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資生堂は明治21(1888)年、日本初の煉歯磨「福原衛生歯磨石鹸」を発売した。歯磨石鹸は歯磨を固形石鹸状に煉り固めたもので、石鹸分を多く含んでいて硬いため、湿らせた歯ブラシで表面を擦り取って使った。それまで日本では粉歯磨しかなく、石灰岩の粉末に香料を入れたものだったため、歯を磨くことはかえって歯を傷めることにもなった。それに引換え歯磨石鹸は滑らかで、歯石を科学的に溶解するうえ、使用感も良好だったため評判になった。粉歯磨が1袋2〜3銭の時代に、歯磨石鹸は陶器の容器に入って、25銭とたいへん高価な品物だったが、売れ行きは上々であった。
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