Story
女の子と朝露の精のおはなし
ある満月の夜、
まどろみの中で女の子は願いました。
「もっともっと魅力的な
まなざしになれたなら...」
その瞬間、
窓の外でマジョリカバードが羽ばたきます。
光に導かれるように外へ出ると、
真夜中の庭に迷いこみ、
足元の不思議な杖を拾いました。
現れたのは、きらめく朝露の妖精。
「その杖を振ってみて。」
杖を振るたび、
妖精は魔法の雫を落としていきました。
土を整え、根を目覚めさせ、
そして花を咲かせる雫。
庭の花々たちが、
するすると鮮やかにほどけていきます。
やがて目を覚ますと、
朝日に照らされたベッドの上。
夢かと思い目をこすると――――
女の子の傍らには美しい薔薇の花びらが、
一枚落ちていたのでした。









