第12回 渋谷 ドンナ・セルヴァーティカ 古屋敷幸孝氏 第3章 午後は紅茶に少し多めのタリスカーで語らう。

撮影:立木義浩

<店主前曰>

この対談に登場される資生堂の女性の方々にこっそり年齢を伺うと、驚愕させられることが多々ある。みなさん実年齢よりもずっと若々しいのである。そして美しく品よく輝いておられる。さすがは一流化粧品を販売している天下の資生堂である。社員自らが「この実績をみてください」とお客さまに訴えているようだ。今回お越しいただいた津田浩世さん然りである。
 津田さんは1960年生まれだそうだ。熊本県八代市出身で、18歳のときに資生堂熊本販売にビューティーコンサルタントとして入社した。25歳で結婚してご主人の仕事の関係で福岡県久留米市に移ったが、引き続きBCとして活躍。1987年、一念発起してヘア&メーキャップスクールSABFA<Shiseido Academy of Beauty&Fashion>のビューティーコンサルタント特別コースでメークを学んだ。1989年、ご主人の転勤で熊本に戻り、資生堂メーキャップアドバイザーとして活躍。1990年待望の長女を出産。1992年長男を出産。2010年、資生堂内企業大学ビューティーアカデミーに入学。2013年資生堂ビューティースペシャリスト就任。2014年資生堂トップスペシャリスト就任。これが津田さんの輝ける経歴である。

シマジ:見事なご経歴ですが、津田さんのご趣味を伺ってもよろしいですか。

津田:はい。趣味は家のなかの模様替えとお掃除です。それから映画鑑賞と創作料理、あとは月並みですがショッピングかしら。

古屋敷:仕事と家庭の両立だけでも大変だと思いますが、掃除が趣味というのは、いつも家のなかがきれいになっていてご家族は気持ちがいいでしょうね。

津田:わたしの場合、時間があれば夜中でもお部屋の模様替えをしますので、家族にとってはありがた迷惑かもしれません。わたしにとって家のなかの模様替えをすることが、ストレス解消になっているのかもしれません。家具を動かすような大がかりな模様替えでも、多いときには月に2回もやってしまうことがあります。

シマジ:家族総出でやるんですか。

津田:まあそうですね。

立木:愉しそうな一家だね。

津田:わたしの血液型は0型ですが、あまり悩まないタイプのようです。どっぷり落ち込むこともたまにはありますが、立ち直りも早いですね。落ち込み解消は掃除です。

古屋敷:映画鑑賞は?

津田:一人で映画に行くようになったのは、ここ数年でしょうか、娘に彼氏が出来てからですかね。最近では「アナと雪の女王」を観ました。それと「ベイマックス」ですっかりディズニーの虜になってしまいました。こころ優しいロボットの兄弟愛の深さに、一人でボロボロ涙を流してしまいました。ミュージカル映画の「ANNIE/アニー」は音楽が最高でした。

立木:映画は一人で観るのが最高だよ。シマジは最近なにを観たんだ。

シマジ:そうですね、いままでは一人で観ていましたが、最近は島地勝彦公認書生のカナイとよく観に行きます。「ゴーン・ガール」は面白かったですよ。結婚ってなにか、ということを考えさせられる映画でしたね。

立木:いまさらお前が結婚ってなにか、なんて考えてももう遅すぎはしないか。

シマジ:まったくその通りなんですが、一緒に行った書生のカナイはまだ大学3年生ですから、彼にとってはなにかしら参考になったんではないでしょうか。

古屋敷:わたしも「ゴーン・ガール」は観ましたが、原作のミステリーをあそこまで皮肉を込めて映画にしたデヴィッド・フィンチャー監督の才能は凄いですね。

立木:デヴィッド・フィンチャーといえば「ソーシャル・ネットワーク」の監督だろう。

古屋敷:そうです。あれも傑作でしたね。

シマジ:あれはわたしも観ましたが、さっぱりわからなかった。フェイスブックのことがよくわからないと、あの映画を理解するのは難しいんじゃないですか。

立木:そうかな。おれは面白かったけどね。シマジは最近ほかになにを観たんだ。

シマジ:これも書生と観たんですが、「物語る私たち」というカナダ映画を観ました。

立木:それは観ていないな。どんな映画なの?

シマジ:少しマイナーな映画なんですが、家族のなかの自分探しみたいな映画ですよ。いちばん驚いたのは、てっきりドキュメンタリー映画として観ていたんですが、観終わってはじめて、ドキュメンタリータッチで描かれてはいるが、ちゃんとその家族に似た俳優が演じていたということがわかってくるんです。本物の家族の8ミリの記録も写しだされるんですが、騙されてしまいました。監督はサラ・ボーリーという女性でした。

津田:雑誌でその映画のことを書いていたのを読みました。その女性監督の出生の秘密がだんだん暴かれていくような内容ですよね。

シマジ:そうです。育ての親であるお父さんが寛容で素敵な男なんです。

古屋敷:シマジさんには書生がいるんですか。

シマジ:古屋敷さんが伊勢丹新宿店のわたしのバー「サロン・ド・シマジ」にいらっしゃると、いつもコートを預かる学生がいるでしょう。あれがわたしの公認書生のカナイです。津田さん、うちのカナイは学生の分際でSHISEIDO MENを毎日使っているんですよ。

津田:まあ、それは素晴らしいこころがけですね。出来るだけ若いうちからお肌の手入れをしたほうがベターですから。

シマジ:生意気にSHISEIDO MENのヘアワックスも使っているんですよ。

立木:全部シマジがタダで提供しているんだろう。

シマジ:それがカナイがアルバイトをして自前で買っているんです。

古屋敷:たしかにシマジさんのところのブティックではSHISEIDO MENシリーズを売っていますものね。

シマジ:売れ行きもいいですよ。

津田:ありがとうございます。

シマジ:バーの常連は肌チェックでAを獲得しようとみんな頑張っているんです。Bの保持者はかなりいますが、まだAは出ていません。Aの獲得者には資生堂名誉会長の福原さんとわたしとの3人でスーパーランチをするという特典が待っているんです。

津田:それは凄いご褒美ですね。わたしも行きたいくらいです。

古屋敷:わたしもAを目指して挑戦してみたくなりました。55歳ですが、いまからでも大丈夫でしょうか。

津田:さきほど差し上げたSHISEIDO MENを朝晩お使いいただければ、Aも夢ではないはずです。とくに古屋敷さんは日光に当たっていらっしゃらないから条件としてはいいですよ。

シマジ:たしかに紫外線が肌にはよくないようですね。わたしの肌チェックはいままで最高でもCでした。

津田:シマジさんはゴルフをやられるでしょう。それでAを狙うのはなかなか難しいですね。

立木:その3人のスーパーランチのとき、記念撮影におれを呼び出さないでくれよな。

シマジ:大丈夫です。いまはスマホの撮影が大流行ですから。古屋敷さん、なにか飲みたいですね。そうだ、さきほど飲んだわたしのブレンド紅茶に少し多めにタリスカーを入れて飲ませてください。

古屋敷:畏まりました。それでは津田さん、立木先生の分と合わせて3杯お作りしましょう。ついでにカルバドスのボトルに入っているリンゴを召し上がってみてください。

シマジ:わざわざボトルを壊さなくてもいいですよ。

古屋敷:うちではみなさまが沢山カルバドスを飲んでくださるので、すでに取り出したリンゴが結構あるんです。これを薄くスライスして出しましょう。

立木:うん、カルバドスのなかのリンゴははじめて食べたが、食感が奈良漬けに似ているね。

古屋敷:みなさん、そうおっしゃいます。

津田:この紅茶と合いますね。

シマジ:古屋敷さん、これを「ドンナ・セルヴァーティカ」の新しいマリアージュとして売り出してはどうですか。受けると思いますよ。

古屋敷:なるほど、やってみましょうか。

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今回登場したお店

ドンナ・セルヴァーティカ

東京都渋谷区神南1丁目3−3 サンフォーレストモリタビル4F
Tel: 03-6416-9272

資生堂ビューティートップスペシャリスト

津田 浩世

ビューティーコンサルタントを経て、 2014年に「資生堂ビューティートップスペシャリスト」に就任。
全国約1万1千人のビューティーコンサルタントの頂点に立つ。

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