
技術を、ノウハウを
お届けできるカタチにする
福岡久留米工場 製造担当・技術担当
1983年の誕生から、エイジングケアに
向き合ってきたエリクシール。
年齢にとらわれず、人それぞれの美しさを
最大限に引き出す
「科学」と「情感」の
エッセンスを込めて誕生しました。
2022年9月、誕生から約40年の時を経て、
エリクシールの
エイジングケア化粧水・乳液が
生まれ変わります。
このリニューアルに込められた、
さまざまな想いをご紹介します。
*エイジングケアとは、年齢に応じたうるおいケアです。
2022年竣工、
福岡久留米工場
新しくなったエリクシールの化粧水・乳液は、 2022年に竣工されたばかりの福岡久留米工場で生産されています。
こちらは資生堂自社工場の中でも最大規模・97,000m2の敷地面積があり、最先端の設備と、衛生・品質管理理念に則った設計の次世代型工場になります。
人の動きを機械に教えて実現!?
先端化ラインの品質管理とは
この工場では、最先端のテクノロジー(IoT技術)を活用することで化粧品の品質を常に一定に保ち、お客さまに高品質な商品を安定的にお届けできるようにしています。
生産工程を究極までオートメーション化することで、人が直接商品に触れる作業や時間をできるだけ減らす。それによって、人が最も重要な品質管理に集中して製造できる設計になっているんですね。

オートメーション化の設計で目指したのは、クリーンな機械による人の目や手の判断の再現。ですが、これこそが最も頭を悩ませましたね...。というのも、機械にいきなり「エリクシールの化粧水を作ってください」と言ったとしても、機械はどう作ればよいのかわからないわけです。私たちが自然に行えることは、ちゃんと教えてあげないとできないんです。
たとえば、お米を研いで炊くときに、黒くなった粒があったら、人は、洗いながら自然に取り除いて炊くと思うんです。炊き上がってからわざわざ黒い粒を探して取り除くことはしない。でも、それだと残ってしまうかもしれないですよね。
これまでは作業をする工程とチェックする工程が別々に行われていたんですが、人と同じことを機械に教え、 「紙箱にボトルを入れた後、封をする前にフラップが飛び出していないかを確認する」、と同時に「飛び出しているものはその場で不良品としてはじく」というような、確認・判断・行動をさせ、次の工程に行くまでに不良をなくす。これを各段階で徹底することで、商品の品質を飛躍的に高めていく。これを先端化ラインで実現できたことが、私たちの誇りです。
高鳴るパッケージをお客さまへ
外装設計担当の想い
ボトル容器の外装設計とは、パッケージデザイナーが創り上げたデザインを、実際の工場の製造ラインにフィットするように具現化する仕事です。実に39年も愛され続けているエリクシールの化粧水・乳液を担当するとなったときは、すごく緊張したのを覚えています。
エリクシールの容器は、長年のご愛用によって磨かれた、使いやすさのノウハウが詰め込まれたつくりになっています。ちょっと細かい話になりますが、たとえば「内栓を外したとき、ボトルの口が大きく開いている設計にして、つめかえ用を注ぎやすくする」といった工夫がされています。
そういった元の設計を引き継ぎながら、進化した新しいデザインを、新しい工場で安定的に製造できる形にしていくのですが……実は、設計を行なっていた時期、福岡久留米工場はまだ建設中だったんです。

これからできる設備の構造や制約の情報を入手し、製造時に起こりうる問題を予測しながら何度も何度も試行錯誤を繰り返す。ぎりぎりまで努力と修正を重ねて形にしていきました。ですので、初めて量産用の本容器が完成し、手にしたときはほんとうに嬉しかったですね。今回のリニューアルのために処方された化粧水を、できたばかりのボトルに注ぎキャップを閉めた時、資生堂の中でもまだだれも見たことがないエリクシールの商品が、私の手の中にある。これからお客さまのお手元で愛されていきますように。あの時の気持ちは、ずっと忘れられません。
新しくなった化粧水・乳液を、心高鳴るパッケージでお客さまにお届けできることをとても嬉しく思います。実際に手に取って、肌効果を実感いただけたら、これ以上の喜びはありません。私たちが自信をもってお届けするこの商品を、ぜひご体感ください!