第1回 ゲストMEN’S Precious編集長 橋本記一氏 第1章 男の顔は40歳以降が本当の自分の作品である。

<店主前曰>

わたしは明日で満で数えて71歳になるのだが、肌の色艶は10歳以上は若いとよく言われる。それが買われて、このたび、資生堂からSHISEIDO MEN の愛用者代表兼作家兼宣伝大将の大役を仰せ付かったのである。わたしは声を大にして叫びたい。「SHISEDO MENは日本人の男の肌に合った上質な最高級の化粧品である」

このSHISEIDO MENはわが国で発売されて8年目を迎える。が、じつはその半年前からヨーロッパの市場で売られていた。そのころ訪れていたミラノのドゥオモの前にデパート「リナシェンテ」のSHISEIDOの売り場でたまたま見つけた。新し物好きのわたしはすぐ飛びつき、SHISEDO MENの当時のフルラインで全セットを購入した。「このさっぱり感はなんだ! このしっとり感はなんだ!」 1人ホテルでほくそ笑んで新しい質感を愉しんだことを思い出す。

ちょうどそれから半年が経って、同じ商品が日本で売られるようになった。早速、自宅近くのデパートにあるSHISEIDOの売り場で買い求めた。いまでは、自宅用、スポーツクラブ用、仕事場用、別荘用、愛人宅用<大見得>、そしてゴルフに行くとき用とせっせせっせと買っていたら、顧客リストNo.1になっていた。どうもこれが今回愛用者代表になった隠れた要因かもしれない。

いまわたしには連載及び単行本の編集担当者が12名いる。不思議なことに、全員男ばかりなのだ。みんな口を揃えてわたしに秘かに尋ねる。
「シマジさん、顔がどうしてそんなにツヤツヤしてピカピカなんですか」「それは一途にSHISEIDO MENのお陰だ。こんなに乾燥しているのに、朝ひと塗りしておくだけでこの通り、保湿されているんだ。おまえも使ったほうがいいぞ。いくつになった? 34か、いまから使い出したら、おまえはおれの歳にはもっとツヤツヤピカピカになっている。顔がツヤツヤして健康そうに見えると世間の女たちが放っておかない。いままでは目は口ほどの物を言うといっていたが、これからは肌は口ほどに物をいう時代なんだ」

この魔法のような呪文に折伏されて担当者は全員SHISEIDO MENを買って愛用者になった。雑誌編集者なら資生堂の広報にちょっと頼めば、サンプルくらいはくれるだろうが、わたしはいつもこう呪文のあとに付け加えることを忘れない。
「本は自分で買って読むと頭に入るものだ。化粧品も自腹で買わないと肌に効果は現われないものなんだ」

第1回目のゲストは高級男性誌『MEN'S Precious』のハシモト編集長にお越し願った。ハシモトはSHISEIDO MENが日本で発売されると同時に使い出した筋金入りのMEN愛好家である。また本日のビューティー・コンサルタント<BC>はその自宅近くのデパートのSHISEIDOの売り場から忙しいところ駆けつけてくれた眉目麗しき高石さんである。撮影はいつものわれらがタッチャンこと、巨匠立木義浩である。

立木 ハシモトの『MEN’S Precious』だろう。セオの『現代ビジネス』だろう。それに今日からは資生堂だ。いつもすべて撮影場所はこの”サロン”って言ってるけど、結局おまえの仕事場じゃねーか。シマジ、このマンションのどこかに空き室はないのか。こんなことなら、おれ、ここに住んだほうがいいんじゃないか。

ハシモト アッハハハハ。鋭いジョークですね。

立木 シマジの連載はいつもシマジのサロンでやっていると言うと、みんな、すごい豪華なサロンと勘違いしている。実際は狭い!まあしかし、いつもこの狭いシマジサロンで撮影していると、お陰で、最近、小さなスタジオに行っても大きく感じるようになりました。

ハシモト アッハハハ。シマジさんがそれに関して名言を吐いてるじゃないですか。「弘法筆を選ばず。立木部屋を選ばず」って。

立木 ハシモト、シマジの肩を持つのも、そろそろやめておいたほうがおまえのためだぞ。

シマジ タッチャン、そんなこと言わず、そろそろ今日も愉しく明るくパッといきましょうよ。

立木 いつもこれだよ。じゃあストロボの用意しろ。パッといくぞ。

BC高石 わたくしはなにをすればよろしいのでしょうか。

立木 いいの、いいの。高石さんは、ただそこに座ってればいいの。なあ、シマジ。

シマジ 高石さん、それでははじめましょうか。いままでわたしが使っていたまずスキンケア商品の使い方の順番が正しかったかどうか、訊きたいのですが。

ハシモト 高石さんはシマジさんを以前からご存じなんですか。

BC高石 はい。シマジさんはうちのお店でいちばんたくさん商品を買ってくださる大切なお客さまです。シマジさんはお洒落ですから、いつも目立ちます。

ハシモト シマジさん、今日のメガネはそれまたなんですか。左右別々の丸と四角のメガネですね。今日はメガネからしてぼくは負けました。

シマジ 今回のこの資生堂の”愛用者代表”のために奮発したんだ。

立木 シマジ、気が入りすぎじゃないか。それにしても面白いメガネだね。

ハシモト 特注ですか。

シマジ いや、中目黒の「1701」ってメガネ店で買ったんだ。フランス製だったかな。

立木 そういえば、ハシモト、おまえの雑誌でシマジのメガネ、山ほど撮ったことあったよね。

シマジ タッチャン、今日は男性化粧品を山ほど撮ってね。高石さん、いま、SHESEIDO MENは何種類あるんですか。

BC高石 21種類です。あっ、そうそう、先月、ひとつ新製品が加わったので22種類になりました。

立木 そんなにあるの。女性化粧品並みだね。

BC高石 いえいえ、これでも女性化粧品の3分の1でしょうか。

シマジ 資生堂はなんとかして日本男児をもっと美しくしたいと考えてるんだ。22種類のうち今日は基本ラインからいこうか。

ハシモト はじめて使う男性は何を買えばいいんでしょうか。読者になり代わってお訊きします。

シマジ ハシモト、基本ラインアップはおれに任してくれ。まず「クレンジングフォーム」だろう。

ハシモト つまりこれは洗顔料ですね。たしか2タイプありましたよね。

BC高石 はい、スクラブが入っている「ディープクレンジングスクラブ」とノーマルタイプで「クレンジングフォーム」があります。ノーマルタイプは毎日使っていただきたいのですが、スクラブ入りは2,3日、空けて使ってください。毎日使うと角層が取れすぎますので。

シマジ 『現代ビジネス』のセオ編集長なら毎日、朝、昼、晩、使っても大丈夫じゃないか。

立木 そうだね。あいつの面の皮は厚いからな。なにせ戦闘状態のイラクから生きて帰ってきた猛者だからね。

シマジ 今度、実験的にセオに毎日3回使わせてみてもいい。ところで、最初に「クレンジングフォーム」で顔を洗ったあとは、今度は透明な化粧水を使うんですよね。

BC高石 これも2タイプあります。脂性の男性にはこちらの「トーニングローション」を、混合肌<脂ぽい部分とドライなところがある>男性は「ハイドレーティングローション」をお使いください。

ハシモト ぼくのような混合肌は、「トーニングローション」ではダメなのですか…。

BC高石 いちばんいいのは2本お買い求めていただいて、季節やお肌の状態で使い分けることをお勧めします。もし2本使い分けるのが面倒であれば、「トーニングローション」のあとに保湿効果の高い「モイスチャーライジングエマルジョン」を使ってもいいです。カサつきに十分なうるおいを補給してくれます。

シマジ そのあとおれは、「アイスーザー」をつけるんですが。

BC高石 「アイスーザー」はすべてをつけてから最後に使ってください。

シマジ えっ、いままで9年間間違って使っていたようだな。

ハシモト それははじめイタリアで買ったから、言葉が通じなかったのが原因だったんじゃないですか。

BC高石 でもシマジさんはこんなにシワもなくきれいなまぶたをしておられますから、十分効果はあったと思います。

シマジ 正式には最後に塗るんですか。

BC高石 目頭から目尻に向けて数回マッサージをするように、目のまわりを中指の腹でやさしく円を描くようになじませるんです。

シマジ じゃあ、その前に「スキンエンパワリングクリーム」を塗るんですね。

BC高石 そうです。それでまだ保湿が足りないようでしたら、先月21日に発売した「アクティブコンセントレイティッドセラム」を第1番目の「トーニングローション」のあとに使ってください。

ハシモト アイクリームはいろんなブランドから出ていますが、SHISEIDO MENのものは4,200円するけど、リッチ感がちがいますね。

シマジ ハシモト、それで10歳は若く見えるなら安いもんだよ。これって心地よいクール感がいいんだよ。

BC高石 片目分を小さなパール粒1個分<約0.2グラム>を指先にとり、上まぶたと下まぶたの目頭から目尻に向かってやさしく伸ばし数回往復させて使ってください。

シマジ これで2、3ヶ月もつんだぜ。4,000円のワインだったら、おれとおまえで1時間で空になってしまう。しかもおれのまぶたをよく見ろ。たるんでないだろう。じわじわ効いているんだ。それは考えようだな。

ハシモト わかりました。20年後、シマジさんのようなすずしい(!)眠狂四郎のような目元になるために、ぼくも毎日「アイスーザー」を使います。

シマジ そうだ! おまえも目もとに「アイスーザー」を塗って円月殺法ケアでいくか。

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