Vol.6
かかりつけ医を
持ちませんか?

美容医療では
どんなことをするのですか?

問診で肌の悩みを伺い、
症状を診断します。

服部先生
まず問診で患者さまが何にお悩みなのか、どうしたいのかをじっくり伺います。シミひとつでもいろいろなケースがあるので、初回は診断をして症状を把握してから治療計画を立て、あらためて施術に入ります。はじめて来院される患者さまの多くはダウンタイムを気にされますので、リスクとベネフィットについてもきちんと説明します。男性より女性の方が、多少の痛みやダウンタイムのようなリスクに対して、「効果があるのならやりたい」と意欲的です。

シミとりレーザー治療は
具体的にどんなことをするのですか?

施術時間は5分程度、
アフターケアは万全に。

服部先生
当院でのレーザー治療は、Qスイッチレーザー、CO2レーザーなどから、患者さまの症状によって使い分けます。また同じ機種でも、シミの状況によって波長の選択や打ち方が変わります。またレーザーに反応しない薄いシミや肝斑などには、光治療、ケミカルピーリング、トラネキサム酸・ビタミンCのイオン導入、トラネキサム酸・VC内服、ハイドロキノン外用などの治療法があります。

施術にかかる期間や頻度は
どれくらいですか?

治療内容によって、
必要な期間が異なります。

服部先生
はじめて来院された若い方に特に多いのですが、「すぐに治りますか」とか、「1週間たっても治らないんですけど」といったように、治療にスピードを求める傾向があります。一度でシミがキレイにならないかもしれないし、症状によっては時間がかかることもあります。治療には限界があり、これ以上改善が見込めない…という場合もあります。また、治療によってそれぞれ必要な期間が異なります。例えばケミカルピーリングでは、2〜3週間ごとに6回ほどの治療を1クールとしています。症状に改善が見られたら、その後はメンテナンスとして1〜2ヶ月おきに1回の来院を理想としています。

美容皮ふ科との上手なつきあい方を
教えてください。

肌の不調を感じたら、
できるだけ早めの来院を

服部先生
美容医療が一般的となり、当院の患者さまもお肌のお手入れのひとつとして、気軽に訪れていらっしゃいます。年齢の高い患者さまの中にはシミを治療した後も、肌の調子を整えたり、肌の活性を高めたりするためのメンテナンスとして定期的に通院されている方もいます。ただ、大きなシミが薄くなると、小さいシミが気になったりします。美容医療によっていちばんの悩みを解決できると、今まで気にならなかった部分が悩みになるということはよくあります。「シミを改善できたら、次はしわを…」というように、自分の肌がキレイになると、さらに「美しくしていきたい、保ちたい」と欲求度が高まるのだと思います。
素敵に年齢を重ねていけるように、かかりつけの美容皮ふ科医をお持ちになりませんか?肌の不調を感じたら放っておかずに、早めに美容皮ふ科医に相談してください。ニキビでも毛穴でもシミでも早く対処する方が、キレイに改善できることが多いのです。

服部 英子 先生
南青山皮膚科 スキンナビ クリニック院長
服部 英子 先生
東京女子医大卒。皮膚科専門医。
日本皮膚科学会皮膚科専門医。東京女子医大病院、虎ノ門病院、JR東京総合病院等で、皮膚科勤務を歴任。皮膚疾患全般、特ににきび、アトピー性皮膚炎、色素性疾患の診断・治療に実績。
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