06区 Wellness Lab

肌とホルモンの関係 第1回:私たちのすこやかさと美しさを
優しく見守る、カラダの「仕組み」を知る

  • # ホルモンバランス
  • # インナーケア
  • # 心身ネットワーク
かぼちゃときゅうりのサラダ

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💡この記事のクイックまとめ
  • ホルモンは「50mプールにスプーン1杯」ほどの極めて繊細な量で、全身の健康や美しさを調節しています。
  • 女性の肌と心は、2つの女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバイオリズムにより約28日のサイクルで穏やかに変化しています。
  • 年齢やライフステージによるホルモンの変化をあらかじめ知っておくことが、今の自分に寄り添うセルフケアの最初の大切な一歩になります。

私たちの体内で、すこやかな毎日と美しさをキープするために大切な役割を果たしている「ホルモン」。その言葉の語源は、ギリシャ語の「刺激する」「元気づける」に由来しており、文字通り私たちの毎日の活力を内側から支える大切な源となっています。

実は、体内のホルモン量は、「50mプールいっぱいの水に対して、わずかスプーン1杯程度」という非常に繊細なもの。このごくわずかな量が血液によって全身の細胞へと運ばれ、私たちの健康や肌の美しさを心地よく保つための大切なメッセージ(情報伝達)を届けています。

今回は、資生堂の心身ネットワーク研究の知見をもとに、知っておくことで毎日のセルフケアがもっと愛おしくなる「肌とホルモンの関係」について、基本の仕組みを紐解いていきましょう。

体内のネットワーク:司令塔の働き

ホルモンが適切なタイミングで、適切な量だけ分泌されるようコントロールしているのが、脳にある「司令塔」です。主に脳の「視床下部(ししょうかぶ)」と「脳下垂体(のうかすいたい)」がその重要な責務を担っています。

  • 視床下部による状況把握
    体内の環境や、日々のライフリズムなどの変化を優しくキャッチします。
  • 脳下垂体への指令伝達
    視床下部からの情報をもとに、バランスを整えるための適切な指令を出します。
  • 全身や肌への心地よいメッセージ
    脳からの指令を受け、全身のいたるところ(甲状腺や副じん、生殖腺など)でつくられたホルモンが、肌のすこやかなターンオーバーやみずみずしさを維持する具体的なサポートを行います。
  • この精密な連携ネットワークが正しく機能することで、私たちの健康と、肌の美しさが根底から支えられています。

全身のすこやかさを支えるホルモンの役割

私たちのカラダの中で、100種類以上もあると言われるホルモンは、主に以下のような大切なバランスを整えています。

  • 血糖値の調整
    インスリンやグルカゴンなどが働き、細胞へ供給するエネルギー量を一定に保ちます。
  • ストレス適応
    コルチゾールなどが分泌され、精神的・身体的な負荷に対して体が柔軟に適応できるようサポートします。
  • 成長・発育
    成長ホルモンが細胞の修復や新しい組織の形成、健康なターンオーバーを促します。
  • 生殖機能と美しさの維持
    性ホルモンが、肌のハリ、髪のすこやかさ、そして次世代に命を繋ぐ機能を司ります。

女性の美しさに深く関わる「女性ホルモン」の特徴

私たちの美しさや肌のコンディションに直接的な影響を与えるのが、卵巣でつくられる女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)です。これらが絶妙なバランスで変化することで、日々の肌を心地よくコントロールしています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

肌のうるおいや豊かな弾力・ハリをもたらすため、「美のホルモン」とも呼ばれます。真皮の線維芽細胞にアプローチし、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を優しくサポート。肌にみずみずしいうるおいを与え、若々しさを維持する働きがあります。月経後、排卵に向かって分泌が自然と増加します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

水分を体内に蓄え、妊娠しやすい状態へと身体を穏やかに維持しようとする働きをサポートします。一方で、皮脂の分泌を促す性質もあるため、この分泌量が増える時期は肌が少しベタつきやすくなったり、一時的な肌悩みの原因になりやすい時期でもあります。

約28日の周期にみる「肌と心」のリズム

女性の肌と心は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスの変動に伴い、約 28日のサイクルで変化しています。その特徴を以下の表にまとめました。

時期 ホルモン
バランス
肌の状態 心の
コンディション
月経中 両ホルモン共に低い水準 デリケートで乾燥しやすい時期。バリア機能に優しく寄り添うケアを。 体温が下がりやすく、のんびり過ごしたい時期。
排卵前
(卵胞期)
エストロゲンが急激に増加 最も安定し、肌のハリや潤いが高まる好調期。 心身ともに前向きで、新しいことに挑戦しやすい時期。
排卵後
(黄体期)
プロゲステロンが優位 皮脂分泌が活発になり、ベタつきや一時的な肌荒れが起きやすい時期。 体の水分バランスが変化しやすく、リラックスが大切な時期。
月経前 両ホルモンが急激に減少 一時的な肌荒れやポツポツなどのトラブルが起きやすいデリケートな肌状態。 気分が変化しやすく、自分を一番に労わってあげたい時期。

月経とホルモンの関係

月経周期によるホルモンバランスの影響で、肌のコンディションは短いサイクルの中で優しく、変化を繰り返しています。

ライフステージに伴う年齢に応じた肌の変化

毎月の周期だけでなく、年齢を重ねるライフステージにおいてもホルモンバランスは大きく変化し、肌の構造にもさまざまな変化をもたらします。

性成熟期(17・18歳~40代後半)

ホルモン周期に伴い、肌状態が約2週間ごとに変動します。徐々にシミや小ジワの初期サインに対する意識が高まる時期です。女性ホルモンの分泌は20代後半から30代前半にピークを迎えます。

更年期(45~55歳頃)

閉経前後の約10年間を指し、エストロゲンの分泌量が急激に減少します。これにより肌の弾力を保つ真皮のコラーゲンが減少し、肌の厚みそのものが低下。深刻な乾燥やハリ不足、くすみが顕著に現れやすくなる傾向があります。

更年期以降(高齢期)(55歳頃~)

ホルモン分泌量が低い水準で一定となるため、周期的な肌荒れは落ち着きを見せます。しかし、長年のホルモン減少と加齢の蓄積により、ターンオーバーがさらに遅延し、シワやたるみが固定化しやすい傾向に。

第1回のまとめ:自分のカラダの仕組みを知り、肌を優しく慈しむ

今回の内容を振り返り、日々のスキンケアや生活習慣を見直すヒントにしていきましょう。

  • ホルモンは全身へ健康と美しさのメッセージを届ける、大切な情報伝達のネットワークです。
  • 脳の「視床下部」と「脳下垂体」が、体調や環境の変化を感知する最高司令塔です。
  • エストロゲンは肌の「うるおいとハリ」を育み、プロゲステロンやテストステロンは「皮脂」に影響を与える。
  • 月経周期や年齢によるホルモンの「優しい変化」をあらかじめ知っておくことが、今の自分に最も心地よいセルフケアを見つける第一歩となります。

解放美区 編集部

自分らしく在るための価値観がある。トレンドからサステナビリティまで、7つの視点からあなたの日常に小さな変化と新しい可能性をアップデートする情報を発信しています。

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