良いコラーゲンの日(4月15日)に近い春風吹く昼下がり。常にカラダのメンテナンスに気を遣い、ヘルシービューティーを実践している女性たちが、日夜コラーゲンの研究に励み、資生堂の美容特許(特許第4917180号:コケモモ・アムラ果実などの配合成分の組み合わせによる美容についての特許)を取得された資生堂GIC(Global Innovation Center)の内山太郎研究員に突撃。彼女たちが、コラーゲンについて、日頃疑問に思っていることをぶつけてきました!

まずは、内山研究員から、フェイス・トゥ・フェイスで、コラーゲンの正体に関するレクチャーをしていただきました。直接、研究員からなかなかお話を聞く機会がない彼女たち。そのためか、最初はみなさん少し緊張した面持ちでしたが、内山研究員の分かりやすい説明に、時折相槌を打ちながら、真剣な眼差しで聞き入り、必死にメモを取る人もいました。
コラーゲンについて知りたいこと、何でも聞いてみました!
続いて、Q&Aの時間になりました。日頃素朴に思っているコラーゲンにまつわる疑問や、ちょっと深いところまで活発にいくつもの質問が飛び交いました。
コラーゲン摂取についての基本
- 田村さん
- まず基本として、コラーゲンを摂取するのにベストな時間はいつなのでしょうか?
- 内山研究員
- まさに、私たちもそれを研究している段階ですが、肌は寝ている間につくられるので、寝る2時間ほど前に摂取するのがいいのではという仮説を持っております。ただ、その件についてはきちんと検証したいと思っています。 補足ですが、フカヒレなどを食べると翌日にお肌がぷるぷるになったという話を聞きますよね。それは、我々のこれまでの研究成果から、コラーゲンが増えたのでなく、ヒアルロン酸がつくられたと考えております。ヒアルロン酸は、すぐつくられるのですが、すぐに分解されます。一方、コラーゲンはゆっくりとつくられて、ゆっくりと分解されます。ですので、お肌のベースをきちんとつくりたいのであればコラーゲンをケアすることの方が適しているんですよ。
- 延村さん
- なるほど、そうなんですね。ところで、空腹時にコラーゲンを摂取してもOKでしょうか?
- 内山研究員
- はい。基本的には問題ありません。空腹時でも大丈夫です。

- 中橋さん
- ホルモンのバランスにあわせたコラーゲンの摂取の仕方はあるのでしょうか? せっかく飲むのであれば自分の身体にいかに効果があるかを事前に知っておきたいので。
- 内山研究員
- なるほど、いい質問ですね。実はモニター試験で検討したことはあったんです。が、人それぞれにホルモン量も違いますし、ホルモンのバランスが違っておりまして、残念ながら、詳細なデータは取れておりません。
コラーゲンの飲み合わせはあるの?
- 村越さん
- みなさん普段から、いろんなサプリメントやカラダにいいものを摂っていると思います。私も、豚足がいいと聞けば、あ、豚足食べなきゃ!なんて、すぐ試そうと思っちゃいます(笑)。ところで、コラーゲンには飲み合わせや食べ合わせはあるのでしょうか?
- 内山研究員
- サプリメントという部類の中であれば、基本的には食品ですので、飲み合わせという問題はないとは思います。

- 村越さん
- 分かりました。安心しました。ただ、私は花粉症で、アレルギーの薬を飲むこともあるんですが、そういった薬と一緒でも大丈夫ですか?
- 内山研究員
- サプリメント(食品)ではなく、薬との飲み合わせに関しては、みなさん飲んでいる薬が違いますので、やはり医師や薬剤師に相談された方がいいですね。
長い時間をかけるモニター調査

- 中橋さん
- コラーゲンを増やすことに関して、もちろん個人差もあると思いますが、実際にどれぐらいの期間、どのようなモニター試験をされたんですか?
- 内山研究員
- 私たちはモニターさんにお願いして1年間試験をしました。
- みなさん
- へー、すごい!そんなにー?!?
- 内山研究員
- はい。そうなんです。さまざまな検証をいたしました。その結果、約2か月で効果が実感できたという結果が出ました。また、半年で頭打ちになり、そこからは横ばいになるという結果が得られました。摂取をやめたら、効果が落ちていくという結果も得ています。
さらに加齢についての質問が……
- 中橋さん
- 先ほどのお話で、「加齢によって、細胞レベルで機能が低下する」とありました。加齢とはいつ頃からという認識でしょうか?
- 内山研究員
- そうですね。いつ、何歳からという意味ではありません。年を重ねるごとに、人は誰でも細胞レベルでの機能が低下するという意味です。気になった時から、その対応をしてあげたらいいと思います。

今回、長年、第一線でコラーゲンを研究している内山研究員からお話を聞けたヘルシービューティー女子たち。基本的なことは知っていたそうですが、新たな気づきがあったようです。一方、内山研究員も、日頃サプリメントをとっている方のリアルな意見を直接聞けて、両者、とても楽しく、有意義な時間を持てたようでした。
プロフィール

内山太郎研究員
資生堂GIC(Global Innovation Center)
1991年、資生堂入社 医薬品研究所配属。ホルモン剤、抗炎症薬などの開発研究に従事。2004年、食品研究室へ異動。美容健康サプリメント、特定保健用食品開発を担当。食品開発グループにてマネージャーとして在籍中。
薬学博士、薬剤師
今回参加された方々
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田村依里子さん
パーソナルトレーナー、整体師 、トータルボディケア店舗の経営。2016 ベストボディ・ジャパン東京大会グランプリ。いろいろなことにチャレンジするのが大好き。
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延村八重さん
ピラティス、ヨガ、フェイシャルヨガのインストラクターとして活動中。企業向けの出張レッスンや老人ホームなどでもレッスンを行っている。
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中橋舞さん
ラジオパーソナリティ、MC。ランニングを定期的に週3日から5日、ベリーダンスを週1回。とにかく体を動かすことが大好き。どんなことにも好奇心旺盛。
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村越美加さん
ヨガ、ピラティスの指導者。ハワイにてハワイ州マッサージセラピスト、Yogaアライアンスのライセンスを取得。健康美コラムニスト、乳がん啓発運動指導士としても活動中。