Story

おはなし

2017 10.21

甘い晩餐会のおはなし

導かれるように着席した、晩餐会のテーブル。
テーブルクロスはしゅるりとリボンをかたどり、
ドレスになった。
目の前のお皿には、見たことのないものばかり。
ここでのルールはひとつだけ。
好きなものを、好きなだけ。
気の向くままに、わがままに。

まずは絶対はずせない、ミルキーなスペシャリテ、
ミルキースキンリメイカー。
なでれば、うるうる。のばせば、さらさら
知ってしまった、この感触。
味わいつくすまで戻れない。止められない。
カバーするだけじゃない。
ふんわり明るい、新しい世界へ。
うるうる。さらさら。うるうる。さらさら。
さあ、もういちど…。

あら? あのお皿は、なに?
さわやかなグリーンのホイップ、
シュガーモーメント。
フルーツとバニラクリームの香り、
なんて、手が伸びない、わけがない。
ホイップは、とけて美容オイルに姿を変えた。
肌はつるんとなめらかに。
髪はどこまでもしなやかに。

テーブルに着くたびめぐりあう、
わたしのためのとっておき。
さあ、つぎはなにかしら?
すべてを味わい尽くしたい。
肌も、髪も、からだも。
すっかり満たされてから、
テーブルをたつの。