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UNO×ビジネスリーダー

ビジネスリーダーのセルフプロデュース術。 山野の成功は面構え! ビジネスリーダーのセルフプロデュース術。 山野の成功は面構え!

[アソビュー株式会社 代表取締役社長]

山野智久

vol.11

2019.07.22

日本最大級の遊びの予約サイト「アソビュー(asoview!)」。運営会社のリーダー・山野智久社長は、面構えや見た目を武士の武器である「剣」と同様に捉えている。その自己演出や戦術とは?

CHAPTER 1

「インターネット×心の充実
=起業チャレンジ」

_遊びのマーケットプレイス「アソビュー(asoview!)」は、全国約7000の施設と提携し、2万を超える遊びのプランを提供している。2011年に会社を創業した山野は、大学生の頃から情報の非対称性を痛感していたという。

「学生時代、千葉の柏に住んでいて、住民は地元にいい店があるのに知らない、店の人は住民に情報を充分提供できていないという、構造的な課題がありました。その 『情報の非対称性』を実感して、解決しようと思いフリーペーパーを始め、事業が成長すると、地域での駅前認知度が6割を超えるメディアになりましたね。でも、そのままのビジネスを拡大し続けて行くことに、自信が持てなかったです」

_大学卒業後、自ら3年間のタイムリミットを設定して一般企業へ就職。更なるビジネスの経験を積み、自分自身が納得のいく成果を出して、いよいよ新たな起業へ向けて歩き始めようとした。ところが……

「実は、起業時、何をするか考えてなくて。入社して2年たった頃から社内で退職交渉をして、理解、納得をいただくのに、すごく時間がかかってですね。その壁を乗り越えるのに、必死になっていました。交渉が成立して、いざ退職をしてみると、次の事を決めてなかったと気づきました。ただ、起業においては4つのコンセプトがありました。世の中にないサービスを作る、グローバルでチャレンジ出来るサービス、これから先も必要とされる成長産業、今困っている事に目を向けて社会の役に立つ。こうしたコンセプトを持つ中で、人の幸せが経済的充足から心の充実みたいなところへ移り変わっていく必要性を実感して、インターネット×余暇産業の課題解決をテーマにした時にどんなビジネスがあるのかを考えました。そこで余暇産業の最大の市場である旅行に目を向け、どんな不便があるのか探ると、自分の友達の100人中98人が宿は決めたけど現地で何をするか困ったことがあると言ったんです。課題解決のソリューションも世の中に確立されていない。そこから『アソビュー(asoview!)』というサービスの構想を考えました」

CHAPTER 2

「この人、怪しい」から
「面構えが良い」へ
~ビジネスにおいて「見た目は、剣」~

_山野が起業したのは27歳の時。何もないゼロからの新スタートには、想像以上に厳しい現実が立ちはだかった。

「パートナーとなるレジャー施設がなければ、事業の構想は現実になりません。電話で、『IT企業を立ち上げたばっかりです、世の中にないサービスを作りたいです』と連絡したんですけど、ガチャッと切られてしまう。当然、そうですよね。イメージが湧かないですし、どう反応していいかも分からない。当初パートナーからの反応は非常に芳しくありませんでした。多分、『この人、怪しい』と。そこで、現地へ行って、一軒一軒、顔を突き合わせ、膝を突き合わせて、ご説明をさせていただきました。レンタカーで300キロぐらいを走ったり、夜行バスで腰を痛めながら田んぼの畦道に到着したり。応援していただける方を見つけに、自分で全国行脚をしましたね。その結果、『いい奴そうだから、一緒にやろうか』『面構えが良い、応援するよ』と、少しずつ協力や応援が得られるようになりました。信頼に値するかどうかを直接分かっていただく事が、重要なポイントだったと思います」

_こうした初対面を繰り返し、対話を充実させた体験から、山野は相手に与える第一印象、見た目に気を遣うようになったそうだ。外見をセルフプロデュースし、その姿勢をビジネスの戦術の一つとも捉えている。

顔が映えるというのは大事だと感じています。肌のトーンが暗いので、明るい色の服を着てカバーするようになりました。面構えの良し悪しは見た目の印象にも大きく左右されるので、自分自身を伝えるツールとして、商談のシーンでは非常に重要だと思うんです。リーダーとして社員に話をする時も、外見を整えた状態で臨んで発する言葉は、本意がより伝わると考えています。
そのため、肌のケアには気をつけていますね。朝と晩に洗顔、保湿のために化粧水とクリーム、週2回ぐらいパック、紫外線防止のために日焼け止め…… そのくらいビジネスにおいては、自分の想いや能力などを瞬間的に伝えるために、見た目は大きな、強力な武器になると思うんです。一言で言うと、ビジネスマンの見た目は、武士の剣。戦いで一番重要な武器です。」

CHAPTER 3

「次代ビジネス界の
個性のススメ」

_会社は、創業から8年足らずで、他社からの増資、業務提携、新規事業の展開など、成長と発展を続けている。見た目を剣と考える山野は、リーダーとして更に世界へと想いを馳せる――

「モノが充実している時代の中で、これからは心を豊かにすることが重要です。我々の会社のミッションは『ワクワクを、すべての人に。』。『すべての人に』と掲げている以上は、遊びを手掛ける日本企業として、日本のみならず、世界中でもワクワクすることに出会う機会を仕掛け、増やして行くことを、中長期的に実現すべき目標としています」

_そして、自身が20代の若年で起業したこともあり、自社の若手社員やビジネスで成功を目指す若い世代には特別な想いを抱いているようだ。

「食事や睡眠、運動も含めてですけど、心地良い、集中力の増す体作りが重要ということを伝えています。暴飲暴食をした翌日と自分がベストだと思っている時では、集中力はやはり違うものなんです。他に、最近考えることは、これからの時代に大事なのは、自分の感情に素直でいることではないかと。団体生活やチーム制になると、当然守らなければならないルールが沢山あります。でも、それは自分が本当にやりたかったことなのか? 自分が成し遂げたい志に対して本当に必要なものなのか? 問い詰めて行くと、実は、どうでも良く、どうしようもないものも沢山あると思うんです。だからこそ、今大事なのは、自分の真意を犠牲にしないで、自分らしくいること、自分の感情に素直でいることだと思います。その点を大切にすると、日本はもっと良くなって行くのではないかと感じています。僕もまだ若い世代と思っていますけど、そんなことを一緒に実現出来れば嬉しいですね」

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