オプチューン ジャーナル Optune Journal

くらしのスパイス「ひと押し」で、
心と身体を変えていく

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季節の変わり目や、いつもと違う環境にいると、つい体調を崩してしまう。
イライラやストレスが溜まると、肌が荒れてしまう。
誰しも一度は、経験があるのではないでしょうか。

心と身体は繋がっている。
理屈はわかるけど、不調に気づいたとき、瞬時になんとかしたいのが本当のところ。
今回は「ツボ押し」という方法で、心と身体のバランスを整えるコツを、東洋医学に詳しい伊藤由希子さんに教えてもらいます。

「東洋医学の基本的な考え方は、誰しもが持っている身体の力を呼び覚ます、というもの。自分の身体を気にかけ、サポートしてあげる。たった『ひと押し』でも、心と身体はとても喜んでくれるんです。」

それでは、心と身体のバランスを整える、そのポイントを教えてもらいましょう。
心を落ち着かせる「内関のツボ」

大事な場面で緊張してしまう。そんな声が、働く女性に増えてきたと言います。
「体には300種以上ものツボがありますが、それは電車の駅のようなもの。スムーズな運行が重要なのと同じように、血の巡りを良くするための役割をもっています。最近は、商談やプレゼンテーションの場面で『ドキドキしてしまう』『平常心が保てない』といった相談も増えてきました。そうした場面でぜひ押すと良いのが、手首からちょっと離れたところにある『内関(ないかん)のツボ』。東洋医学で言う心包、つまり心を守るツボで、胸から胃にかけての不快感をとり、スッと楽にしてくれます。」

身体のスイッチを入れる

道具を使わず、すぐに実践できるのが「ツボ押し」の利点と伊藤さん。
「身体のことって女性のほうがすごく敏感なのですが、毎日忙しいと、ゆっくり時間をかけたケアって難しいですよね。なので、違和感があったらすぐ、身体のスイッチを入れるように、グッとひと押ししてあげる。例えば、眉と目尻のあいだからちょっと後ろにある『太陽のツボ』は、ちょっと目が疲れたな、と思ったときに。足の甲にある『太衝(たいしょう)のツボ』は、ストレスやイライラを感じたときに。時間と場所にとらわれないので、とても役立ちます。」

デスクワーク時の、足の調子を整える『足三里のツボ』

長時間のデスクワークで、立った時にふと感じる足の重みやだるさ。
これも血の巡りがよくない証拠と伊藤さん。
「俳人・松尾芭蕉の『おくの細道』に、『長歩きの疲れを癒すために三里のツボに灸をすえる』という一節があります。ひざ下の、ちょっと外側にある『足三里のツボ』は健脚のツボ。松尾芭蕉が旅をする時に使っていたツボで、足のむくみを解消し、胃の調子まで整えてくれるもの。エコノミー症候群は有名ですが、ずっと座っていると当然、血の巡りは悪くなり、腰にも悪影響を与えます。気付いた時のケアが大切です。」

まずは、ベストな状態を知ることから

体調の変化は、自分にしか分からない、とてもパーソナルなもの。
自分の本調子を知ることで、違和感に気づきやすくなる、と言います。
「忙しい時期が続いたり、ストレスの多い環境に慣れてしまうと、体調の変化に気付きにくくなります。肌も同じですよね。周囲のいろんな影響を受け、日々揺れ動いている。だからこそ、自分なりのベストな状態、絶好調を知ること。その変化に気づき、いろんなものに振り回されないことが『身体の声を聞く』第一歩だと思います。」

「呼吸」に対する考え方を知り、自分だけの時間をちょっと作ることが、自分にフィットした心地よさ、過ごし方と出会う第一歩かもしれません。

伊藤 由希子

東洋医学の奥深さに惹かれ、大学卒業後、専門学校へ。国家資格「鍼灸・あん摩マッサージ指圧師」を取得後、鍼灸の普及啓発団体「次世代はりきゅうレボリューションズ」を発足。企業・団体向けの東洋医学講座やワークショップ等を行い、健康で豊かな暮らしの提案活動に取り組む。

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