OTONA BIBLE

UNO×ビジネスリーダー

ビジネスリーダーのセルフプロデュース術。 若々しさが田中の名刺! ビジネスリーダーのセルフプロデュース術。 若々しさが田中の名刺!

[OWNDAYS CEO]

田中修治

vol.11

2019.08.05

眼鏡の製造・販売を国内外で展開する「OWNDAYS(オンデーズ)」。リーダーの田中修治社長は、破綻寸前の会社へ自ら飛び込んだ稀代の経営者だ。組織を再生、成長させた戦術や自己演出とは?

CHAPTER 1

「新スローガンは
『目立ったもん勝ち』」

_田中は、自営業の家で生まれ、埼玉県にある商店街で育った。20代から様々な飲食店やブランディングの会社を経営してきたが、30歳の時に「OWNDAYS」の筆頭株主となり、代表取締役社長に就任。しかし、それは無謀とも言える新たな挑戦だった……

当時は、国内50店舗ぐらいで売り上げが年20億円。その一方、負債は14億円で赤字を毎月2千万円出している会社でした。社長一人が頑張って何とかなる規模ではないし、金融機関や他の会社が買収するような巨大チェーン店でもない。中途半端な、潰れやすい、倒産しやすい中小企業でしたね。眼鏡店の経験やバックボーンがない新経営者としては、目に見える結果を出して認めてもらわなければならないので、店に入って売り上げを倍にしたり、メーカーとの交渉で原価を下げて利益を出したり、毎日一つずつ、一個ずつやり続けました。当然、今も店には毎日行きますよ。会社全体として一番大きく変えたのは、働き方のスローガンです。新スローガンは『目立ったもん勝ち』。それまでは、目立たず、自己主張しない方が良いといった空気感が漂っていました。会社同士がブランドを目立たせる合戦をしているのに、目立つことに憶病な人達が集まっている会社では、その合戦に勝てません。スローガンを変えると、金髪にしたり、モヒカンにしたり、派手な格好をしたりする社員が……良し悪しは別として、要は、自分を分かってもらう努力をしたことが重要で、目立ったもん同士が競いあえば、中身が伴っている方が勝つわけです」

_社員の意識改革により、会社の業績悪化は解消へ。さらに田中は、職場環境にも独特な考え方を持っている。

「会社は、人が作っていくものなので、働く人達が自分達で良くしていきたいという気持ちになれるような、120%力を発揮出来るような環境作りが重要だと思っています。弊社では社長が三角形の頂点のトップではなく、円のセンター・中心にいるという考え方。僕は、社員みんなの一番中心なので、より多く回転しなければならないし、熱量も高くなければならないわけです。その円の外側にいるか、内側へ向かうかは、本人が選ぶことですが、中心に近付くと、全体を回す原動力になります。こうした発想、システムの方が、出世主義で人を見下しがちな人間や窮屈な上下関係を生まないと思いますよ」

CHAPTER 2

「ビジネスにおいて、
見た目は名刺」

_様々な社内改革から着手し、約10年で年商180億円、国内外に約300の店舗を展開するまでに成長。田中が、店舗網の拡大で優先したのは国内よりも海外だった。

「20年、30年後、自分達の次の世代のことを考えたら、今のうちに世界中へ出て行かないと乗り遅れてしまう。会社が、早いうちに海外市場へ参入し、基盤を作っておけば、受け取れる利得も増えるのではと思いました。今は12ヵ国で出店していますが、様々な言語や宗教などがある中で、日本で生まれた「OWNDAYS」のカルチャーを誤解されずに伝えていくことは、非常に難しいです。逆に、それが伝わった時は、無性に嬉しいですよね。そうした海外をはじめとする出張は、ひと月に3分の2程度。東南アジアのように紫外線が強い地域にも行くことも多いので、肌ケアのためにも日焼け止めは欠かせません。それに乾燥にも気を付けていて、風呂上りや出勤前に保湿クリームを塗っています。特に出勤前は、クリームを塗ると、『今日も一日頑張るぞ』ってスイッチが入るんです。僕の場合、みんなから若いというイメージを持たれているようなので、老けこんではいけないと思って、イメージを保つようにしていますね」

_田中は、若々しい見た目のおかげで年齢の壁をつくることなく会話を楽しんでいる。ビジネスマンにとっての見た目を、企業戦術と自己演出の観点からこう語ったー

「眼鏡を、ただの視力矯正器具だけではなく、顔を演出するファッションアイテムとして販売し、新しい見た目や新しい自分のイメージを沢山提案させて頂いています。その会社の社長が、見た目をあまり気にしていないとは言えません。接客業なので、特に清潔感には気を付けていますね。お客様に不快感を与えるような見た目は、店にとっても、「OWNDAYS」というブランドにとってもマイナスです。見た目を気にすれば、おのずと肌にも気を遣い、着る物や身に着ける物も気をつけるようになり、意識が見た目の印象全体に及びます。その中で、ファッションアイテムの眼鏡をどういう風に使うかというアイデアも生まれてくると思うんです。 ビジネスにおいて、見た目は名刺みたいなもの。今は紙の名刺ではなく、自分自身が名刺になって行かないと生き残れない時代です。見た目とは、その自分自身を、最大限表現するものだと思います」

CHAPTER 3

「外見が内面を変える!」

_無謀な再建に挑戦し、成功を収めた田中は、今後も国内外で出店を加速する計画を持つ。ビジネスリーダーとして、若い世代を含むすべてのビジネスマンへ贈る言葉とは―

「今の目標は、日本国内で「OWNDAYS」を誰もが知っているようなブランドにすることですね。経済がより発展していく海外での事業展開も重要ですが、まずは、日本の会社なので、本拠地のある日本で誰もが認める結果を残したいです。日本は人口も多く、所得も高い国ですから。先程話した、見た目に関して言えば、日本では気にしている人が確実に増えて来ました。今の世の中は凄いスピードで変化し、新しいテクノロジーとか、新しいコミュニケーションとか、新しいツールとかを、常にキャッチアップしていかなければなりません。それらに対して前向きになって、どんどん採り入れていけるのは、世間の最新情報や流行に日頃からアンテナを張っているからではないでしょうか?見た目を気にしなくなると、考えや行動が保守的になり、気付いたら、頭の固いおじさんになってしまいます。でも、見た目に気を遣っていれば、性格や行動も若々しく変わっていくものです。自分を見てもらおうと努力することで、性格が明るく、社交的にもなる。内面を変えたいなら、先に外見を変えた方が早いと思いますね」

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