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SHISEIDO
100年の紫外線研究に基づく
美しい肌に導くための
基礎知識を
研究員が解説

SHISEIDO100年の紫外線研究に基づく美しい肌に導くための基礎知識を研究員が解説

紫外線といえば、肌に炎症などのダメージを与える存在。紫外線によるダメージの蓄積は、シミやシワを引き起こし、エイジングの大きな要因になります。​
資生堂の研究所では、そんな紫外線からお肌を守るだけでなく、美肌に導けるように日々様々な研究を重ねています。​
美肌のカギは、肌の一番外側で守ってくれている角層です。肌の角層が整っていると、すこやかで美しい肌に導くことができるんですよ。研究員が詳しく解説しますので、ぜひ最後までお楽しみください。

プロフィール

陽子 研究員

資生堂ブランド価値開発研究所
陽子 研究員

紫外線研究と日焼け止めの開発に従事。資生堂の日焼け止めの最新技術を知り尽くすエキスパート。

日向さん

インタビュアー
日向さん

趣味はランニング。日頃から紫外線が気になっており、日焼け止め選びについて悩んでいる。

1美しい肌を育むために
必要なことって?

大切なのは紫外線ダメージに強い
肌づくり

日向さん

陽子研究員、読者の皆さんに「美しい肌」を育んでもらうべく、今日は根掘り葉掘り質問させてください。よろしくお願いします!​

では、まず最初の質問です。今回のテーマでもある「美肌育成」とは一体どういうことでしょうか?

陽子 研究員

「美肌育成」とは、まさしく「美しい肌を育む」ことです。

日向さん

「美しい肌を育む」には、何が大切なのでしょうか?

陽子 研究員

美しい肌のカギとなるのは「角層」です。研究の結果、角層を整えることが、紫外線のダメージを受けにくい肌につながるとわかりました。

角層は、表皮の一番上の部分で、一般的なティッシュの薄紙1枚分程度の薄さなんですよ!この角層は、皮膚の一番外側にある部分で、紫外線を含む外部環境による刺激から守ってくれています。

日向さん

角層って、すごく薄いものなんですね。具体的にはどんな働きをしているんですか?

陽子 研究員

「紫外線」「乾燥」といった外部要因に起因するダメージ、そして内部で起こる自然加齢によるダメージによって乱れやすい角層ですが、角層には体内からの水分蒸散と外からの異物の侵入を防ぐバリア機能と、水分を保持して肌のうるおいを保つ保湿機能という2つの大切な役割を持っています。

日向さん

ティッシュぺーパー1枚なのに頼もしい存在ですね。

陽子 研究員

角層のバリア機能が乱れた肌に紫外線を当てると、正常な肌に比べて赤みが強く出たり、メラニン量が増加することが確認されています。一般的に紫外線に当たると、発生する炎症が引き金となって、表皮ターンオーバーが乱れ(角化異常)バリア機能や保湿機能が低下してしまうんです。その結果、角層状態が乱れ、紫外線のダメージを受けやすくなってしまうことがあるのです。

ですから、美肌の秘訣は、いかに「角層をすこやかな状態に保てるか」にあります。​

2角層が整っているって
どんな状態?

ポイントはうるおいとターンオーバー

日向さん

なるほど。美肌の秘訣は私たちの皮膚の外側にある「角層」だったんですね。では、「整った角層」というのはどんな角層なのでしょうか。​

陽子 研究員

うるおいに満ちていて、ターンオーバーが正常に起こっているすこやかな角層です。​

日向さん

ターンオーバーが正常に行われていると、肌にはどんな良い影響があるのでしょうか?

陽子 研究員

良い状態の角層がつくられ、体内からの水分蒸散と外からの異物の侵入を防ぐ「バリア機能」と、水分を保持して肌のうるおいを保つ「保湿機能」が働き、好循環が生まれるようになります。

自転車の二輪みたいに、どちらも欠かせない機能です。

日向さん

2つの機能を保つには、何をしたらいいのですか?

陽子 研究員

まずは、外部刺激である紫外線を防ぐことです。

紫外線ダメージを受けると肌に炎症が起こり、ターンオーバーが乱れて、未熟な角層が生まれてしまいます。すると、うるおいが失われ、バリア機能が低下してしまうんです。

同時に、うるおいをキープすることも意識したいですね。冷房や暖房、また季節の乾燥や湿度によって、角層は過酷な環境に置かれています。​

日向さん

なるほど…「紫外線ダメージから守りつつ、うるおいをキープする」難しそうですね…

陽子 研究員

そうですね、最近ではうるおいキープと紫外線防御の2つを一気に叶えられるような日焼け止めも出てきているんです。紫外線から肌を守るだけでなく、うるおいを与えて角層機能をすこやかに保てる日焼け止めを選びましょう。

3日焼け止めは
美肌育成に
つながる重要アイテム

“2つの機能”に注目!

日向さん

守るだけでなく、うるおいも保てる日焼け止めですか。確かに、日焼け止めはスキンケアの最後につけるものですし、メイクの前に必ず使うという方も多いですよね。だから守るだけでなくうるおいを保ってくれたら心強いですよね。​

陽子 研究員

そうなんです。だから、SPFやPA値などの肌を紫外線から守る機能に加えて、うるおい機能がある日焼け止めを選びましょう。毎日の紫外線対策が、美肌にもつながっていくんですよ。

日向さん

そういった日焼け止めもあるんですね!最近では、本当にいろんな種類の日焼け止めが発売されていますよね。​

陽子 研究員

はい、日焼け止めには、化粧下地に使えるもの、敏感肌の方用、赤ちゃんも使えるものなど、いろんな種類があります。

日向さん

日焼け止め以外にも、紫外線のダメージをケアできる商品もあると聞きました!

陽子 研究員

太陽を浴びた後の肌に使うサンケア商品のことですね。

太陽を浴びていない夜の間に、昼間に受けた紫外線によるダメージに対して、潤いを与えたり、美白効果をもたらしてくれる夜用サンケアは、私もアクティブに動いた日に特に愛用しています。​

4美肌育成を支える!
資生堂の日焼け止め最新技術

ヨレや隙間を自動で修復。日焼け止め技術の進化に驚き!

日向さん

ところで、資生堂の最先端の日焼け止め技術についても教えて頂けますか。​

陽子 研究員

はい!「オートリペア技術」というもので、動きでできるヨレや隙間を自動で修復してくれる技術があります。これは資生堂100年に渡る紫外線研究の中で最先端かつ革新的な技術です。

日向さん

自動でヨレや隙間を修正!?まさかAIでも搭載されているんですか?​

陽子 研究員

いえ(笑)。AIは搭載されていませんが、科学技術の力が発揮されています。その技術は、紫外線散乱剤をコーティングする特殊技術によって特殊な膜ができるようになっているんです。

人は1時間に1,200回も瞬きするといわれていて、それ以外にも笑顔や発話によって、想像以上に私たちの顔表面の日焼け止めや化粧にはヨレが発生しています。

日向さん

1時間に1,200回も!今もヨレがないか心配になってきました…。

陽子 研究員

たしかに気になりますよね。この事実に着目し、何度も日焼け止めを塗りなおさなくても、科学の力で自動でカバーされたら便利なんじゃないかと思ったのが、開発のきっかけです。

日向さん

科学の力はすごいですね。オートリペア技術が搭載されている日焼け止め、早速チェックしてみようと思います!他に日焼け止めを選ぶ際に、注目するといいポイントはありますか?

陽子 研究員

はい、角層に潤いを与え素肌の保水力を高めるような、厳選された素材が入っているものがいいですね。

資生堂では、日々、信頼性の高い成分の研究に励んでおり、最近では、紫茶エキスという成分を新たに配合したエッセンスの開発にも成功しました。​

日向さん

本当に色々と研究されているんですね!

陽子 研究員

はい、研究によって、日焼け止めは日々進化しているんですよ。これからも、みなさんが太陽を楽しみながら毎日を過ごせるように、研究を続けていきます。​

陽子研究員のお話、いかがでしたか?皮膚の一番外側で私たちを守ってくれている角層がすこやかに働いていると紫外線に強い肌になっていきます。そしてすこやかな角層を守るためには、外から守るだけでなく、保水することが大事です。​しっかり紫外線から肌を守りながらも、潤った美しい肌を育む、バランスの良い日焼け止めを皆さんも選んでみてくださいね!​​