およそ30年にわたり、心身ネットワーク研究とともに歩みを進めてきたベネフィーク。それと並行して続けているのが「大地のめぐみ」の研究です。
のびやかに育った植物には思わず深呼吸に誘うような力があり、その香りや佇まいは、わたしたちの肌・からだ・心を満たしてくれます。

ミカン科の常緑低木で日当たりの良い場所を好み、冬になるとみずみずしい果実を実らせます。
ビタミンやミネラルが豊富なため、そのまま食べられるほか、乾燥させてリキュールにするなど、その味や香りをいかす製法が広く研究されています。
また、果皮を圧搾した天然精油は、香水やアロマテラピーなどでもおなじみです。

クロウメモドキ科の落葉高木で、夏になって芽が出ることから、和名では「ナツメ(夏芽) 」と記されます。
世界三大美女のひとり楊貴妃も好んでいて、「美しさの秘訣は、1日に3つナツメを食べること」と話したという言い伝えもあるほど、美容効果が期待される果実です。
日本への渡来は奈良以前とされ、その名は万葉集にも詠まれています。

クスノキ科の常緑高木の樹皮で、独特の香りがします。
お菓子やお茶の香りづけとして使われる「シナモン」と呼ぶほうが、なじみはあるかもしれません。
世界最古のスパイスとも言われ、諸説ありますが、紀元前4000年頃から使われていたようです。
日本には8世紀に伝来し、正倉院宝物の中にも残されています。


ウコギ科の多年草で、その花は種をまいてから4年目以降に開花します。
おおよそ6年が過ぎると人間のような形になるので、「人参(ニンジン)」と名付けられたとも。
その根は「土の栄養分を吸収しつくしてしまう」と言われるほど、大地のめぐみを凝縮しています。
韓国料理の「サムゲタン」に欠かせない食材でもあります。


フウロソウ科の多年草で、夏から秋にかけて、赤紫や白の5弁花を次々に咲かせます。
日当たりの良い場所を好み、日本各地で山野などに自生します。
その名は夏の季語でもありますが、「イシャイラズ」「タチマチグサ」など複数の呼び名を持ちます。
タンニンを多く含み、乾燥させたものはお茶や入浴剤としても利用できます。


バラ科の低木性果樹で、甘酸っぱく香る果実をつけます。
ポリフェノールやビタミンC、アントシアニンなどが豊富に含まれるため、ヨーロッパではハーブティーの材料として親しまれています。
また、愛らしい見た目から、デザートの飾りつけとしても用いられます。


オトギリソウ科の常緑高木で、その実はハリに満ち、「果物の女王」と称されます。熱帯気候を好み、また結実までには10年ほどかかるため、栽培地域は非常に限られています。
果皮は硬い一方で果肉はやわらかく、甘くフルーティーな香りがします。ジューシーな食感を楽しむため、生食が一般的です。
果皮にはキサントン、果肉にはビタミン類が多く含まれます。


ショウガ科の多年草で、英名ではターメリックと記されます。
熱帯の高温多湿な地域で育ち、さまざまな美肌効果が期待される成分「クルクミン」を多く含みます。
黄色い色素はカレーやマスタードの色付けに、また、独特の香りや苦味はお茶としても親しまれています。
草木染めの染料としても用いられ、その色は「ウコン色」と呼ばれます。


バラ科の落葉低木で、春には白い花を咲かせ、秋には赤い果実を実らせます。
ヨーロッパ原産ですが、現在は日本でも広く栽培され、新苗の場合、結実までには数年を要します。
ポリフェノールやミネラルが多く含まれ、果実酒やドライフルーツの素材としても使われています。


ツバキ科の常緑低木で、製茶することで「緑茶」の茶葉が作られます。
日本では奈良時代にもたらされ、鎌倉時代以降、茶道の広まりとともにお茶を飲む習慣が普及したとされています。
カテキン、タンニンなどが豊富に含まれ、とくに八十八夜に摘み採られる新茶は、縁起物として珍重されます。


バラ科の落葉低木で、華やかな八重咲きの花を咲かせます。
その花びらは一部が少し欠けているため、満月から少し欠けた「十六夜の月」にたとえられて、この名になりました。
果実にはレモンやキウイフルーツなどよりもビタミンCが多く含まれ、エキスとして抽出された後は果実酒やジュースなどに利用されます。


バラ科の落葉低木「ノイバラ」が、初夏に白い花を咲かせたあと、晩秋にかけてつける赤い実。
日本では沖縄以外の山野で自生し、冬には小さな野鳥が採食する姿がよく見られます。
園芸用の品種も多数あり、庭先で楽しまれるほか、赤い実はドライフラワーにして飾られることもあります。
また、リコピンやタンニンが含まれており、化粧品の原材料としても使われます。


ショウガ科の多年草で、日本では「黒ショウガ」「黒ウコン」などの呼び名でおなじみです。
タイでは、険しい山岳地帯で暮らす人々の暮らしを古くから支えてきた健康食材の一つとして親しまれています。
アジア料理のスパイスとして用いられるほか、フラボノイドや必須アミノ酸を含むため、美容や健康に関心がある方にはサプリメントの印象が強いかもしれません。


イネ科イネ属の植物で、イネの実である「モミ」から外皮や胚芽を取り除き、残った粒状の穀物が「コメ」になります。
精米の過程で取り除かれる胚芽にはビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、なかでも「ポリアミン」は近年とくに注目されている成分です。玄米や胚芽米、サプリメントなどを意識的に取り入れることで、摂取量を増やすことができます。