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大縄跳びのように2本の縄を回し、その中で自在にダンスを展開する「ダブルダッチ」。ダンスとアクロバットとなわとびが掛け合わされた、60カ国以上で親しまれてきたスポーツだ。そんなダブルダッチの分野でいま、世界で注目を集める日本のチームに「HARIBOW」(ハリボー)がいる。東京を拠点とする20人のメンバーで構成された「HARIBOW」は、世界的な公開オーディション番組「Britain's Got Talent」で日本人2組目となる決勝進出を果たし、惜しくも優勝を逃したが“最高の賞賛”とも言われるゴールデンブザーを獲得。受賞パフォーマンスはYouTubeでも200万回再生を超える。
受賞パフォーマンスを振り返り、
トラブルに冷静に対応して結果を出せたことが嬉しかった」
と話すのは、メンバーのジュンヤ。本番前には突然の曲目変更、設備トラブルなど予期せぬアクシデントが続いたそうだが、ベストな状態でパフォーマンスを終えることができた。
アクシデントが発生すると内心はとても焦っています。でも、HARIBOWのメンバーには逆境で力が湧き出てくるタイプが多いのかもしれない」
と笑う。


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現在20代のメンバーが出会ったのは高校時代。当時は別々に世界大会を戦うライバルだったが、大学時代にあるイベントで再会したことをきっかけにHARIBOWを結成した。その後、結成5年目にして日本選手権大会やワールドダブルダッチ選手権大会などあわせて10回の優勝を果たし、息のあったパフォーマンスで現在につながる活躍を見せてきた。スピードやアクロバティックな技が求められるパフォーマンスには安定した集中力、持久力が必要だが、
パフォーマンス中にエネルギーをもらえる」
と言うのは、彼らを見るオーディエンスの表情だという。
パフォーマンス前の品定めするような表情から、しだいに驚き、興奮が相交わるリアクションへと変わり、会場が一体となって盛り上がる。ともに場のムードを作り上げるような感覚だ。
パフォーマンス前の品定めするような表情から、しだいに驚き、興奮が相交わるリアクションへと変わり、会場が一体となって盛り上がる。ともに場のムードを作り上げるような感覚だ。

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ダブルダッチが審査されるうえでの評価ポイントは、演出、選曲、衣装など、技術以外にも多岐にわたる。ひとつのパフォーマンスとしてオーディエンスにベストな状態を見せるためには、肌のケアも欠かせない。
週の半分は屋外で練習をして、たくさん汗をかきます。そんななかで肌のトラブルはできるだけ避けたいので、日頃から日焼け止めと帽子を使っています。アネッサの金ミルクは、紫外線をしっかりブロックしてくれるところが魅力的。手を汚さず広範囲をカバーできるスプレータイプとケースバイケースで使い分けていますが、どちらも塗り心地が軽いので、手軽に使いたくなります」



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現在はドイツを拠点とするジュンヤ。練習以外の時間には近所の川縁をあてもなく歩き、自然の中でリフレッシュしたりする機会が多いというが、ダブルダッチでの集中力を発揮するためには、オフのゆったりとした時間も必要不可欠なのだろう。これからの目標は、「Britain's Got Talent」での優勝とあわせ、次世代のダブルダッチパフォーマーの育成も視野に入れる。
じつは、前回の「Britain's Got Talent」でHARIBOWが考えたテーマは「自分たちの子供時代の夢を叶える」。10代のときに考えていたこと、好きだった音楽、やりたかった技をすべて詰め込んだのが、あのパフォーマンスだった。これからは、かつての自分たちのような10代の夢をサポートしていく立場になる。
HARIBOWは東京とイギリスでダブルダッチスクールを開講し、子どもたちにレクチャーをしています。自分たちのように全国大会で優勝し、世界大会に出場するようなチームをスクールから輩出していきたいです」
最後に、自分たちの強みを「一人ひとりの個性とチームの一体感」だと語ったシュウヘイ。各々の個性が乱反射することで、チームとしての強い光が放たれているイメージが頭に浮かんだ。


HARIBOW
(ハリボー)
東京を拠点とする20人のメンバーで構成されたダブルダッチチーム。公開オーディション番組「Britain's Got Talent」で決勝進出を果たし、ゴールデンブザー賞獲得。受賞パフォーマンスはYouTubeで200万回再生を超える。