お肌のトラブル

気になる大人のニキビ!発生のしくみと原因を知って対策を

大人のニキビは、睡眠不足や栄養不足、ストレスなどが重なったときに悪化しやすく、頬や口もとなど目立つところにポツンとできやすいのが特徴です。

ここでは、ニキビの発生プロセスに関わる3つの要素や、大人のニキビが発生する原因について詳しく見ていきます。発生のしくみと原因を理解し、予防や改善につなげましょう。

四谷三丁目皮膚科 院長
山田美奈先生

ニキビとは?発生プロセスと3つの関連要素

ニキビとは、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気です。その発生には、「皮脂の過剰分泌」「毛穴のつまり(角化異常)」「アクネ菌の増殖」の3つが関わっています。この3つのプロセスを知っておくと、どんなケアがどう役立つのか理解しやすくなります。

皮脂の過剰分泌

皮脂を分泌している皮脂腺は毛穴に向かって開口しており、皮脂は毛穴を通って角層の表面へと広がるしくみになっています。

皮脂の分泌量は気温が上昇したときなどに増えますが、10代の思春期や、糖分や脂肪分の多い食生活などでも増えてしまうことがあります。増えた皮脂が毛穴につまることで、ニキビが発生しやすくなってしまいます。

毛穴のつまり(角化異常)

肌の一番外側にある角層部分が、なんらかの原因で厚くなることを角化異常と言います。厚くなった角層が皮脂の出口である毛穴をふさいでしまい、皮脂や肌の老廃物がつまってニキビが発生してしまいます。

睡眠不足や疲労など生活習慣の乱れや、肌の乾燥、紫外線による刺激などで肌のターンオーバーが乱れると、角化異常を起こしやすくなるので注意しましょう。

アクネ菌の増殖

私たちの皮膚表面や毛穴の中には、常にさまざまな細菌(常在菌)がいますが、アクネ菌もその一種です。普段は肌を弱酸性に保つなど、肌を守る働きをしているアクネ菌ですが、毛穴がつまって酸素が少なく、皮脂など栄養の多い環境になると過剰に増殖し、炎症を引き起こして赤ニキビを発生させてしまいます。

大人ニキビの原因とは?

10代の場合、思春期に特有の皮脂の過剰分泌がニキビの主な原因です。過剰に分泌された皮脂が、毛穴につまることでニキビが発生しますが、皮脂の分泌が落ち着くにしたがって治まっていきます。

大人になってからもニキビに悩まされる場合、以下のような原因が考えられます。

乾燥による肌のバリア機能の低下

肌のもっとも外側にある角層には、うるおいを十分に蓄えることで外界の刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。しかし、乾燥や強い紫外線、洗顔時の過剰な摩擦などで、このバリア機能が低下してしまうと、肌は自らを守ろうと角層を厚くしてしまい、ニキビが発生しやすくなります。

大人のニキビはあごや口もと、フェイスラインなど皮脂腺が少なく乾燥しやすい部位にも発生します。洗顔後は化粧水や乳液、美容液などで肌に水分と油分をバランスよく補い、肌の乾燥をくいとめることも大切です。

ターンオーバーの乱れ

睡眠不足や過度なストレス、食生活の乱れは、肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。

本来であれば定期的に角層の細胞が入れ替わることで、肌はすこやかでうるおった状態をキープしています。しかし、ターンオーバーに必要な栄養素を食事から十分にとれなかったり、ターンオーバーを行うはずの時間帯にぐっすり眠れなかったりすると、ターンオーバーの長期化を招きます。

すると自然にはがれ落ちるはずの古い角質が、いつまでも肌にとどまって毛穴をつまらせ、ニキビを招くことがあるのです。

生理周期による皮脂分泌の増加

女性の場合、生理周期によってニキビができやすい時期もあります。排卵後(黄体期)から月経前までは、肌が脂っぽくなり、ニキビや吹き出物ができやすくなったり、肌荒れが起こりやすくなります。皮脂分泌が活発なこの時期は、肌をいたわり、清潔に保ちましょう。

ニキビの原因菌を殺菌!ローションタイプの治療薬

IHADA(イハダ)のプリスクリードACは、ニキビなどの原因菌の増殖を抑え、肌表面を清潔に保つノンステロイド処方で患部の殺菌・消毒を目的とした治療薬です。顔に塗布しやすいローションタイプで、みずみずしく、肌にすっとなじむ使い心地です。

第3類医薬品

ローションタイプ治療薬イハダ イハダ プリスクリードAC

容量/希望小売価格(税込)

100mL/1,980円

[ 適応症 ]

とびひ、おでき等の感染皮膚面の消毒、創傷面の殺菌や消毒、かき傷、切り傷、擦り傷、さし傷、靴擦れ

殺菌消毒や抗炎症など3つの有効成分を配合。顔に使いやすいノンステロイド処方のローションタイプの殺菌・消毒薬です。素肌と同じ弱酸性で無香料・無着色・オイルフリー。水分と保湿成分をバランスよく配合し、みずみずしい使い心地です。

睡眠不足やストレス、肌バリアの低下など、さまざまな要因が重なり合うことで、起こりやすくなる大人のニキビ。ニキビを引き起こしている生活スタイルの乱れや、スキンケアを見直すことで、ニキビのできにくい肌をつくっていきましょう。

一方で、ニキビが赤く炎症を起こしてしまったときは、治療薬ですばやく炎症を鎮めることも大切です。顔に使いやすいローションタイプの殺菌・消毒薬で肌を清潔に保つことで、ニキビの悪化をくいとめましょう。

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