バリア機能CE成熟について学ぶ

毎日の肌お手入れに役立てられるよう、日々生まれ変わるデリケートな肌の仕組みを理解しよう。

バリア機能を守る"袋"、「CE」に注目

皮ふが生まれ変わる過程の有棘(ゆうきょく)層では、CEのもととなるタンパク質が生成されはじめ、そのタンパク質が顆粒層の上層部でCEとなります。CEは、細胞膜の内張構造として形成され、徐々に成熟しながら角層に至ると、今度は消失する細胞膜に置き換わり、角層細胞の外壁となります。さらにCEは、角層の中で十分に成熟することで角層細胞一つひとつを包み込む丈夫なタンパク質の袋となります。

CEってなに?

CEは、外界と接している皮ふの表面、つまり角層を形成する角層細胞の一つひとつの一番外側に形成される「丈夫なタンパク質の外壁構造」=袋です。

敏感肌意識(20~30代) 敏感肌意識(20~30代)

CEの働きと肌の関係

近年、「バリア機能の主役」として語られることの多いセラミドを含む細胞間脂質も、実は角層細胞の外側をとり巻く、しっかりとしたCEという足場があってこそ形成されるということが確認されており、むしろCEこそが「バリア機能の主役」といえます。 バリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎の肌などにおいては、CEが未成熟な角層細胞が多いことが、資生堂リサーチセンターの研究から確認されており、CEとバリア機能の密接な結びつきを裏づけています。

CEケア理論

デリケートな肌は、未熟なCEを効果的に成熟させることが最も大切という考え方。

バリア機能が保たれている肌 バリア機能が低下している肌 バリア機能が保たれている肌 バリア機能が低下している肌

CEの状態でわかる「バリア機能の質」

資生堂リサーチセンターが新たに開発した"CEの成熟度評価法"が、今、学会で高い評価を得ています。
この技術は、未熟なCEを緑色に、成熟したCEを赤く染色して見分ける方法で、これまでは困難とされていた"バリア機能の質"を目で実際に確認できるものとして、大きな注目を集めています。

バリア機能が低下している肌とバリア機能が保たれている肌の角質表面 バリア機能が低下している肌とバリア機能が保たれている肌の角質表面

CEを効果的に"育てる"成分に注目!

H-スタビライジング AがCEの成熟を効果的に促進させる作用があることが確認されました。

H-スタビライジング A 適応前後 H-スタビライジング A 適応前後
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