役、片岡愛之助の登場です」と説明してくれますし、歌舞伎独特の言葉使いや衣装、舞台の解説などもございます。恥ずかしいことは何もありません!そして、できればもう一度、次はイヤホンガイドなしで、舞台だけに集中して観ていただけたら、本当に嬉しいです。とはいえ、歌舞伎の切符は高価なものですから、最初は一等席である必要はないと思います。“一幕見席”と申しまして、ご興味のある演目だけを気軽に楽しんでいただける席もございます。“ごひいきの役者”を1人お決めになって、その役者の出る舞台に的を絞ってご覧になるのも楽しいですね。

あとはやはり、歌舞伎は日常の“晴れの日”を演出するには、ぴったりの催しであるということです。せっかくお着物を持っておられても、「着ていく機会がない」とおっしゃる方は、是非ともお着物でお越しください。実は私ども役者も、舞台で演じている際に客席にお着物の女性が多いと、自然に気持ちが上がるものです。先にも申し上げましたが、歌舞伎の舞台は役者とお客さまが一緒につくりあげるもの。晴れ着を着て、美しくメークをなさって、是非、積極的に歌舞伎の舞台に参加していただけたらと思います。

Profile

片岡 愛之助

片岡 愛之助 Ainosuke Kataoka

1972年3月4日生まれ。大阪府出身。身長172cm、体重70kg。
屋号/松嶋屋、定紋/追いかけ五枚銀杏。
昭和56(1981)年12月、十三代目片岡仁左衛門の部屋子となり、南座『勧進帳』の太刀持で片岡千代丸を名のり初舞台。
平成4(1992)年1月、片岡秀太郎の養子となり、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで六代目片岡愛之助を襲名。

平成20(2008)年12月、上方舞梅茂都流四代目家元を継承し、三代目梅茂都扇性(うめもとせんしょう)を襲名。
2013年 愛之助主演の通し狂言「夏祭浪花鑑」(大阪松竹座)が
第68回文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞する。

上方歌舞伎界の花形であり、古典歌舞伎はもとより新境地への挑戦を続け、舞台、ドラマ、映画でも大活躍中。

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