30年にわたる 資生堂コラーゲン研究の歴史

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資生堂は、”コラーゲンが皮膚の土台である”という考え方が世の中に定着する前から、コラーゲンが皮膚にとって大切なものであるということを認識し、加齢による減少に着目していました。それらの成果を結集し、1983年に「エリクシール」が誕生。その後もさまざまな角度からコラーゲンを研究し、多くの実績を得ています。

1983

加齢とともに、減少する肌のコラーゲンに着目した技術開発

2002

『皮膚賦活食品』として特許を取得
特許成分:杜仲葉・高麗人参・ハトムギ・(コラーゲン)特許番号:3308433号

2011

『経口摂取用肌改善剤』『経口摂取用コラーゲン産生促進剤』として特許を取得
特許成分:コケモモ・アムラ果実 特許番号:4917180号

2013

Ⅶ型コラーゲンを再生させることに成功(2013年 結合組織学会 優秀演題賞受賞)

2014

真皮幹細胞に着目しコラーゲンを産生させる技術を開発

*IFSCC:世界の化粧品技術者が集う化粧品に関する科学領域で最も権威のある研究発表会

資生堂コラーゲン研究 2000年 IFSCC最優秀賞 基底膜シート型コラーゲンの研究

老化の象徴「シミ」や「しわ」「たるみ」は、早めに阻止したい!
肌内部からじわじわ進む老化を、初期段階でケアできる!?

IFSCC Congress 2000 第21回 ベルリン大会
最優秀賞(口頭発表)
「皮膚基底膜ケアに関する研究」
IFSCCその他受賞はこちら

何ができるようになったの?

老化の初期段階は、どんな状態?を突き止めて、肌内部で進む老化を早めにケアできるようにした!
女性たちが恐れる肌の老化。その象徴的なものが「シミ」や「しわ」「たるみ」です。これらの肌悩みは肌の表面だけを見ていると、あたかも突然現れたように思われますが、実は肌の内部では着々と進行してきた結果なのです。そういわれるととても恐ろしく聞こえますが、昔から「お肌の曲がり角」という表現があるように、老化の初期段階はなんとなく認識されてきたものです。
今回の受賞技術は、老化の初期段階に肌の内部で何が起きているかを突き止め、対応する薬剤を開発したというもの。この研究では肌の表面層「表皮」と奥の層「真皮」をつなぐ、「基底膜」というたんぱく質でできた1枚のシート状の構造物に着目しました。この基底膜の構造が乱れはじめると、しわやたるみといった老化現象を促進させる一因になっていたことを解明したのです。そこで、基底膜が乱れはじめる状態を「初期老化」と定義づけ、早くから基底膜を正常に保つケアを行うことで、肌老化を抑制するという新しいアプローチを生み出したのです。

どんな仕組みなの?

紫外線などの影響により、基底膜が壊れると「表皮」にも「真皮」にも影響が・・・。
そこで、基底膜をより丈夫にする成分を開発した!

肌表面の「表皮」は多くの細胞からなっています。対して肌の奥の「真皮」は、血管やリンパ管、コラーゲン線維などが張り巡らされています。こうした全く違う構造の2つの層をつなぎ合わせているのが「基底膜」です。その他にも、表皮と真皮間での物質のやりとりを制御したり、表皮や真皮がダメージを受けると修復する因子を出したりと、肌を正常に保つために重要な働きをしています。
そのため、紫外線の影響などで基底膜が断裂するなどのダメージを受けると、上にも下にも悪影響が出てきてしまうのです。若く健康的な肌は基底膜が壊れにくかったり、断裂したとしてもすぐに修復できるのですが、老化が進んでくるにつれ修復する力が弱まり、懸命に修復しようとした結果、一枚のはずの基底膜が何層も見られる部分があることが分かったのです。

では、この基底膜を丈夫に保つためには、どうしたらいいのか。それを探るために、基底膜の構造をもっと詳しく調べてみることにしました。そして、基底膜の上部にあるたんぱく質の一種「ラミニン5」に着目したのです。ラミニン5は十字架のような形をしており、まるで人が手をのばして物をつかんでいるかのように、表皮をつかんでつなぎ合わせる役割があります。そのためラミニン5がたくさんあると、表皮とのつながりが強固になり、断裂されてもすぐに表皮をつなぎ合わせて修復することができるのです。
そこで、ラミニン5の産出を促す成分を探したところ、「リピデュール」が有効であることが分かりました。リピデュールはもともと、体内にある細胞の膜などからつくられる「リゾリン脂質」で、大豆由来のリン脂質からつくられます。真皮細胞の上に表皮細胞をのせた皮ふモデルにこのリピデュールを加えると、表皮細胞がラミニン5をたくさん産み出し、状態のよい基底膜を生み出したのです。
この受賞技術はその後も研究が進められ、現在ではリピデュール以上の効果を発揮する植物性エキスを発見するなど、さらなる肌の抗老化研究へと発展しています。

引用元:資生堂グループサイト「肌内部でおきる老化現象の解明!

資生堂コラーゲン研究 2010年 IFSCC最優秀賞 肌を傷つけることなく詳細にコラーゲンの状態を可視化する事に成功

前からいわれていたことだけれど・・・
紫外線による肌ダメージを見たら、本当にすごかった!

IFSCC Congress 2012 第27回 ヨハネスブルグ大会
最優秀賞(口頭発表・基礎部門)
「新しいコラーゲン可視化技術を用いた
光老化に伴うヒト真皮構造変化の非侵襲評価」

IFSCCその他受賞はこちら

この研究によって何が分かったの?

特殊なレーザーを使って肌の奥にあるコラーゲンを画像化したら、
やっぱり紫外線を浴びたことによる肌ダメージが大きかった!

紫外線に多く当たりすぎると日やけはもちろん、シミやしわの原因になることは、今では広く知られています。しかし、肌表面にすぐに変化が現れる日やけや、肌内部でも上層部の方で起きるシミに比べて、しわやたるみといった肌悩みは肌の奥深くで、長い年月をかけてさまざまな要因から進んでいくもの。1日や2日紫外線をたくさん浴びたからといってすぐに起こるわけではありません。そのため、紫外線が肌に与える影響を認識しづらいといえるでしょう。
この研究は特殊なレーザーを使って顔の肌の奥にあるコラーゲンを画像にしたというものです。そこで、紫外線を多く浴びた肌と浴びていない肌のコラーゲンを比べて、その影響を調べたところ、やはりその影響は大きかったことが証明されたのです。

どんな技術なの?

肌を切らずに、肌の内部を見るのは実はとても難しい。
特殊なレーザーを使った、ここまで鮮明なコラーゲンの画像に世界も絶賛!

肌の中がどうなっているかを知るには、肌を切り取って顕微鏡で観察するのが一般的な研究手法です。しかし、生きている人の顔から皮ふを切り取ることは、もちろんできません。実際の研究では顔以外の皮ふを用いることが多いのですが、皮ふも一様ではなく、例えば顔と腕の皮ふでは厚みやメラニン量、コラーゲン量などが違います。そこで、皮ふを切らずに特殊なレーザーを使って見られるようにするというのが、今回の研究のテーマなのです。
特にコラーゲンは、肌の奥の真皮層にあります。これまでにも真皮上層のごく限られた狭い領域のコラーゲンを捉えた画像はありましたが、今回の受賞技術のようには鮮明ではありませんでした。

今回の技術は今までにない特殊なレーザー装置の開発が必要なため、その道の第一人者である大阪大学・安井招聘教授(徳島大学教授)との共同研究することで実現させたものです。ヒトの皮ふを切ることなく鮮明なコラーゲンを見られるようになったことで、紫外線によってコラーゲンがどのくらいダメージを受けているのかを知ることができました。
この研究がさらに深まれば、日やけ止めアイテムの紫外線ダメージ防止効果を確認したり、まだ分かっていない「しわ発生のメカニズム」を探ったりと、肌を知る手段として大いに役立つと期待されています。

引用元:資生堂グループサイト「肌を切らずに肌内部のコラーゲンの画像化に成功!」
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