
サンシャインキッズラボへようこそ!
ここは太陽とカラダの研究をする
サンシャインキッズラボ。
わたしたちが住む地球は、
“太陽”とともになりたっている惑星ってしってた?
太陽の光がなければ、明るい空もなく、植物も育たない。
そんな1億4960万km離れた
太陽から届く光は、わたしたちが生活するなかで
肌やカラダにも影響を及ぼしているんだって!
みんなも研究員の一員になって
一緒に太陽の光とカラダについて研究してみよう!




LAB REPORT
研究レポート太陽の光のひみつ
太陽の光には どんな効果がある?

太陽の光は、生物が生きていくうえで欠かせないもので、いろいろな働きをしているんだ
太陽からちょうどよい距離にある地球は、温かく、生命がはぐくまれている。
例えば、
-
免疫力を高めたり、骨を強くするのに
必要なカルシウムの吸収を助ける
ビタミンDが作られる -
植物は光合成をして、これがすべての
生物のエネルギー源になる -
殺菌力があるので、
ほした衣類やふとんを清潔にしてくれる -
朝起きて、太陽にあたると、
からだのリズムが整えられ健康になる
—などなど。

へえ〜!太陽ってとってもいいやつなのね!

でもね!太陽光線を、たくさん浴びてしまうと、皮ふが赤くヒリヒリしたり、色が変わったり、時としてシミや皮ふガンの原因となることもあるんだよ!
その原因とされているのが、太陽光線の中にふくまれている『紫外線』なんだ!
日焼けのメカニズム
なんで 日焼けやシミができるの?
日焼けするのは、太陽光線にふくまれる紫外線のため。
紫外線は目に見えない光。
光には色々な性質のものがあり、
波長の長さにより
UV-A (A紫外線)
UV-B (B紫外線)
UV-C(C紫外線)
の3つに分けられるんだけど、
日焼けして色が変わるのはね、
そのUVAやUVBが肌に届いて刺激をうけることで、メラノサイトと呼ばれる細胞に信号がおくられて、メラニンという色素がたくさんできるからなんだ。

紫外線を受けると…
メラノサイトからメラニンが発生!

メラニンは、紫外線が肌の奥まで届くのを防いでくれるんだ、だから肌の色が変わるってことは、メラニンが守ってくれているってことだね!

でも、そのメラニンが溜まりすぎるとシミになったりもするので、バランスが大切ね!
UVA(A紫外線)とは?
地表にふりそそぐ紫外線の約9割を占める。波長が長く、雲や家の中・車の窓ガラスを超えて肌にも到達するため「生活紫外線」ともよばれるよ!
★浴びるとこうなる!
肌はゆっくり色が変わり、シワやたるみを引き起こす。
UVB(B紫外線)とは?
波長が短く、屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」ともよばれるよ!
★浴びるとこうなる!
たくさん浴びてしまうとすぐに赤く炎症を起こし、メラニンをつくらせ、シミや色素沈着の原因になる。
紫外線の対策
紫外線から体を守る

紫外線の特徴を知って対策を
ばっちりマスターするぞ!


特に春先は、紫外線の強さは
急上昇するから要注意だね!


くもりの日でも紫外線は、
晴れの日の6割くらいなのよ!

ええ〜!紫外線対策は毎日の習慣にしなきゃいけないわね!
対策は?
日中紫外線が強い時は、日かげを利用したりすることも大事!
それ以外にもこんな対策があるんだ!
・腕や足:長そでシャツやズボン
・頭、目:帽子、サングラス
・顔、腕、足:日焼け止め


なるほど、服そうを工夫するほかに、日焼け止めを塗ればいいのね!

そうなんだ!
といわけで今回は日焼け止めでこんな実験をしてみたよ!

紫外線は、紫の外の線、と書くけど、「紫」って何のこと?

太陽の光は、実はいろんな性質の光が混ざり合ってできてるんだ。
いつもはそれが混ざっているから「光」としか思わないけれど、その光が分解されて見えることも。
それが、虹!
赤、黄色、青など、光線の性質(波長という)ごとに色が分かれて見えるよね。
それに、この目で見ることができる光線のほかに、目に見えない光もあるんだ。
地球に届く太陽の光を分解すると…

目に見えない光で、虹の紫よりも波長が短い性質のものを、紫をこえて外にあるという意味で「紫外線」虹の赤よりももっと波長が長い性質のものを「赤外線」と呼び、英語では、「超」「紫」「光線」という単語を組み合わせてULTRA VIOLET RAY、略してUVと呼ぶんだ。

日焼けするのは、太陽光線にふくまれる紫外線のため。
だから、紫外線が多くふりそそぐ時間ほど、日焼けしやすいんだよ。

そうだったのね!じゃあなぜ昼間に紫外線が多くなるのかしら?

それはね…
太陽の位置と大気の層の関係は…

明け方や夕方の太陽の位置を思い出してみると、低い位置にあるよね。
低いということは、地表に届くまでに通らなければならないフィルターが厚い、ということ。
だから紫外線の力が弱まって、日焼けもしにくいの。反対に太陽が高くのぼるお昼などは、フィルターがうすくなるから日焼けしやすいというわけです!

特に皮ふガンの発生率の高いオーストラリアでは、国が紫外線対策をすすめているんだよ!
・長そでシャツを着よう!
・日焼け止めクリームを塗ろう!
・つばの広い帽子をかぶろう!
という意味のスローガンが有名なんだ。
アメリカ、カナダ、フランスでも、同じように紫外線対策の教育は行われているよ。

子どもたちも、サングラスで目を守ったりしてるんだ!
サングラスっておしゃれのためだけじゃないんだね!
日焼するのは夏だけ?
冬はあまり日焼けしないと思ってない?
でも、テレビなどでスキー選手を見ると、ゴーグルのあとがばっちりついていたりするよね。
これは、なんでだろう?
それは雪の反射のため。
紫外線は、上からふりそそぐだけではなく、かべや地面に当たって反射するんだ。
特にスキー場のように白くて平らな部分は、とてもたくさんの紫外線を反射させます。
だから、上からふってくる分が少ない冬でも、たくさんの紫外線を浴びてしまうんだよ!
いろいろな場所で反射率を調べてみると…

両面からやけるトースターみたいな感じだな!
●帽子、日がさ、サングラス
帽子のつばが、十分に大きいものだと顔や首の両方を防御できるよ!
外に出る時はわすれずに!
●洋服
濃い色で厚手の素材がおすすめ。紫外線を通しにくく、より効果的にブロックしてくれるんだ。
できれば長そでだとより安心!
●体の内側からも!
実は食事も大切なポイント!
・紫外線によるメラニンが作られるのを抑制して、作られたメラニンを薄くするビタミンC
・紫外線からの肌ダメージに対して代謝や抗酸化に関係するビタミンA、βカロテン
食事に含まれるこんな栄養たちが、日焼けしすぎないように助けてくれたりするんだ。
日焼け止めのぬり方
正しいぬり方やコツは?
UVケアは毎日の習慣にすることが大切!
日焼け止めをつけわすれがちな人は、毎朝のお肌のケアや洗顔の後に、顔から首、からだ全身につけると、つけわすれを防げるね。
-
顔〜首のぬり方3STEP
①手のひらに適量(1円硬貨より少し多め)に出し、顔の5カ所(両ほお、額、鼻、あご)におく。
-
②顔のすみずみまでていねいになじませた後、もう一度同量をとり、重ねづけする。
-
③最後に首!
もう一度手のひらに適量をとり、数カ所にのせ、軽く広げてからなじませる。最後に下から上に向かってなじませる。
-
からだのぬり方2STEP
①容器から直接、肌の上に線状に出す。
-
②手のひら全体を肌にフィットさせて、大きく円を描くようにやさしく広げながらなじませる。
ちょっとずつ付け足したり、一度にたくさんつけすぎると、ムラになりやすいので注意しよう!

次の7か所は特に意外な塗り残しがちなポイント!わすれずにチェックよ!
- ・髪のはえぎわ
- ・あごのうら
- ・まぶた
- ・耳のうら
- ・小鼻
- ・首のうしろ
- ・くちもと
●つけ直しをわすれない!
紫外線に敏感だったり、日やけしやすい場所はつけ直そう。長時間泳いだあとや、汗をかいた後、汗ふきシートを使ったあともつけ直すとバッチリ!効果を保つためには2~3時間おきにつけ直すのがおすすめ

MORE RESEARCH
もっと研究する!キミはこちらを見てみよう!
SPFとは何を示すの?
日焼け止めに書いてあるSPFというのは、紫外線(UVB)を防止する効果を表すものです。ちなみにSPFとは、
Sun(サン)
Protection(プロテクション)
Factor(ファクター)
の略。
それぞれ数値が大きくなるほど効果が高くなります。PAは「++++」(フォープラス)が最高レベル!
みんながクラブ活動や外で長時間遊ぶ時に使う、
日焼け止めの目安は、SFP30〜50で十分だけれど、ときどき塗りなおすことが大切です。
紫外線を受ける場所やケースに合わせてSPFの数字を選ぶこともわすれないでね。


どうすればよいの?
1. ヒリヒリと痛いときは…
水などで肌を十分に冷やすこと
石けんや化粧品は使わないこと
(日焼けは一種のやけどなので、痛みがひどい場合は皮ふ科へ)
2. ヒリヒリ感はおさまったけれど…
肌がまだほてっている(熱をもっている)ときは…日焼けあと用の化粧水などでお手入れ
3. ヒリヒリ感やほてりがおさまったら…
化粧水や乳液などで、足りなくなった水分、あぶら分を補給、うるおいをたもつ
紫外線を受けるとからだの免疫力が落ち、つかれやすくなるから、食事や休息も大切。
肌の老化を防ぐビタミンCや肌の生まれ変わりを助けるビタミンAをとろう!
すいみん時間もたっぷりとってね。
紫外線は、B紫外線と、A紫外線の2つがあるけど、この両方から肌を守ることが必要なんだ。
紫外線から肌を守る基準が「SPF」と「PA」。「SPF」はB紫外線(UVB)を防ぐ効果、「PA」はA紫外線(UVA)を防ぐ効果があるんだ!
「SPF」と「PA」は商品のパッケージに書いてあるので選ぶ時には確かめてみて!出かける場所に合わせて日焼け止めを選んでね。

大人と同じで良いの?
赤ちゃんの肌は大人より繊細!
日焼け止め選びや使い方にもポイントがあるよ!
●赤ちゃんにはどんな日焼け止めを選べばいいの?
赤ちゃんの肌にも使えるマイルドタイプの日焼け止めを使おう!

ポイントは次の3つよ!
①無添加・無香料・無着色のもの
②のびがよく塗りやすく、石けんで簡単に落とせるもの、
③ある程度のSPF値とPA値があるもの
●日焼け止めはいつから使える?
製品によってちがうので、パッケージなどの説明をしっかり読むことが大切!
特に1歳未満の赤ちゃんは、肌が未熟なので日差しの強い時間帯の外出は避けましょう。

日焼け止めだけに頼るだけじゃなく、ベビーカーの日よけや帽子、薄手の上着などで物理的に肌を守ることも大事なんだって!
●赤ちゃんの肌に日焼け止めを塗るとき、注意することは?
手や足の甲、首の後ろ、抱っこひもから出ているひじやひざまわりは、うっかり焼けしやすい部分なので意識して塗るのがポイント!

デリケートな目や口のまわりは避けて塗るようにするのもポイントよ!
●肌に負担をかけずに落とすには?
顔は洗顔料、身体は石けんやボディソープを使い、よく泡立てて力を入れずに優しく洗おう!なかなか落とせない場合は、肌を濡らしてから、手にとった石けんやボディソープを直接なじませ、その後よく泡立ててボディタオルやスポンジで丁寧に洗おう!

正しい日焼け対策をマスターして、みんなの弟や妹など、赤ちゃんとのお出かけを思いきり楽しもう!

紫外線で色が変わるUVビーズで、UVアクセサリーを作って、紫外線を観察してみよう!

紫外線で色が変わるアクセサリーなんてつくれるの?
わたしもやりたーい!でもむずかしそう…

実はかんたんなの!みんなでおそろいで作って一緒に研究しようよ〜!
準備するもの
・6mmくらいの丸ビーズ 18コ
・8mmくらいのUVビーズ 4コ
・10mmくらいの好きなビーズ 4コ
・のびるテグス 約23㎝
・テープ
・はさみ
※はさみを使う時は、必ず大人と一緒に作業してください。
つくりかた
①伸びるテグスの片方をテープで固定するよ。
②次に、6mmの丸ビーズを7コとおしたら、10mmくらいのビーズを1コとおそう。
③さらに6mmの丸ビーズを1コとおしたら、UVビーズを2コとおそう。
④次に、6mmの丸ビーズを1コ、10mmのビーズを1コ、6mmの丸ビーズをもう1コとおそう。
⑤UVビーズを2コ通したら、今度は逆の順番で、6mmのビーズを1コ、10mmのビーズを1コとおして、6mmのビーズを7コとおすんだ!
⑥最後に10mmのビーズを1コとおしたら
⑦テグスの端と端をあわせて輪っかにして、しっかりと5回ほど結ぼう。結び目がほどけないか心配な場合は、ボンドをくっつけて、結び目に付けよう。
⑧結んで余ったテグスは、横のビーズ2~3個くらいに入れるよ。
この作業が慣れないうちは少し難しいけど、テグスをちょっとだけ引っ張って入れると、すんなり入るよ!
⑨はみ出たテグスを切って完成だ!

おれにもかんたんに作れたぞ!

これなら紫外線の観察もたのしそうだね!時間や場所でどう色が変わるのかな?




それじゃ!みんなで外にでて
さっそくやってみよう〜!
外に出る時は、もちろん帽子や日焼け止めをぬって
紫外線対策を忘れずに!

REPORT SUMMARY
研究のまとめ最後にレポートのまとめをして
キミも日焼け博士になろう!
日焼け止めを塗って
元気に外に出かけよう!