ライフスタイルと
コラーゲンの

「気になる関係」

肌や骨、血管など身体組織に欠かせない成分であることが明らかにされているコラーゲン。加齢による減少に加え、日常におけるライフスタイルの中にも、
コラーゲンに影響を与えるさまざまな要因があります。
知っておきたいコラーゲンの美と健康への役割をご紹介します。

ライフスタイルとコラーゲンの「気になる関係」 #1

体をめぐる血流の主な担い手

「血管」に大切なものとは?

私たち人間の身体をめぐる血液。その血液が、「血管」を通路として流れていくことを「血流」と呼びます。「血流」をコントロールすることはできませんが、「血流」を良いものにするか、悪いものにするかは、日ごろの生活をどのように過ごすかによって変わってしまいます。

「血管」は血液の通路、と紹介しましたが、 なかでも要といえるのが、誰もが耳にする「動脈」と「静脈」の存在です。いずれも心臓と直結する太い血管を指しますが、それぞれの役割は異なります。酸素や栄養素といった生命の必須要素を全身に届けるのが動脈。その後、二酸化炭素や老廃物を含んだ血液を回収するのが静脈です。
これらの2大血管をはじめ、血管が劣化すると、血液がうまく流れず、さまざまな病気を発症する可能性があります。それぞれの血管が丈夫で健康的な構造を保持する、そのために重要な役割を担っているのがコラーゲンです。血管の中膜と外膜に存在するコラーゲンが、弾力性を保った「強く柔軟性のある血管」をつくり「血流」を良好に保ちます。

全ての血管がしなやかで丈夫であること、また、血液が身体のすみずみまでめぐっていることが身体全体の健康へとつながっていきます。
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ライフスタイルとコラーゲンの「気になる関係」 #2

「元気なコラーゲン」をつくり

良好な体内サイクルを保つには?

血流をつかさどる動脈・静脈をつなぐ役割を担うのが、「毛細血管」です。髪の毛1本の1/10程の細さで全血管の約99%を占めるほど全身にはり巡らされ、皮ふをはじめ身体中の細胞に酸素や栄養素を運び二酸化炭素や老廃物を持ち帰る、という役目を果たしています。また、美肌づくりに深いかかわりがあることはよく知られていますが、ここでもコラーゲンの存在はとても重要です。

カラダをつくり、キレイをつくるコラーゲンでもご紹介したように、全ての血管はコラーゲンをはじめとした構成要素からなります。

毛細血管が弱くなるほど、コラーゲンを産生する線維芽細胞の生みの親である真皮幹細胞も維持しにくくなります。
元気なコラーゲンの産生を高めるには、毛細血管・リンパ管を強化し血流を改善、ひいては真皮幹細胞の存在しやすい環境をつくる、という良好な体内サイクルをキープすることが大切なのです。
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ライフスタイルとコラーゲンの「気になる関係」 #3

ストレスや睡眠不足を撃退し、

美と健康を保つライフスタイルを

毛細血管と真皮幹細胞にくわえ、美と健康を保つために見逃せないのが「成長ホルモン」の働きです。別名「若返りホルモン」とも呼ばれるこの体内物質は、下垂体から血液内に放出され、血管を通して全身へ行きわたります。そしてタンパク質の合成促進、活力、免疫力の向上や脂質代謝などで、身体や肌にあらわれる数々の加齢変化の抑制につながると考えられています。
こうした成長ホルモンは年齢とともに減少してしまうものですが、ライフスタイルを見直すことで分泌を促進することができます。
とりわけ「良質な睡眠」と「ストレス軽減」は必須項目といえるでしょう。十分な睡眠時間の確保はもちろんですが、できれば夜10時、少なくとも日付が変わる12時までにはベッドに入ること。そして、眠った直後の約1時間は最も大切です。なぜなら「ゴールデンタイム」と呼ばれるこの時間帯こそ、成長ホルモンの分泌が最も盛んなタイミングであり、睡眠不足が重なれば、自律神経のバランスの崩れにもつながるからです。
さらにストレス軽減も、成長ホルモンの分泌を高め、美と健康への働きを向上させるには欠かせない要素のひとつです。誰もが思い当たる、仕事や人間関係などによる日常的なストレスを感じることでエネルギー代謝は低下します。すると細胞の機能のおとろえやその修復が難しくなることで全身に疲労を感じやすくなり、加齢現象につながります。まるで細胞のひとつひとつが「疲れた」とつぶやきながら活力を失っていくような状態を避けるには、先述のように良質な睡眠を心がけ、規則正しい生活とバランスの良い食事にも気を配りライフスタイルを向上させることが大切です。

健康的な美しさを叶えるためにも、血管および身体が備えた本来の力をいっそう高め、日々のライフスタイルを積極的に見直すことからはじめましょう。
column

コラーゲンと相性GOOD!
「コエンザイムQ10」と「オルニチン」の効力とは?

疲労も、老化も、エネルギー代謝の低下が原因のひとつ。エネルギーをつくり、美容効果を高めることでも知られる「コエンザイムQ10」は、食物の栄養素を効率的にエネルギー変換することで疲労をやわらげます。さらに細胞分裂を活発化し肌の新陳代謝を整えながら、老化の要因ともなる「活性酸素」を減らす効力も備えています。
加齢とともに減少する成分であり、食物から十分な量を摂取するのは難しく、サプリメント等で補っていく必要があります。
また、私たちが生きていくうえで非常に大切な臓器、肝臓の代謝機能やアンチエイジングに重要なかかわりをもつ「成長ホルモン」。その分泌を促すにはいくつか方法がありますが、アミノ酸の1種である「オルニチン」の摂取もそのひとつ。主にシジミやしめじなどの食品に含まれており、コエンザイムQ10同様、近年ではサプリメントにも配合されています。

「コエンザイムQ10」や「オルニチン」など、コラーゲンと相性の良い成分も意識してとりいれ、健康美体質、美肌を目指しましょう。
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