ハローキティと一緒に資生堂の研究所&工場見学

Laboratory Factory

キレイのヒミツBOX

ハローキティと一緒に
研究所&工場見学

いつも新しいキレイをつくる資生堂の商品のヒミツを知りたくて、ハローキティが開発と生産の拠点を訪れました。
そこで知った驚きのこだわりとは?
想像以上のステキ体験とは?
さぁ、ハローキティと
一緒に見学へGO!

ハロー キティの研究所見学

資生堂グローバル
イノベーション
センター編

© '25 SANRIO co., LTD.APPR.NO.L660222

START
Shiseido Laboratory & factory
キティちゃん、ようこそ資生堂グローバルイノベーションセンターへ!室長の横尾です
施設内には、一般のお客さまにも楽しんでいただけるエリアがいろいろあるんだよ!
私たちが研究する上で大切にしているのが、「DYNAMIC HARMONY」という理念なの
異なることを掛け合わせて新しい価値を生みだすという考え方。私たちのチャレンジ精神の源よ
たとえば夏の必需品である日焼け止めにも、そういった技術が反映されているんだよ
その一つがこれ!「アクアブースター技術」。イメージ図で解説していくね
水に触れると、「アクアブースター成分」が応答し、膜が変化!
なんと、水や汗でUVブロック膜が均一になるの!すごいでしょ?
これからもいろんな挑戦でみんなを笑顔にしていきたいな。キティちゃんと同じようにね!
では、再び館内を周りましょう!ときどき見かけるこのBOX、なんだと思う?
BeauRingという化粧品容器のリサイクルボックスなの。使用済みの容器を入れるだけでOK! 気軽に使ってね!
ここからは、「Shiseido Beauty Park」が誇るラボを紹介していくね!
まずは「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」。ここで体験できるのは、「美の検診」ね!
測定後はビューティカルテを作成。カウンセリングでは未来の姿も可視化してくれるよ
次は「Shiseido Art & Science Lab」!世界最大級のディスプレイで大迫力映像を楽しめるよ
ユニークな展示を行う体験型ミュージアムもあるんだよ。なつかしいアイテムもずらり!
「Shiseido Kitchen Lab」では、美と健康を考えた素敵な薬膳発想メニューを味わえるの
私のイチ推しは「季節のBEAUTY YAKUZEN プレート」かな。スイーツもドリンクも美味しいよ!
最後は「fibona Lab」。ここは世の中にないプロダクトを生む、“実験基地”みたいな場所ね
いまの時季なら、おすすめはこの洗顔セラム!「洗うタイプの美容液」って斬新でしょ?
資生堂の研究施設を巡るツアーはどうだった?私たちがつくる未来の美に、ぜひ期待してね!
キティちゃん、今日はありがとう!また来てね!
おわり

資生堂が自信を持っておすすめ!

夏の美肌を守る
サンケア アイテム

神奈川県・横浜市にある、資生堂の研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」。化粧品や美容機器などの開発をはじめ、肌・身体・心の研究を通じて「美とはなにか」を多角的に追求。新たなサイエンスと美へのアプローチを次々と生み出す、まさに資生堂を支えている根幹です。研究所は海外にも5カ所ありますが、日本国内はここに集約。最大規模の拠点として、世界中で販売される多くの製品の開発を手がけています。

2019年に誕生した研究施設の中には、1階と2階にさまざまな美のコンテンツを展開するフロアが。どなたでも入ることができ、研究員とお客さまが出会い、つぎなる美の可能性をひらく、“実験と共創の場”として、大切な役割を担っています。2025年1月に「Shiseido Beauty Park」としてリニューアルを遂げ、ますますパワーアップしました。

資生堂が、研究・開発理念として掲げているのが「DYNAMIC HARMONY(ダイナミック・ハーモニー)」。これは1872年、資生堂が日本初の民間洋風調剤薬局として創業したときに取り組んでいた「西洋の科学と東洋の叡智の融合」が発端となっています。「西洋と東洋」という、異なる価値観をもつ存在を巧みにミックスし、革新的な価値を創り出していくという独自の思想。100年以上にわたって研究員たちの中にも脈々と受け継がれており、資生堂のものづくりにおけるDNAといえます。

「うるおうのにベタつかない」「高いカバー力と上質なスキンケア効果」など、相容れないと思えるようなことや、両立が難しいと思えるようなことを掛け合わせて、それまでなかった新たな価値を生み出していく。それが、製品開発の大きなインスピレーションとなっています。どちらかを諦めるのではなく、それぞれの価値をさらに高めながら、唯一無二ともいえるものへと昇華する。それが、常に研究員たちが胸に抱いているチャレンジ精神です。

資生堂の紫外線研究の歴史は100年以上に及び、最初の日焼け止めが誕生したのは1923年のこと。そこからさまざまなアップデートを重ね、画期的な新技術を次々と発表。その一つが、「アクアブースター技術」です。これは、従来は「水に触れると落ちてしまう」ものだった日焼け止めが、「水に触れることで、逆にUVブロック膜が強くなる」という発想へと転換。実現が難しいと思われることを見事に成し遂げた代表例に!

上の図は、肌に塗ったイメージ。白い部分が日焼け止めにあたり、その中のオレンジの丸が「UV防御成分」、ピンクの長方形が「アクアブースター成分」を表しています。

汗をたくさんかいたり、レジャーに出かけたりするなど、夏は日焼け止めを塗っているときでも肌が水にさらされるシーンが多数。この「アクアブースター技術」では、水などに触れたときに日焼け止めに配合されている「アクアブースター成分」が応答し、膜が変化します。

「アクアブースター技術」によって、水に触れると不均一になりがちだったUVブロック膜が、汗や水に触れることで膜が均一に。これまでは“日焼け止めの効果を妨げる存在”だった水や汗が、UVブロック膜を強くする“味方”へと進化を遂げました。さらに今では、「空気中の湿気」や「熱」にも着目するなど、ますますアップデート!

太陽がなければ生きていけない、しかし紫外線はダメージを与えるという側面もある。「太陽の下、どうすればすこやかで美しく過ごせるのか」。そんなビジョンのもと始まった資生堂の紫外線研究の中で、不可能と思われるようなことを次々に叶えてきたサイエンスの力。人々の豊かな生活と笑顔を支えるために、さらなる躍進を続けています。

受付やエレベーターの前などに置かれている縦長の箱は、「BeauRing BOX」。使い終わった化粧品の容器を回収するための専用BOXです。収集した容器はグローバルイノベーションセンターで分析し、リサイクルに適した技術を用いて容器へ再生することを目標としています。プラスチック削減のために“捨てる”概念をなくし、資源を美しく循環させて地球を守る。そんな「美しい輪」を目指した、サステナブルな取り組みです。

「BeauRing BOX」で収集しているのは、資生堂製品のチューブやボトル、ジャー、リップやマスカラといったプラスチック容器。箱に入れる前に、洗浄や分別をする必要ありません。このBOXが設置されているのは、神奈川県横浜市内にここを入れて9カ所。小さな取り組みからコツコツと、「美しい輪」を広げていきます。

「Shiseido Beauty Park」内には、「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」、「Shiseido Art & Science Lab」、「Shiseido Kitchen Lab」、そして「fibona Lab」といったラボがあります。これらは肌・身体・心がつながるサイエンスから生まれたサービスや、生活者との共創という新しいものづくりから生まれた商品をお客さまに体験していただき、つぎなる美の可能性をひらいていくという試み。五感を心地よく刺激しながら、思いもよらないアプローチに出合うことができます。

「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」では、肌・身体・心のつながりに着目した先進サイエンスを応用し、ここでしか体験することのできない「美の検診」サービスを受けることができます(要予約)。「肌」のみならず、鼻の骨格や歩き姿など「身体」の内側、さらには自分の五感と向き合う「心」まで、全13の測定を実施。まずはメディテーション体験で心身をリセットすることからスタートし、ニュートラルな状態で次のステップへと進んでいきます。

メディテーションの後は研究機器を使って、肌・身体・心を測定。その後はカウンセリングを行い、それぞれの測定数値から資生堂独自のアルゴリズムによって導かれるビューティカルテを作成します。生活習慣やスキンケアのアドバイスが終わると、肌のトリートメントなど“美を目覚めさせる3つの体験”をご提供。測定結果に合わせ、ぴったりなメニューを受けることができます。未来の美はもちろん、「生きかた」までもトータルにサポートします。

1階の壁一面に広がる世界最大級の高精細Crystal LEDディスプレイでは、「AWE(畏敬の念)」に着目した6~7分の映像を上映。「AWE体験」は、脳活動に変化を起こし、身体の炎症を抑えるなど、心や身体に良い影響をもたらすといわれています。季節ごとに映像のテーマは変わり、雄大な自然と人体の神秘的な類似性を表現した映像は、息をのむほどの大迫力。40年以上の感性科学研究を応用し、見るだけで美しく。未知の体験へといざないます。

施設の2階には、資生堂の研究の歴史をベースにした体験型ミュージアムが。サイエンスとアートをテーマに、化粧品に応用されている技術や実験を体感できる「SCIENCE × ART ZONE」、時代の美を牽引し、斬新な提案を続ける資生堂の活動を紹介する「LIFE OF BEAUTY ZONE」など、計4つのゾーンで構成されています。なつかしさを感じるアイテムから最新の研究知見・技術まで、誰もが楽しむことができること間違いなし!

1階にある「Shiseido Kitchen Lab」では、肌・身体・心の「美」と「健康」をつくる、新しい食体験を堪能することができます。研究員がメニューを監修。自然の食材を取り入れながら、夏であれば「むくみ」や「倦怠感」、「日焼け」など、季節のお悩みに合わせたメニューもご用意しています。資生堂のサイエンスと薬膳のエッセンスを取り入れたフードやドリンク、スイーツで、内側からアプローチ!

メニューには、季節限定と通年の2タイプがあり、どれもキレイを育むためのこだわりが満載。また「Shiseido Kitchen Lab」内には、温室を思わせるような自然光たっぷりのエリアがあり、開放感あふれる気分に。「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」で“美の検診”を受けた方は、コースの一環として、特別なシートでスペシャルスイーツを楽しむことができます。

2019年に始まった資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「fibona」が進化。「世の中にはない・共創・未完成」をテーマに掲げ、100年以上にわたって資生堂が培ってきた豊富な研究知見を活かし、スタートアップ企業の革新的なテクノロジーや生活者のユニークなアイデアを融合させた、実験的でチャレンジングな商品開発・販売を行っています。

キーワードは「美容液で洗う、朝の新習慣」。独自の技術により、肌の余分な油分や汚れは除去しつつ、必要な美容成分を与えてくれる「洗うタイプの美容液」。使うほどに、肌をうるおいで満たしていきます。「fibona Lab」で開発されたアイテムの多くは、店頭で購入できるのはここだけ。お客さまからの声を取り入れながらさらなるブラッシュアップを重ね、全国展開することを視野にいれています。

研究施設の中に、一般のお客さまが楽しめる「Shiseido Beauty Park」があるのは、資生堂のものづくりは研究員だけではなく、お客さまのニーズやトレンドをしっかりとキャッチしながら一緒にものづくりへと結びつけていきたいという想いから。ここを訪れた方のリアルな声が研究や開発につながることもあり、まだ見ぬ美の価値を生み出す第一歩に!これからもワクワクするような“未来の美”を見据え、可能性を切り拓いていきます。

DYNAMIC HARMONYを理念に掲げ、革新的な研究に取り組む「資生堂グローバルイノベーションセンター」。これまでお客さまにとって“遠い存在”だった研究所の概念を覆し、心ときめく体験を提供する「Shiseido Beauty Park」。新しい研究施設のありかたを模索しながら、訪れるたびに美しさをアップデートできる、そんな場所を叶えていきます。

大阪府にある資生堂の大阪茨木工場では、“地域に開かれた工場”として、学校をはじめ人々との交流活動の場になれるように工場見学を実施しています。目指すのは、ブランド価値や品質へのこだわりを発信し、資生堂ファンを増やしていくこと。資生堂の想いを、フルで体感できる施設となっています。

大阪茨木工場の見学施設「資生堂ビューティーサイト」のコンセプトは、「The Journey to Beauty」。化粧品製造の現場を間近で見ることができるほか、ミュージアムや体験ラボ、マルシェなど、さまざまなコンテンツを取りそろえた、まさに「美の旅」。ワクワク&ときめきとともに、知識を深めながら巡ることができます。

大阪茨木工場では、「SHISEIDO」ブランドを象徴する美容液「アルティミューン」やグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」など、高価格帯のスキンケア製品を生産しています。資生堂初の試みとして工場と物流センターを併設し、輸送する際のCO2排出量を削減。さらにエネルギーや水の消費量を減らすなど、環境に配慮したサステナブルな工場を実現しています。

おもな生産工程は、原料・容器の入庫、中味の製造、容器への充填、箱詰めなどの包装、そして出荷という流れ。各工程の間にはさまざまな検査が入り、資生堂独自の厳しい規格を満たしているか、細やかにチェックしていきます。

中味(バルク)の製造は、まず原料を正確に量ることからスタート。それから製造釜で調合し、混ぜ合わせたり濾過したりしていきます。化粧品は種類によって性質が異なるため、中味に合わせて使用する釜や混ぜ方、スピードなどを変えることで、均一でばらつきのない品質に。また、粉が溶けているか、液体がきちんと混ざっているかなど、人の目でしっかり確認していきます。

化粧水の場合、1つの釜で5トン、約3万本分相当を一気につくることが可能。できあがったものはタンクに収容されて、充填作業へと移っていきます。ほかの工場よりも製造の現場を至近距離で見学できるのは、大阪茨木工場ならではの魅力。大きな釜の迫力には、毎回お客さまから驚きの声があがります。

各工程の間でさまざまな検査を行いますが、ここでは充填された中味の状態をチェック。視覚・嗅覚・触覚と、人の五感を使って行う検査で、「官能検査」と呼ばれています。色や外観、使用性や香りなど、品質に問題がないかを厳格に判定。「官能パネラー」と呼ばれるプロフェッショナルが担当し、毎日正しく検査が行えるよう、体調管理にも細心の注意を払っています。

人とテクノロジーが協働しているのも、資生堂の工場の大きな特長。充填エリアでは、まず容器に異常がないかを確認してから配列し、整列されたチューブや容器に機械が中味を充填していきます。その後は、人が目を使って、中味がたれていないか、異物が入っていないか、ディスペンサーに異常がないかなどをしっかりチェック。問題がなければ、栓をして包装の工程にバトンタッチします。

包装エリアでは、充填された製品にラベルを貼り、キャップを取り付けた後に箱詰め作業へと移っていきます。ここでは部屋の中央に、箱を組み立てる大きなロボットアームが。1台で4人分の作業をこなすことができ、ロボットが組み立てた箱の中に、担当者たちが手作業で製品を入れていくという流れに。効率良く、かつ丁寧に包装され、出荷への工程へと進みます。

「資生堂ミュージアム」では、さまざまなブランドのアイテムを展示。資生堂の歩みを堪能できるほか、歴代の名作パッケージもずらり。容器のこだわりやデザイン、技術の一部も紹介し、妥協なき取り組みを垣間見ることができます。

化粧品をつくるうえで、中味の色やにおい、触り心地など、人間の五感を使った「官能検査」は欠かすことができません。「センサリーテストラボ」は、この検査に挑戦できるエリア。どれほど難しいものなのか、そして資生堂がいかに品質にこだわっているのか、身をもって体験することができます。貴重な経験ができるとあって、お客さまにも大人気です。

スキンケア製品が集まる「ビューティーマルシェ」では、ワゴンの上にさまざまなアイテムが並び、どれも手軽に手に取ることができます。さらに、タンクの下に手をかざすと1回分の美容液が落ちてくるオートテスター体験も。お気に入りのスキンケアに出合える、特別なマルシェです。

色とりどりの「マテリアルハウス」。資生堂の化粧品で使用されている原料は、約5000種。その中で、身近に感じられるような植物などを70種類ほど選び、標本とともに展示しています。高品質な化粧品をつくるためのこだわりや、原料管理に対する取り組みなどを紹介。どういった原料が使われているのか目に見えて、愛用しているアイテムがより身近に。

「美の旅」を締めくくるのは、「インフォメーションターミナル」。壁には、「パスポート」と呼ばれるパンフレットに掲載されているクイズの解説も表示されています。大阪茨木工場では、標識やバス停があったりと、目でも旅感覚を楽しめる工夫が。また、高価格帯ブランドを製造しているイメージに合わせ、インテリアも白を基調とした、明るく洗練された空間に。美しさと透明感を、存分に味わうことができます。

今回、紹介したミュージアムやラボ、マルシェのほかにも、ワークショップやスキンケアスタジオ、メイクアップショーウィンドウなど、いろんな角度から資生堂を知ることができるエリアが盛りだくさん。ワークショップではルームフレグランスの充填体験ができて、さらに季節に合わせた提案も。訪れるたびに、新たな発見へといざないます。