スキンエイジングラボ

美肌の鍵は、「コラーゲン代謝」

年齢を重ねることによる肌悩みには、コラーゲンが影響しています。
長年コラーゲン研究をしてきた資生堂が2022年に日本抗加齢医学会総会で最優秀演題賞を受賞*した
コラーゲン研究についてご紹介します。

コラーゲンも新陳代謝をしている!?

ハリに欠かせないコラーゲンは、産生・分解・消化のサイクルを繰り返す「コラーゲン代謝」が行われています。そう、コラーゲンも新陳代謝するのです。

しかし、年齢とともに代謝が乱れがちになり、コラーゲンが生み出されにくい状態に。

そこで着目したのは、免疫細胞「マクロファージ」。このマクロファージは、細菌や老廃物を処理する免疫細胞の一種で、コラーゲン代謝にとって大事なものです。

マクロファージには、M1とM2の2タイプあります。M1マクロファージは外敵を排除し、M2マクロファージは傷ついた組織を修復する役割。この2つがバランス良く機能することで、肌が健やかな状態に保たれるのですが、年齢とともにM1マクロファージの比率が増えてM2マクロファージの比率が減り、2タイプのバランスが崩れることで、コラーゲン代謝が乱れることがわかりました。

「コラーゲン代謝」を整えるには?

そこで、資生堂はマクロファージのバランスを保つ(M1マクロファージへの分化を抑制する)成分を探し出しました。

これにより、分解されたコラーゲンを消化し、産生を促す働きを持つM2が増えやすい環境に導きます。このようにしてコラーゲン代謝を整えることで、ハリのある肌を保ちます

Specialist for コラーゲン代謝

堀場聡研究員

PROFILE

2016年 (株)資生堂グローバルイノベーションセンター入社
以降、マクロファージバランスが皮膚老化に与える影響について研究に従事
2022年 第22回日本抗加齢医学会総会最優秀演題賞受賞
*資生堂 みらい開発研究所 堀場聡研究員 抗加齢医学会総会 最優秀演題賞を受賞 | ニュースリリース詳細 | 資生堂 企業情報 (shiseido.com)