本格的な秋の訪れを感じる10月。過ごしやすい季節ですが、気温も湿度も一気に低下する時期でもあります。また、もうすぐ訪れる11月は冬の始まりのため、一見穏やかな10月でも季節の変わり目にさしかかっているのです。
季節の変わり目になると増えるのが、肌悩み。乾燥や肌荒れなど、みなさんはこのような悩みはありませんか?
<肌悩み診断>
季節の変わり目の今、こんなことが気になっていませんか?
・洗顔後、肌がつっぱる
・肌の乾燥が気になる
・化粧ノリが悪いように感じる
・いつもに比べて肌の調子が悪いように感じる
・化粧水や乳液では物足りなさを感じる
・目元・口元の小ジワが気になる
・マスクの着脱を繰り返す
上記のチェックリストはとくに季節の変わり目に出やすいという特徴があります。肌が敏感に傾きやすくなっているかも知れませんね。
季節の変わり目に訪れる肌荒れや乾燥。毎年繰り返してしまうという人も少なくい敏感肌症状ですが、その原因とは何なのでしょうか?
主な原因となるのは、寒暖差。これまでは気温や湿度差が大きくなることによって自律神経が乱れることが原因だと考えられていましたが、近年、寒暖差が肌に直接的な影響を及ぼすことが明らかになりました。
その原因の鍵を握るのが「カスパーゼ14」という肌の中にある酵素。肌のバリア機能の形成とうるおいを生み出すために必要な酵素なのですが、肌が寒暖差を察知すると減少してしまい、自らうるおう力が低下してしまいます。すると、どれだけうるおいを与えても肌荒れや乾燥が治りにくくなり、敏感肌になってしまうのです。
このように、寒暖差によって肌荒れが起こるというのは意外かもしれませんが、アレルギーや心身の疲労などを含め、寒暖差による肌荒れも現代特有の「気象病」のひとつ。しかし、こうして原因が分かれば適切なスキンケアを行うことができるので、気になる秋の肌荒れの改善にも繋がります。
寒暖差に加えて、現在の肌荒れや敏感肌の原因となっているのが「マスクの着脱」です。暑い夏のマスクが肌荒れに繋がりやすいのはご存知の方も多いと思いますが、実は寒い秋冬でもマスクは肌荒れや敏感肌の原因になりやすいのです。
なぜなら、外が寒くてもマスクの内側は高温多湿。汗や皮脂の分泌が促されることでニキビや吹き出物の元となるアクネ菌が活性化します。また、マスクの着脱を繰り返すことによる温度・湿度の差でおこる肌荒れや、摩擦で角層が剥がれ落ちて肌本来のバリア機能や保湿力が大きく低下。外からの悪影響を受けやすい状態になってしまうからです。
では、寒暖差やマスクによる肌荒れといった、この時期ならではの肌悩みから肌を守るためにはどうしたら良いのでしょうか?
基本的には、化粧水や乳液などで保湿ケア。肌本来のバリア機能を整え、すこやかな肌を保つためのお手入れが大切です。そのうえで、敏感肌用の保湿美容液をプラスするのがおすすめ。
なかでも、寒暖差に対応した美容液なら季節の変わり目やマスクによるデリケートな肌を守り、うるおいバランスの整ったなめらかな肌に導いてくれます。美容液は、最も敏感に傾きやすい洗顔後の肌に使用することで肌への負担を軽減。次に使う化粧水がより届く肌へ整える効果もありますよ。
「季節の変わり目に毎年肌の不調を感じる……」という人は、肌荒れや敏感肌の症状が出る前に「予防」することも大切です。
例えば、おすすめしたいのが「肌測定サービス」です。肌測定サービスとは、敏感肌の要因や最適なケアなど、 あなたの肌に合った診断が可能なWEBサービス。この先の“肌予報”までしてくれたり、LINEで肌傾向に合わせたアドバイスが届いたりするので、健やかな肌をキープするのに役立ちます。
いうなれば、「肌のパーソナルトレーナー」。揺らぎのない美肌で毎日を過ごすためにも、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
多くの人が経験している、季節の変わり目の肌トラブル。原因を知り、適切なアイテムを取り入れることこそ、美肌への一番の近道です。
(文・大西マリコ)