MARCHE

資生堂研究員に直撃
たるみの原因と対策　最新版

コロナ禍のマスク着用生活で、顔のたるみが気になる人が急増。
肌のたるみ研究で世界をリードする資生堂の最先端のたるみ対策とは？

日々たるみに悩んでいます・・・

Beautiful me JOURNEY公式リポーター
柴美木さん

マスクで隠れるフェイスラインの
もたつきが気になります。

Beautiful me JOURNEY公式リポーター
DOMEさん

そんなたるみの疑問を解消します！

美容に関わり続けてきた
Beautiful me JOURNEY

ライターA子

私が答えます！

フェロー江連智暢さん

資生堂みらい開発研究所
シーズ開発センター

加齢や紫外線による、
肌の構造変化や
皮下脂肪の増加、
筋肉の衰えなどが
あります！

江連さんは、化粧品のオリンピックと言われる世界的な大会で4回も受賞されていると聞きました！研究が世界的に認められているんですね。
ありがとうございます。化粧品の世界では難しい、と言われた「たるみ」に取り組み、たるみとは何か、その原因は何かを解き明かし、この領域を切り開いてきた、たるみ研究のパイオニアとしての活動をご評価いただきました。
これまで知られていなかった事実が解明されたことで、女性たちの悩みの代表であるたるみにアプローチできるようになったのが素晴らしいですね。
以前は、エイジングケア＊1といえば小ジワが中心でした。でも、多くの女性が気になるのは、やっぱりたるみ。そこに資生堂の研究は斬り込んだわけです。

＊1 エイジングケアとは、年齢に応じたうるおいケアです。

フェロー江連さんの注目研究

加齢に伴う線維芽細胞ネットワークの消失とコラーゲンの減少

＊2 デジタル 3D スキン TM: AI を用いて、コンピューター上に超微細構造まで皮膚を立体的に再現し、解析する技術。国際医療福祉大学医学部形成外科学松﨑恭一主任教授と自治医科大学、生理学研究所との共同研究

上の画像は、世界に先駆けてAIを駆使して開発した『デジタル 3D スキン TM＊2』で解析したもの。この肌を超高精細に、３次元で見る技術により、若年層の肌では、線維芽細胞が手を取り合うようにネットワークでつながっていることがわかりました。
線維芽細胞って、コラーゲンをつくり出す細胞ですよね！細胞同士つながっていることはどんな発見だったんですか。
年齢を重ねて線維芽細胞がバラバラになると、コラーゲンの産生力がダウンし、たるみにつながることがわかりました。つまり、線維芽細胞のネットワークを保つことが、コラーゲンの産生を高め、たるみに対応するための鍵となります。（江連さんは、この研究により、2018年IFSCCミュンヘン大会で最優秀賞を受賞）
線維芽細胞がつながることが、たるみなど、見た目の若さに重要なんですね。
はい、さらに資生堂は「アイリス抽出エキス」が線維芽細胞のネットワークの回復を助けることも発見しています。たるんでしまったあとのアプローチまで研究を続けています。

ここからは私たちにおまかせください！！

高井英輔さん

資生堂みらい開発研究所
シーズ開発センター

矢島美保さん

資生堂ブランド価値開発研究所
資生堂ジャパンブランド開発センター

加齢により、顔の肌の最深部にあたる表在性筋膜（SMAS）の老化が進んでいる方は、たるみの程度が大きく、ハリも低下しています。このことから、顔のたるみはこれまで資生堂が明らかにしてきた真皮や皮下脂肪の要因に加え、SMASの形態変化も一因であることがわかりました。

江連さんから、加齢によって筋膜が薄く、硬くなることも、たるみの原因のひとつとうかがいました。
体の筋膜とちがい、顔の筋膜は脂肪の下にあり、筋肉とまったく独立した形で存在しています。本来はスポンジのように水分を潤沢に含んでいるんですが、その水分が失われて癒着が起こりペタッと薄くなると、たるみやすくなるのです。

コロナ禍のマスク生活と、筋膜が薄くなることとは関係がありそうですね。
コロナ禍で対人コミュニケーションが減る状況で、表情が硬く凝ってしまっていると感じている人が多くなっています。その原因の一つが、顔の筋膜にあるかもしれません。資生堂はふっくらとした筋膜を目指すための手技と薬剤の組み合わせを開発しました！
知りたい！どうすればいいのですか？
癒着した筋膜をはがす、手技のポイントは、矢島が解説します。