OTONA BIBLE

2016.05.27

[決める男らしさ]と
[リラックスした自然体]
が2016年春夏の旬キーワード

トレンドの多様性が謳われる昨今。その中でも最新最旬のトレンドを取り入れてお洒落を楽しみたいという諸兄のために、これから春夏と秋冬の年2回、TREND REPORTをお送りする。最新情報をピックアップしてくれるのは、N.Y.や東京コレクションなど、世界中のファッションショーのヘア・メークに従事している資生堂ヘア&メーキャップアーティストたち。今回は谷口丈児氏が2016年春夏のパリコレで気になった最新のファッション&ヘアのトレンドをナビゲートする。果たして、2016年はどんな春夏が訪れるのだろうか。

2016年春夏のパリコレクション

__コレクションで求められたヘアスタイルにはどんな傾向がありましたか?
谷口:実は、数年前から本当にファッションの幅が広がり、トレンドというトレンドが見られなくなったのが実情なんです。
__では、実際どんなスタイルを作ったんですか?
谷口:ヘアでいうと坊主、ショート、ミディアム、ロングまでレングスも多様でしたし、スタイルもストレートからくりくりのカールヘアまで様々でした。モデルの人種や個人のクセ(髪質)なども考慮しつつ、時代性をリンクさせたヘアスタイルが多かったですね。つまり、コレクションで発表された多様なジャンルの中から自由にセレクトして、ポイントで取り入れていくというのが逆にトレンドになっていると思いました。難しいですけれどね(笑)。

両極のヘアトレンド

__その中でも、日本人に合うと感じたヘアスタイルはありましたか?
谷口:今回のパリコレや東コレでいいなと思ったのは2つありました。180度両極のスタイルですが、クラシックにビシッと決める男らしいスタイルとリラックス感を感じられる自然体のスタイル。この2つが今の日本人の気分や流れにぴったりとハマるのではないでしょうか。
__具体的にはどんなヘアですか?
谷口:まず、ビシッと決める男らしい男性像を追求する場合は、坊主に近いところまで短く刈るスタイルとか、タイトにシェイプされている紳士的なスタイルですね。一方、リラックスした自然体のスタイルが好きな場合は、もともと自分が持っている髪のクセや性質を活かしたり、髪を伸ばしっぱなしにしてレングスを感じさせたりするスタイルがいいかと思います。どちらを選ぶかは両極なので生活スタイルに合わせてほしいですね。
__ファッションではどうですか?
谷口:ファッションも男らしさと力の抜けた雰囲気が出てきていますから、サファリ、スポーティ、エフォートレスなスタイルが2016年春夏の鍵になっていると思います。

ファッションは、無理をしない、背伸びをしないスタイルが主流

__トレンドは多様化しているとのことですが、全体的な傾向もありませんか?
谷口:数年前からメンズもレディースも70〜80年代の少し昔っぽいレトロなテイストが出てきています。今年はその中でも70〜80年代のリラックス感が突出しています。ONのようなシーンなど、決める時はヘアもファッションも決めていいと思うのですが、それ以外は自然への回帰とまでは言いませんが、ラフでゆったりとしたシルエットなど、無理をしない、背伸びをしない傾向を感じました。

2016年はトレンドを取り入れて自分を確立するのを目標に

__谷口さんはトレンドをどのように取り入れるのがいいと思いますか?
谷口:海外のお洒落な人たちは、仕事ができる人や交友関係が広い人、人生においてアクティブな人が多いんですよね。いろんな情報に対して敏感で、情報を積極的に取り入れている人が多い。トレンドやテイストの取り入れ方は人それぞれで差があるけれど、皆さん、自分のこだわりを持ってセレクトしているのがわかるんですよね。だからかっこいいし、どんなスタイルでもお洒落に感じます。2016年はそんな人を目標にして、皆さんも自分で情報を集めて、好きなもの、合うものをセレクトして自分を確立して欲しいですね。それが一番かっこいいトレンドの取り入れ方だと思います。
__その情報はどこで集めたらいいですか?
谷口:今はネット社会ですからね、日本の芸能人やモデル、スポーツ選手の情報をテレビや雑誌などから集めるだけではなく、世界中でアイコンになっている人の情報を、ネットなどを使って、見て触れて欲しいですね。世界が身近な今ですから、世界中の情報を集めて、自分らしいスタイルを探してください。

ヘアで力強さを感じさせる
2016年のサファリ

無骨なミリタリーと誤解されることも多いが、実はサファリとは狩猟スタイルのことで貴族のスポーツウェアを指す。よって、かっちりとしたイメージが強いけれど、2016年は少しゆったりとした雰囲気も加味されているとか。ファッションではサファリアイテムを使いつつ、異なる色の服をレイヤードして奥行きのあるスタイルに仕上げるのがおすすめ。ヘアは服にゆったり感があるので綺麗にまとめすぎるとアンバランスに…。
スクエアフォルムとマットな質感で力強さを出しつつも、太めの束感で動きを出して全体を決めていこう。

SAFARI STYLING

男が上がるリラックスショート

マットな質感のスタイリング剤で髪をドライに仕上げて、太めの束感で毛先に動きを出すと男っぽいスタイルの中にも今年らしいリラックス感が生まれる。フォルムはスクエアを意識して、前髪をしっかりと立ち上げるのがポイント。

  • レングス
    ベリーショート
    ショート
    ミディアムショート
    ミディアム以上
  • 髪量
    少ない
    普通
    多い
  • 髪質
    柔らかい
    普通
    硬い
  • クセ
    なし
    弱め
    強め

スタイリング詳細

70〜80’sの雰囲気が漂う
スポーティスタイルを極める

2016年は2015年に流行ったスポーツミックススタイルがさらにスポーティになり、人気は加速する一方。今季は70〜80年代のパワフルな雰囲気が漂うテイストを盛り込むのがファッションのポイントで、カラフルな色使いやナイロン、ジャージー、メッシュなどのスポーツ素材を使い、軽快感を出しつつ、着飾らないのがいい。ヘアは自然な雰囲気を大事にすべく、ストレートタッチが理想的。汗で濡れた髪、海から上がってきたときのようなウェットな質感を作っていくと、このスタイルによく合う。

SPORTY STYLING

ウェットなスポーティスタイル

スポーツをした後のようなイメージを出すために、ジェルでウェットな質感を出し、男の色気を少し感じさせるヘアに。今年はリラックス感も出したいのでしっかりと固めるのではなく、ざっくりとしたラフ感を残すのがポイント。

  • レングス
    ベリーショート
    ショート
    ミディアムショート
    ミディアム以上
  • 髪量
    少ない
    普通
    多い
  • 髪質
    柔らかい
    普通
    硬い
  • クセ
    なし
    弱め
    強め

スタイリング詳細

大人の余裕も感じさせる
リラックス感漂うエフォートレス

一昨年前から徐々に人気が高まりキーワードとなっているエフォートレス。抜け感やこなれ感を意味しており、決めすぎない、あえてリラックス感を漂わせるコーディネートのことを指している。頑張りすぎないスタイルで、大人の余裕を感じさせられることから性別問わず好評だ。2016年春夏コレクションでもエフォートレスな世界観を披露するメゾンブランドが多数登場したほどで、今世界中が注目するキーワードになっている。ファッションもヘアもとにかく作りすぎないことが重要。なので、ヘアでは自分の髪質やクセを活かしたスタイルで勝負していきたい。

EFFORTLESS STYLING

ふんわりカーリーヘア

作りすぎない、固めないボリューミーなカールスタイルなので、強めのクセ(事前にかけておいたパーマ)がある段階でほぼスタイルは完成。スタイリングが楽な上に、ワンランク上のお洒落が楽しめる。

  • レングス
    ベリーショート
    ショート
    ミディアムショート
    ミディアム以上
  • 髪量
    少ない
    普通
    多い
  • 髪質
    柔らかい
    普通
    硬い
  • クセ
    なし
    弱め
    強め

スタイリング詳細

資生堂ヘア&
メーキャップアーティスト
からのポイント

草食系男子などと言われていた時代は、ヘアに動きを出してフェミニンな雰囲気を出すこともありましたが、今の流れは一転。男は男っぽくという流れになってきています。だから、カールや抜け感を大事にしていても可愛らしい要素は一切不要。今季はスタイルにもよりますが、ツヤ感やマット感など質感を大事にして、抜きすぎないスタイルを目指してください。そしてスマートな大人を目指すべく、情報過多な時代ではありますが、情報を精査して自分に必要なものだけを集めて、自分のスタイル、個性を確立していってください。

PROFILE

[資生堂ヘア&メーキャップアーティスト]
谷口 丈児 JOJI TANIGUCHI

2004年 資生堂入社。資生堂の宣伝広告では、「資生堂uno」「TSUBAKI」「Ag+」「AUPRE」「AQUAIR」の宣伝広告のヘアメークを担当。
NY・パリ・東京コレクションのファッションショーメンバーとして活躍。年2回のメンズシーズントレンドスタイルを創作、国内外に発信し、マレーシア、上海などヘアーショーやセミナーを通じて伝えている。
また、シーズンヘアセミナー・フィニッシュワークセミナーなど全国で美容師向けのセミナー講師を担当する。インドネシア、香港、中国などでは、メーキャップデモンストレーションや教育活動も行い、資生堂メーキャップスクールSABFAの講師を務めるなど多岐にわたりその活動の場を広げている。

スタイリスト詳細

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