![]() 加守田章二は豊潤な表現力にみちた多彩な作風を展開し、陶芸家として初めて高村光太郎賞を受賞するなど、若くして陶芸界の注目を集めた作家でした。作品の外観は伝統的な器物の形態を踏襲してはいますが、創作のあり方は陶器を用いた自己表現にほかならず、工芸に与えられた「用途を前提に制作された造形作品」という通念を超越した立場での創造にその意義が置かれています。ここには他の二作家との共通点が認められるといえるでしょう。 |
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| 赤茶色をした焼締の陶器の肌に、数種類の釉薬によって直線文が描かれている。このような多色の線文様は1977年頃から始められたが、それ以降さまざまなヴァリエーションをうみながら1979年頃まで続けられ、加守田の代表的な装飾文様となった。 |
四角に形作られた皿に先端が尖った線文様が規則的に描かれている。黒釉で覆われた器胎と繊細な文様との調和はクレーの抽象画を見るようである。 これらの装飾文様は釉薬と釉薬との間、あるいは釉薬と素地との間にごく細い線が刻まれているため、各々の色彩が際立ち象嵌を施したような効果がうまれている。 |
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| 加守田章二の最晩年に制作された作品である。前年まで続けられた線による象嵌風の装飾文様と比較すると、色彩の印象は鮮やかになり、文様表現は大胆になっている。黒褐色、緑、青のイチョウの葉の文様が器胎全体に施され、加守田の作品としては珍しい半磁器による作陶となった。 |
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