ビューティーブック

BEAUTY BOOK

ベネフィーク基礎化粧品(1972年)

Archive

ベネフィーク。時代を超えて、語り継ぐもの。

その誕生から約半世紀。
ブランドの歩みを
広告アーカイブからひもときます。

Vol 1.ブランド「ベネフィーク」誕生

ベネフィークというブランドが誕生したのは1972(昭和47)年。そのブランド名はフランス語の「Bénéfique(天賦の美、祝福された美しさ、気高い美しさ)」からとられたもので、女性が持つ個性や美しさをより完成に近づけることを願って名付けられました。
ベネフィークの基礎化粧品は、皮膚の活性化と水分補給を前面に打ち出したソフトリッチな使用感が好評を博しロングセラー商品となりました。
当時の最高級ブラントとして登場したベネフィークは、格調高く優雅なデザインを採用。基礎化粧品とメイクアップ化粧品のパッケージデザインの歴史を塗り替えたという点でも画期的な商品でした。
また、広告表現においては、あえてモノトーンの抑制された色調を採用し、古典的な美しさを生み出すことに挑戦しました。
これは従来の広告作品がカラー展開していることを逆手に取ったアプローチで、それによって資生堂のイメージは新たな深みを獲得することにも繋がりました。
(資生堂 社会価値創造本部 丸毛敏行)

古典的な美しさの表現を試みた
ベネフィークのポスター広告

一つひとつの耽美なコピーの魅力も
あいまって、
映画のワンシーンに
引き込まれるような感覚を覚えます。

夜はまた  美しさの歴史です

夜はまた 美しさの歴史です

秋の光に  甘えてしまってはいませんか

秋の光に 甘えてしまってはいませんか

美しい人には  太陽も遠慮するかのよう

美しい人には 太陽も遠慮するかのよう

モナ・リザはいまも微笑んでいます

モナ・リザはいまも微笑んでいます

撮影/横須賀功光
モデル/バニー・ラッツ

Vol 2.涼しそうなお化粧が、
美しいお化粧です

この1972年のベネフィークのポスターのモデル山口小夜子は、1971年にモデルとしてデビュー。
まだ新人モデルだった彼女を起用したこのポスターでは、「涼しそうなお化粧が、美しいお化粧です。」というコピーとあいまって、撮影当時22歳だった彼女が本来持っていた丸みを帯びた目と涼しげで爽やかな姿が印象的です。「ケークタイプ」と呼ばれる固形の夏用ファンデーションは1960年に初めて登場。これは、ファンデーションの歴史上、画期的な出来事でしたが、この広告の頃には夏を謳歌するための化粧品としてすっかり定着しました。山口小夜子は1973年から1986年まで資生堂のモデルとして専属契約を結び華々しい活動を続けますが、このポスターにも既に気品と凛としたたたずまいがただよっているようです。 (資生堂 社会価値創造本部 丸毛敏行)

涼しそうなお化粧が、美しいお化粧です

撮影 横須賀功光 /スタイリスト 三宅一生 /モデル山口小夜子

Vol 3.佳きひとの化粧品

この2枚のベネフィークの広告のモデルとなった山口小夜子は、1973年から1986年まで資生堂のモデルとして専属契約を結び華々しい活動を続けます。彼女は、1974年にはニューズウィーク誌に「世界の4人の新しいトップモデル」として紹介されるなど世界を舞台とした活動を続け、切れ長の目と黒髪のおかっぱ髪で日本人ブームを起こしました。そして、彼女の起用が、日本をオリジンとした資生堂の「美」のイメージを国内外に広く発信していくことにつながりました。1974年の広告「佳きひとの化粧品」に登場する山口小夜子は、まさに彼女がモデルとして世界中の注目を集め始めた頃の自信にあふれた美しさがとても印象的です。

>佳きひとの化粧品

撮影 横須賀功光 /モデル山口小夜子

一方、1976年の広告「マッサージをなさっていますか? お忘れになることもありますか?」での彼女は、モノクロの画像と優しい表情、そして読む者に語りかけるようなコピーがあいまって、少しリラックスした雰囲気を醸し出しています。この広告のコピーには「たったの3分間と言いますが、まい日続けるとなるとなかなか続けにくい。(中略)けれど、マッサージと言う行為のもつ、若わかしいつややかな素肌をたもつための効果は大きい。」という言葉が見られ、自ら肌に手をかける楽しさを提案しています。山口小夜子という希代のモデルが体現した凛として優雅な美しさと、優しく語りかけるような美しさ。そのいずれもが、ベネフィークが1972年の発売以来追い求める「女性が持つ個性や美しさをより完成に近づける」という願いを表現しているようです。

>佳きひとの化粧品

撮影 横須賀功光 /モデル山口小夜子

Vol 4.これまでもこれからも。
ベネフィーク

高級化粧品として長く支持されてきた1972年発売「初代ベネフィーク」のDNAを引き継ぎ、1996年4月、化粧品専門店向けブランドとして、「ベネフィーク」は生まれ変わって登場しました。
この「ベネフィーク」は、生きいきとした美しい肌の持続を目指し、自然界に存在するさまざまな『生命力』を手掛かりに、肌に効果的にアプローチする美容成分を選りすぐりました。また、肌につけたとき、なじんだ後のうっとりするような心地よさ、自然を感じるほのかな香り、容器を手にしたときの柔らかな感触など…。どのステップにおいても、お手入れをする満足感の実現にこだわり、お客さまの心と肌に寄り添うブランドとして、あらたなスタートを切ったのです。
そのブランド名を、フランス語の「Bénéfique(天賦の美、祝福された美しさ、気高い美しさ)」からとった「初代ベネフィーク」。女性が持つ個性や美しさをより完成に近づけようとしたブランド誕生時の願いは、今春リニューアルした「ベネフィーク」にも息づいています。
「ベネフィーク」はこれからも専門店と共に時代を超えてお客さまの肌の美しさに寄り添うブランドであり続けたいと思っています。
(資生堂 社会価値創造本部 丸毛敏行)

これまでもこれからも。ベネフィーク