肌の調子が良ければそれだけで1日をハッピーに過ごせるほど、モチベーションを左右する肌。それだけに、肌荒れはできれば避けたいものですよね。とはいえ、肌荒れの症状は幅広く、原因も人によってさまざまなので、みんなが同じケアで改善するとは限りません。そこで今回は、肌荒れを3つのタイプに分け、それぞれの肌状態別におすすめのスキンケアをご紹介します。
肌荒れには共通点があった!特徴と原因とは?

肌がつっぱる感じがする、ニキビができる、触るとカサカサ、ゴワゴワする感じがある…など、一言で肌荒れと言ってもさまざまな症状がありますよね。
この原因のひとつとなるのが、バリア機能の低下。外からの刺激に対して肌の感受性が高まり、いわゆる「敏感肌状態」になることで肌表面の水分量や水分を保つ力も低下し、上に挙げたようなさまざまな肌荒れ症状が起きやすくなります。肌のバリア機能は、体調や季節、生活習慣といったさまざまな要因で低下します。
大きく3つに分けられる!症状から判断する肌荒れタイプ

症状は違えど、肌が荒れているときはバリア機能が低下して敏感肌状態になっているということがわかりました。ここでは、そんなバリア機能の低下によって現れる肌荒れの主なタイプをご紹介します。
1)ベタつくのにカサつく「アンバランス肌タイプ」
アンバランス肌タイプは乾燥してカサつく部分と、ベタつく部分の両方を持ち合わせているのが特徴。肌の色ムラや、毛穴のまわりの赤みが気になる人もいるかもしれませんね。これはバリア機能が低下し、肌が敏感状態になることで角層の水分量が保てず乾燥や肌荒れを起こす部分と、角層が厚くなり毛穴が詰まる部分が混在していることが原因です。
2)気付くとポツポツできている…「ニキビ・吹き出物肌タイプ」
全体的に肌のベタつきが気になり、ニキビや吹き出物ができやすいのが、このタイプの特徴です。さらに、一度治ってもまたすぐにできてしまうというように、ニキビが繰り返しできるのも特徴のひとつ。肌のキメが粗くてザラザラしているという人は、ニキビ・吹き出物タイプの肌荒れかもしれません。原因としては、バリア機能が乱れて角層が厚くなり、毛穴がつまってしまうから。そして詰まった皮脂がエサとなってアクネ菌が増殖することでニキビや吹き出物ができると考えられます。また、炎症部分は色素沈着の元となるメラノサイトが活性化し、ニキビ跡になりやすいので要注意です。
3)カサカサ、ゴワゴワが気になる「乾燥肌タイプ」
肌表面にうるおいがなく、カサつきがち。ツヤがないのも特徴で、ひどい時は粉をふいたようになることもあります。さらに、肌の赤みや色ムラが気になったりヒリつきがあったりするという人は、乾燥肌タイプかもしれません。健康な肌に比べて角層の水分量や水分保持力が低下しているのが、この肌荒れタイプの原因です。
肌荒れタイプ別、敏感肌スキンケア

先にご紹介した3つの肌荒れタイプに合わせて、それぞれおすすめのスキンケアをお伝えします。どのタイプも美肌作りの鍵を握るのは、バリア機能を強化すること。肌荒れしているときは、複数のスキンケア製品を使用するよりも、バリア機能を強化できる敏感肌用のスキンケア製品を使ってシンプルなケアを続けてみるのがポイントです。
1)「アンバランス肌タイプ」のスキンケア
ベタつきもカサつきも両方気になるこのタイプは、バリア機能を強化すると同時に、うるおいと皮脂とのバランスを整えることが先決。スキンケア製品は、しっとりうるおいのある肌に導きながらベタつかないものを選ぶようにしてみてください。また、日中に皮脂が気になるからといって、あぶらとり紙などを使って頻繁に皮脂ケアするのはNG。過剰な皮脂のみをティッシュでやさしくおさえて除去するようにしましょう。
2)「ニキビ・吹き出物肌タイプ」のスキンケア
ニキビ・吹き出物肌タイプは肌のバリア機能を整えながら、ニキビを防ぐケアを行うのが正解。スキンケア製品は低刺激で油分が少ないものを選びましょう。ただし、肌にはある程度の油分は必要なので、油分を過剰に気にして乳液を使わないというのはNGです。さまざまなニキビ用製品がありますが、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されたものは、試験を行い、ニキビを悪化させないことが確かめられているのでおすすめです。
3)「乾燥肌タイプ」のスキンケア
乾燥肌タイプは、バリア機能を回復させながらキメを整え、粉ふきや皮むけを整えるスキンケアを。化粧水や乳液を使って、肌表面の角層をしっかりうるおわせることや、クリームで肌の生まれ変わりを順調にすることを心掛けてください。特にカサつきが気になる部分には化粧水などを重ねづけし、手のひらで温めるようにやさしく押し込むひと手間をかけることで浸透力を高め、より角層のすみずみまでうるおわせることができますよ。
肌荒れを少しでも早く改善するには、症状に合ったスキンケアをすることが大事。
肌荒れの状態を見極めて、症状に合った肌荒れケアを行ってくださいね。