2016/09/01

美白都市伝説の真相を解明！きゅうりでもヨーグルトでもなくトマト!?

多くの女子が憧れるのが、白くて透明感のある美肌！　そんな色白美肌になりたくて、「美白に効く」と言われる情報をあれこれ試している人も多いのでは？　でも、その情報って本当に正しいのでしょうか...？　そこで、資生堂ビューティー＆ヘルスアドバイザーの中野三津子さんに「美白の都市伝説」を解説してもらいましょう！

美白は肌を白くすることじゃない！

そもそも美白とは、もとの肌色より白くすることではなく、シミや色素沈着のない肌を目指すことです。そのために一番大切なのが、紫外線を防ぐこと。家の中など室内では油断しがちですが、紫外線A波は窓ガラスを通過する性質があります。日焼け止めやファンデーションまでがスキンケアという認識を持って、外出しない日でもしっかりと予防を。その上で、美白化粧品でのケアやビタミンCの摂取などを心がけるのがおすすめ。とにかく美白にとっては「紫外線を防ぐこと」が何よりの対策です。

嘘or本当？　美白都市伝説の真相

日焼け止めや化粧品でのケアだけでなく、巷にはたくさんの美白方法の情報があふれています。なかでもよく聞くのが、食べ物を使った美白方法。気になる実際の効果を、中野さんがジャッジします!

●レモン、アセロラなどのビタミンCは本当！　でも...
ビタミンCはシミ・そばかすの予防と回復に効果があるので、美白にはいい成分。レモンやアセロラのほか、キウイやイチゴなどもビタミンCが豊富です。ただし、レモンパックなど顔に直接つけるのは論外！　刺激になって逆に肌荒れを起こす可能性があります。ちなみに、体内のビタミンCを減らしてしまうので、喫煙やストレスは要注意！　と心得ておきましょう。

●抹茶は本当！　でも加熱はNG
茶葉にはビタミンCが多く含まれますが、普通のお茶は「浸出液」のため、お茶自体に含まれるビタミンCは少なめ。でも抹茶は、粉末状にした茶葉をそのまま飲んでいるため、ビタミンCが豊富なんです。ちなみに、ビタミンCは熱に弱い性質を持っているので、ビタミンCが壊れにくい、アイスにして飲むほうがおすすめです。

●米ぬかは嘘！　別の効果が♪
白肌になれそうなイメージの強い米ぬかですが、美白効果は期待できません。ただし、米ぬかに含まれる油分などは肌をしっとりさせてくれるますよ。

●日本酒は不明！　しっとり効果は◎
日本酒には美白に有効な成分は入っています。でも、どれだけの量を飲むとその効果が得られるのかは実証されていません。お酒ですし多く摂取すること自体、身体によくはありません。そもそも市販の日本酒コスメの多くは、日本酒そのものを使っているのでなく、発酵エキスを使用したもの。ただし、血行促進や肌をしっとりさせるために、お風呂に入れて楽しむ分には○。

●トマトは有効♪
トマトに含まれるリコピンは、紫外線を浴びると発生する「活性酸素」を消去してくれるため◎。またリコピンは、赤ければ赤いほど、完熟であればあるほど多く含まれます。生のトマトよりジュースやピューレなど、赤系完熟トマトを加工したもののほうがおすすめです。さらに、加熱したり油を足したりすることでリコピンの吸収率は向上するので、油で炒めて食べたり、ジュースに少々オリーブオイルを入れて飲むなども効果的です。

●きゅうりパックは効果なし！
95％が水分のきゅうりに美白効果はなく、パックをしても得られるものはありません。

●ヨーグルトパックは一瞬のまやかし
ヨーグルトにはフルーツ酸が入っていて軽いピーリング効果があるため、パックすれば瞬間的には白くなりますが、持続するものではありません。また、アミノ酸の効果で肌が多少しっとりすることもありますが、美白要素はありません。

美白肌を目指すなら、まずは紫外線をしっかりカットする。そして都市伝説ではなく、正しい知識でのケアや食べ物などで身体の中からもケアする、ということが大切です。美容の情報ページでは美しくおいしいレシピなども紹介しているので参考にしてみては？　

photo : Shutterstock
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