大人気ヘアメイクアップアーティストの小田切ヒロさんがメイクのアップデート法を伝授!第2回はベースメイク。あなたをドキッとさせるダメ出しポイントを、目からウロコのテクニックで解決します!
ファンデーションを塗るとき、一番気をつけてほしいのが顔のなかで「厚みのメリハリ」をつけること。
トラブルがある部分などカバーしたいところにはしっかりのせて、何でもないキレイなところは薄く…、いいえ、むしろ塗らないところを作ったほうがいいんです。
今30~40代のみなさんは、ツヤ肌をトレンドとするベースメイクを通ってきた世代。
だから、お粉をのせると「なんだか顔が古くなる」という意識から、量が足りていない人が多いと感じています。
特に30~40代以降は皮脂の質が変化してメイクが崩れやすくなるから、お粉は必要なところにしっかりつけることが、清潔感キープのためにも大事ですよ。
ハイライトを顔の「高いところに塗る」というのは1つのセオリーですが、「低いところに塗る」というテクニックもぜひ覚えておいて。
ではどんなときに「低いところに塗る」か。
それは、ツヤ肌に仕上がるファンデーションを使うとき。
ツヤ系のファンデーションを使うと、「高いところ」にはそれだけで十分キレイなツヤが生まれます。
そこにハイライトものせてしまうとトゥーマッチに。
だから、私は「低いところ」に着目!
ハイライトを低いところに入れて、ファンデーションで作ったツヤ部分とバランスをとるの。
さて、3つのダメ出しポイントをクリアしたベースメイクがこちら!
自然なツヤと立体感、ナチュラルな素肌っぽさを感じさせつつ、きちんとした印象のある肌よ。
ファンデーション、お粉、ハイライトの小田切流テクニックを駆使すればこの肌が完成するので、ぜひチャレンジしてみて!
ファンデーションは強弱をつけて塗ることはもちろん、むしろ塗らないところがあっていいの。
それこそが、「薄づきだけど立体感のある肌」。
ファンデーションの厚みが顔のまん中のほうにあると、ふっくらした印象に仕上がります。なので、ファンデーションはピンク色の線の内側を中心に塗りましょう。
塗り始めの場所にもっとも厚くファンデーションがつくので、紫色の線で囲んだ鼻横の凹みから塗ること。
この凹みに厚みが加わるとふっくらと、若々しい雰囲気になります。
ここから顔の外側へと広げていけば、フェイスラインへいくほどファンデーションが薄くなるでしょ?
このグラデーションが大切ですよ。
肝斑が気になる人は、青色の線で囲んだほお骨の上あたりから塗り始めるのもおすすめ。
トレンドのクッションファンデーションを使うなら、パフを2つに折って少しずつのせていくのが小田切流。
さらに重要なことは、折ったパフの間に指を入れないこと!
指を入れてパフを使うと、力が入りすぎるでしょ?
そうすると、肌の上でファンデーションが押されてムラになってしまいます。
メイク中に「押す」っていうアクションはひとつもない!
ツールも、指も、肌に触れさせるだけだと心得て。
リキッドファンデーションを使用するなら、ブラシ塗りが断然おすすめ!
テクニックなしで、誰でも簡単に厚みとフィット感をコントロールできます。
さらに失敗しないコツは、肌にのせる前に手の甲でファンデの量を調整すること。
手の甲でポンポンとしごくひと手間をプラスすると、ムラなく塗布できますよ。
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たくさん種類があって、ファンデーションを選ぶのに迷ってしまいます。選ぶポイントを教えてください。
小田切 ヒロさん:パウダー、リキッド、クッション、クリームなど、ファンデーションにはいろんな種類があるけれど、今はどのタイプも高機能にできていて「この肌になるには、このタイプを選びなさい!」ってことがほとんどありません。
だから、何を使いやすいと感じるか、好みとライフスタイルに合わせて選ぶのがベスト。
あまりメイク直しをしないなら、自宅にリキッドがあればいいでしょう。
手軽に仕上げたかったり、メイク直しのために持ち歩きたかったりするのならコンパクトタイプのものが便利。
一度、自分のライフスタイルを見つめてみて!
複数の下地を使いわけたほうが、キレイな肌になれますか?
小田切 ヒロさん:下地にはいろいろな目的がありますよね?
トーンアップ、皮脂崩れ防止、保湿など、「あなたの肌が何を求めているか」によって使いわけるべき。
なので、複数持つなら、目的が異なるものを選ばないとね。
たとえばトーンアップ系の下地ばかりをたくさん持っていても意味がないんです。
お粉はキレイなベースメイクをキープするという重要なミッションを担ってくれるアイテム。
特に30~40代以降の人は、皮脂対策にも適量のお粉は必須です。
パフで押しつけるように塗るのではなく、軽くすべらせるように塗ることで、粉っぽくならず、ツヤが透ける仕上がりを目指しましょう。
パフはつまむように持ちます。
Tゾーンから塗布し、さらに顔の中心からフェイスラインにすべらせましょう。
肌をやさしくなでるくらいのタッチで、パフをすべらせるようにすると、均一に適量のお粉がまとえます。
乾燥しやすいところにはのせなくてOK。
あらかじめお粉をパフにもみ込み、手の甲で粉の量を調整しておくことも大事ですよ。
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お粉の選び方のポイントを教えてください。
小田切 ヒロさん:ファンデーションと同じで、お粉もシーズンごとに着実に進化しているから、新しいアイテムを選べば間違いない。
色は肌色に合わせて選ぶのがいいけれど、迷うなら無色かピンク系を選んで。
ツヤ仕上がりのファンデーションを塗った肌は、ほおなどの高い部分にツヤが生まれ、美しく整った状態。
そうすると、気になるのが顔のくぼみですよね。
高いところにツヤができると、低い部分がくぼみとして逆に目立ってきます。
だから、そんなくぼみ部分にハイライトを入れて、凹凸の帳尻を合わせましょう。
ハイライトを指にとり、鼻根、鼻根の両サイドのくぼみ、Cゾーンの内側にポンポンと塗りましょう。
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ハイライトの色の選び方にルールはありますか?
小田切 ヒロさん:メイクのバリエーションを豊富にもっているなら、メイクごとにハイライトを選ぶべき。
でもそれはかなりの上級テクニックなので、肌のトーンに合わせて選べば十分ですよ。
肌トーンがピンクベースならピンク系、イエローベースならゴールド系がおすすめです。
肌トーンに合わせたハイライトを1つ持っておけば、どんなメイクでもしっくりくるはず!