暦の上では春を迎えたものの、まだまだ寒い日が続く2月。1年の中で最も湿度が低くなり、肌の乾燥はピークに達します。また、冷えによる血行不良から肌全体の働きが鈍ってさまざまな肌悩みが出たり、増え始める花粉飛散によって肌荒れを繰り返したりする時期でもあります。
肌が敏感に傾いて、カサカサやムズムズ、赤みなどの症状が出やすくなりますが、不調をそのままにしておくと肌ダメージは深刻化してしまうことも!シワやたるみ、ハリの低下などのエイジングサインにも繋がってしまいます。
真冬に訪れる深刻な乾燥や肌荒れ。毎年この時期のスキンケアに悩み、「保湿力の高いアイテムに変えてみようかな」という人も多いと思います。しかし、アイテムを変えても「なかなか改善しない……」という人は、スキンケアが“効果的に行えているか”を見直すのもひとつの方法。例えば、こんなことをしていませんか?
・「適量」を気にせず、手に取った量をなんとなく使っている
・鏡を見ずにパパっとなじませている
・べたつきが嫌いなので乳液は使わない
これらは全て、スキンケアの際のNG行動。使用量が少ないと肌に摩擦が起こり、刺激してしまううえ、うるおい不足で乾燥してしまうため正しい使用量でケアすることが大切です。また、鏡を見ずになじませるとムラ付きの原因になるので、顔全体に行き渡るように鏡を見るようにしましょう。保湿スキンケアの基本はうるおい環境を整える化粧水と乳液。ベタつきが苦手な方はさっぱりタイプのものを使うなどして、必ず乳液もセットで使用しましょう。
保湿スキンケアの基本に加え、美肌を育むためにもうひとつ意識したいのが「リラックス」することです。とくに夜のスキンケアは、気持ちをほぐし、ゆったりと行うことで美肌バリア機能を整えて、乾燥しにくい肌を目指せます。
その際、ぜひ取り入れてほしいのが「腹式呼吸&スタンプ押し」です。
ひじをつき、腹式呼吸をしながら化粧水(または乳液)を手のひら全体で顔の中心から外側へスタンプを押すようになじませまれば、リラックスしながらスキンケアを行えるはず♪押さえる時に口から細く息を吐ききり、手を移動させる時に鼻から息を吸うのがポイントです。
乳液のあと、仕上げにツボ押しをプラスしても◎。目のまわり、眉頭~こめかみに向かって、ツボを押すことで、1日頑張った目元のリフレッシュを図れますよ。
継続することで、翌朝の化粧ノリや洗顔時の肌触りが良くなるなど、きっと嬉しい変化を感じることができるはず!
乾燥や花粉、マスクとさまざまな要因が絡み合うこの時期の敏感肌。スキンケアアイテムとして選ぶなら、保湿だけではなく「+αの効果が期待できるもの」がおすすめです。
例えば、化粧水と乳液の基本アイテムには、保湿+「美肌菌」を増やしてくれるものがおすすめ。美肌菌は24時間、365日肌をより良くするために働き続けてくれる常在菌なので、朝晩2回のお手入れで日中も睡眠中もスキンケアし続けてくれるという優れもの。敏感肌の原因と常に隣り合わせのこの時期にぴったりのアイテムです。
化粧水と乳液だけでは物足りない、肌の調子がイマイチな時にすぐに何とかしたい!という人には、リペアクリームが一押し。気になる時にすぐ使える肌荒れケア用クリームで、肌荒れを速攻ケアする薬用成分配合。保湿するだけでは止まらなかった肌荒れを解決に導きます。
花粉による肌荒れが気になる人には、花粉やほこりなどの汚れから肌をバリアするミスト化粧水があると便利です。とくに、朝起きた時に花粉による症状が強く出る「モーニングアタック」に悩んでいる方におすすめ。花粉は室内や夜間でも飛散しているので、就寝前と寝起きにスプレーをすることで花粉肌荒れや、ムズムズ症状を予防できます。また、皮脂崩れを防ぐ効果もあるので、メイク直しや仕上げにシュッとひと吹きすると、化粧もちが高まります。
乾燥、冷え、花粉……。多様な肌荒れ原因に
悩まされる2月は、「保湿+α」のスキンケアを!
適切なアイテムと効果的な使い方で、
毎朝調子の良い肌を育てましょう。
(文・大西マリコ)
かさつき・肌あれを防ぎ、しっとり美肌へ導く薬用化粧水
肌あれ?あわてる前に早めのリペアクリーム
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