さまざまな肌悩みと向き合い、肌のことを知りつくした皮ふ科医が、毎日のスキンケアに役立つポイントや肌トラブルへの心がまえについてアドバイスします。※dプログラムは、敏感肌の方のご協力によるパッチテスト等を行いながら開発されています。

常態化した肌の”赤み”
それは、アレルゲンによる敏感肌かも!?

気になる肌の赤み。アレルゲンがその一因に。

資生堂の調査では、敏感肌女性の 2 人に 1 人が、「赤い色むら」「ほおの赤み」「 小鼻周りの赤み」「毛穴が赤く目立つ」など「、肌の赤み」に関する悩みを抱えていることがわかっています。年代別に見ると、25 ~ 34 歳では56%、35 ~ 45 歳では46%もの人が実感しており、成人女性の多くが持つ悩みということが見て取れます。
このような「赤み」をはじめとした、成人女性が発症する肌の不調は、アレルゲンが原因のひとつだと考えられています。仕事や家事・育児でストレスを感じたり、体が疲労すると、肌のバリア機能が低下し、アレルゲンが侵入しやすくなります。その弱っているときにアレルゲンが肌に触れると、皮膚の炎症が起こり、「乾燥」「かゆみ」、そして「赤み」が引き起こされる要因のひとつになり得ます。

敏感肌の肌色は「赤み」や「黒み」が目立つ

肌の測定結果においても、敏感肌は健常肌と比べて肌の炎症度合や血流量が多く、見た目にも赤みや黒みが目立つ傾向にあることが実証されました。つまり、敏感肌の色みが「赤い」ということが、実感でも測定でも明らかになりました。

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敏感肌特有の肌の赤み

敏感肌と健常肌で、肌の水分量とバリア機能を比較したところ、敏感肌の方がより肌が乾燥し、バリア機能も低下していることがわかりました。
バリア機能が低下した肌は、水分を保てない状態であり、刺激を受けやすくなっているのです。これが、敏感肌の人に肌の「赤み」が起こりやすい原因のひとつと考えられます。

肌の炎症と血流の関係

皮膚はトラブルや炎症が起こると、早く治そうとして毛細血管を拡張・亢進( 血管が広がって常に活発な状態) させます。通常は、トラブルが治まると毛細血管が収縮して血流が正常に戻ります。しかし、敏感肌の場合は、バリア機能の低下により炎症と改善が何度も繰り返されてしまい、毛細血管の拡張・亢進が戻らなくなり、常態化してしまうのです。つまり、敏感肌特有の「肌の赤み」は、血流がさかんになって肌内部が"ほてった"状態と考えられます。

教えてくださったのは

常態化した肌の”赤み”それは、アレルゲンによる敏感肌かも!?|東京都 大田区 菊地整形外科 皮膚科  菊地くみ 先生

東京都 大田区

菊地整形外科 皮膚科 菊地くみ 先生

地域の皆様に親しんでもらえるホームドクターとして、日々努力していきたいと思っています。今日よりも明日がより良い日になりますようQOL向上のお手伝いをいたします。 皮膚科では、皮膚の異常や痒みがある症状など皮膚疾患全般を扱っています。皮膚のことで何かございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。