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第1回 ゲストMEN’S Precious編集長 橋本記一氏 第2章 千利休の茶室みたいな狭いところで商売。

<店主前曰>

先週の金曜日からはじまった美容室SHIMAJI SALONは大盛況で、議論が白熱しすぎて開店の日は酸欠状態だった。だから、わたしは葉巻を吸うのを遠慮したくらいだ。シングルモルトもネスプレッソも紅茶も出す余裕さえなかった。まず、立木義浩巨匠が2人のアシスタントを引き連れてたくさんの撮影機材を運び込んできた。それにSHISEIDO MEN担当の大樂さんと井上さん、そして今月のBC高石さん、それからこのサイトを運営してくれるラナエクストラクティブの太田さんと岩藤さん、今月のゲスト『MEN'S Precious』のハシモト編集長とわたしの総勢計10名であった。酸欠で卒倒する人が出て救急車を呼び込まれる事態になったら大変だと、タッチャンが心配してアシスタントに窓を開けるように命じた。さすがは長老である。それでもSHIMAJI SALONの雰囲気は愉しく明るく盛り上がり、笑いが絶えなかったのである。

BC高石 ここが有名なサロン・ド・シマジですか。

シマジ 夜はバーになり、昼間はときどきネスプレッソ専用カフェ・ド・シマジになり、ときどき美容室シマジ・サロンになるんです。

BC高石 すごいですね。3つもなさっているのですか。

シマジ はい、うちは多角経営なんです。なにか飲みますか。

BC高石 いえいえ、今日は美容部員としてお邪魔していますのでお気を遣わないでください。

立木 おれに極上のシングルモルト1杯くれる? 息が詰まりそうだ。

ハシモト お店にSHISEIDO MENを買いにくる年齢層はどれくらいなんですか。

BC高石 そうですね。20代から80代まで満遍なくまちまちです。

ハシモト 全員がフルラインで化粧品を全部買うわけではないでしょう?

BC高石 はい、最初はクレンジングフォームとトーニングローションですね。

ハシモト シマジさんみたいにSHISEIDO MENをフルライン使用している人は少ないでしょうね。

シマジ ハシモト、ヨーロッパには結構いるそうだ。なにせいまのところ、日本を100としたら、欧米の消費量は150と聞いている。だからこの連載でSHISEIDO MENに興味を持ったわれらが日本男性は負けてはおれんのだ。1日も早く健康そうに見える顔色の肌にしなければ、人生を生きていても甘い生活の術が身につかないんではないか。

ハシモト たしかに。肌の手入れは重要ですよね。

BC高石 1度お試しになったかたは確実にリピーターになってくださいます。それで少しずつバリエーションを増やしてほかのアイテムも買っていってくれます。

シマジ 一度使ってみると効果も気持ちよさもわかるよな。

ハシモト 本当です。まさにSHISEIDO MENは知る悲しみです。

立木 そこでシマジは「知る悲しみは知らない悲しみより上質である」と言うんだろう。

シマジ まさにその通りです。タッチャンにはすべて見透かされているね。

立木 シバレン先生が言ってるじゃないか。「わしは人に見透かされるこころは持たぬ」と。

シマジ そうだったっけ。シバレン先生は男は透き通るような美しい肌を持てと言ってなかったかな。

立木 シマジ、自分で勝手に創作するな。

ハシモト でも健康そうに見えるって大切ですよね。

シマジ たしか三島由紀夫が言ってなかったかね。「健康よりも健康そうに見えるって大事」なんだと。その伝でいくと、金がなくても金持ちそうに見えるとかね。

立木 まさにいまのシマジじゃないか。

シマジ 本物の教養はなくても教養豊かで賢そうに見えるとかね。

立木 まさにいまのシマジじゃないか。

シマジ 長老、いちいち、うるさいですね。三島由紀夫がそう言ってるんだよ。

ハシモト やっぱり素敵な男になるためには、顔面SHISEIDO MENで磨きをかけて内面は沢山本を読んで磨くのですか。

シマジ たしかに顔からにじみ出てくる魅力は内側からの力が必要だね。男を魅力的にするのはSHISEIDO MENと読書がマストだね。

BC高石 SHISEIDO MENのデザインは洋書の古い豪華本をイメージして作られたそうです。洗面台に何冊か本が並んでいるイメージですよね。

ハシモト 本を読まずにまずSHISEIDO MENってことなのかな。

シマジ それは読み過ぎだな。本もSHISEIDO MENも自分で買うことが重要だね。

ハシモト 以前、資生堂の広報のかたからSHISEIDO MENのシリーズのひとつ「セルフタンナー」をもらったんですが、よく説明書も読まずに毎日使っていたら、冬だというのに肌がだんだん黒ずんできて、「おまえ肝臓でも悪いんじゃないか」って、友達に言われたことがありました。新しい保湿クリームだと勘違いして毎日使っていたのです。

シマジ それは大変だったね。

BC高石 SHISEIDO MENのシリーズにはその類のものは3つあります。一般の日やけ止め美容液として「UVプロテクター」があります。これは紫外線からシミや乾燥を防ぎ白くならず、またべたつかないスグレモノです。例えばゴルフなどのとき、もっと紫外線をブロックするためには「UVスポッツシューター」があります。これには薬用シミ防止成分が入っており、ビタミンC誘導体がメラニンの生成をおさえ、紫外線によるシミを防止します。ニキビも予防してくれます。それからいまハシモトさまがおっしゃった「セルフタンナー」は肌にダメージを与えることなく、魅力的に日やけ肌に演出してくれます。

シマジ よくヨーロッパのリゾートでマホガニー色に黒光りしている男はいるが、多分、それがこれだな。

立木 シマジ、やめとけ。おれもおまえも生まれつき”地黒”だから。

シマジ たしかに生まれつきメラニン色素が多くて色黒なんです。子供のころ横浜の親戚の家に遊びに行って、2、3日海岸でいるだけで日やけ大会で優勝したことがあったっけ。「坊やどこからきたの」って訊かれたから、親戚の住所を言っておきましたが、岩手県一関からきましたと言ったら、みんな驚いただろうなあ。

BC高石 シマジさんみたいなお肌が強い人でも日やけしたなあと思ったときにはすべての化粧品は使わないほうがいいんです。3、4時間、お肌を冷ましてからお使いください。

ハシモト たしかに、ヒリヒリするのは肌にはよくないんだ。

立木 おれは最近肌もこころもヒリヒリすることはなくなった。

シマジ おれも。

立木 ウソばっかり。シマジはまだ現役だろう。

ハシモト 71にしてSHISEIDO MENの愛用者代表もやるんですから、まだまだ、現役でいてくださいよ。

シマジ このように、一見、現役そうに見えることが大切なんだ。タッチャンだって現役そうに見られるんじゃないの?

立木 余計なお世話だ。おまえにそんなこと言われたくない。ハシモトは?

シマジ ハシモトはちょうど50になったばかりです。いま現役かどうかなんて言われるのは可哀想だよ。

立木 そうか、50代か。じゃあ40代からこのSHISEIDO MENを使ってるんだな。おまえ、シマジやおれくらいの歳になるころには、ピカピカの爺になって輝いてるな。

ハシモト ぼくは朝起きてSHISEIDO MENの「クレンジングフォーム」で洗顔したあと、「トーニングローション」をつけるでしょ。そのあとのこの蓋が気持ちよくパチン! と閉まるときの感触が大好きなんです。「今日もまたしまっていくぞ!」って気合いが入ります。色と香と音って化粧品には重要ですよね。

シマジ SHISEIDO MENのデザインの統一感は素晴らしいよね。美しいものを見ると、こころのなかまで美しくなるような気がする。

BC高石 資生堂は全商品それを目指しております。

立木 はいはい、有り難う御座います。

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