いい男のいい時間。大人の宿

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日光金谷ホテル

時が止まったかのような、心休まる場所

「金谷ホテル」の歴史は、1873年(明治6年)に始まる。ヘボン式ローマ字の創始者であるヘボン博士のすすめで、創業者・金谷善一郎が、外国人向けの宿泊施設「金谷・カッテージイン」を開業。最初は自宅で始めた宿泊施設であったが、その20年後には、現在の場所に「金谷ホテル(本館)」が完成する。2階建て30室をほこる、当時としては非常に大きなリゾートホテルだったという。

「現在の本館2・3階部分は、1893年(明治26年)建造のもの。120年近くを経た、ホテルの建物として、もっとも古いものになります。お客さまは、毎年同じ時期に訪れる方や、ご家族代々で泊まりに来てくださる方も多いですね。昔、祖父が訪れたときの宿帳が見たいとおっしゃって、ご家族を懐かしむ方も。みなさん、ここは時間が止まっているようだとおっしゃいますね。
JR日光駅から車で10分という立地でありながら、周りに見えるのは自然ばかり。人工物が見えないんですよ。『金谷ホテル』の建物は、本館、新館、別館とあり、大きいのですが、古いものだからこその温かみがあり、自然の景色と調和しています。きれいな空気、すぐ隣にある山と川、そして変わらない静かなホテル。疲れた体をそっと休めて頂くには、最高の場所だと思います」。

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歴史を感じる展示物と、四季折々の景色を楽しんで

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世界遺産・日光東照宮にほど近い場所にありながら、観光地の喧噪とは切り離されたかのような時間が流れている「金谷ホテル」。高台にあるため眺めがよく、ホテルのすぐ隣には、大黒山と呼ばれる裏山と大谷川が。ホテル内では、古くに使われていた道具の数々や、昔の料理長の覚え書きなどを展示した資料館や、100年以上前からのホテル由来の写真を飾った常設写真展などを、見学することができる。

「大黒山の山頂には、ホテルのプールから、徒歩5?6分で到着します。時間をかけずに、素晴らしい景色を眺めるができますよ。個人的におすすめなのは、3月末から4月のヤシオツツジの咲く時期。まだ肌寒さは残っているものの、枯れ木から薄ピンクの花が咲くさまが、春の訪れを感じさせてくれるんです。そんな風に周囲を散策したり、館内の展示を見てまわるだけでも、楽しい一日を過ごすことができますよ」。

愛され続けるオリジナル料理で、くつろぎの時間を

長い歴史のなかで、さまざまな進化を続けながらも、古き良きものを今に伝える。その姿勢は、料理からも感じることができる。洋食のつくり方さえ日本では知られていなかった時代に、試行錯誤の末生み出された「百年ライスカレー」「大正コロッケット」などのオリジナルの料理は、今なお、ホテルの看板メニューとなっている。
「同じメニューを続けていくって、かんたんなようで、難しいんです。同じように調理しているつもりでも、微妙に味が変わってしまうことも。なにより、お客さまが美味しいと言ってくださらなければ、続けることはできません。歴史のなかで、今あるもの以外にも、さまざまなメニューが生まれてきました。そのなかで、人々に好まれ、食され続けてきたものだけが、今ここに残っているんです。

昔から変わらず、愛され続けるホテルと料理。ここを訪れたなら、それらをのんびりと味わい、くつろぎのひとときを過ごしてください」。

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伊藤さんがお気に入りだという、眺めのいいダイニング。「四季折々の景色も、ご馳走のひとつ。とくに新緑と紅葉の季節は美しいんですよ。自然に囲まれた気持ちよさを感じながら、ゆったりと美味しい料理を味わってください」。

メニューのなかで伊藤さんのおすすめは「虹鱒のソテー金谷風」とか。「日光の清流で育った虹鱒を、しょうゆに少しだけ甘さを足して煮込み、バターを加えてソテーに。『金谷ホテル』の料理は、“シンプルイズベスト”。長年愛されている秘訣は、そこにあると思います」。

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総料理長 伊藤光雄

Profile
総料理長 伊藤光雄  Mitsuo Ito
金谷ホテルの料理人として40年以上従事。現在は、2代目の総料理長を務めている。

日光金谷ホテル
栃木県日光市上鉢石町1300番地
TEL:0288-54-0001
 http://www.kanayahotel.co.jp

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