スキンエイジングラボ

シワができる原因とは?

目もとのシワが目立つ、口もとのシワが気になり始めたなど、シワに悩む方が増えています。
まずは、シワの原因についてお話しします。

シワが刻まれていく仕組み

顔の印象に影響するシワは、大きな肌悩みですよね。では、そもそもシワはどうしてできるのでしょうか。

加齢による肌の変化だけでなく、気温の変化・乾燥・紫外線によるダメージなど、さまざまな要因があります。

加齢などによってヒアルロン酸が減少し、肌の水分量が低下すると、肌が柔軟性を失いゴワついて硬くなります。また、年齢を重ねると肌のターンオーバーが遅くなり、コラーゲンやヒアルロン酸など真皮の構成成分が減少します。これによりハリや弾力が失われ、目もとや口もと、首といった動きの激しいところにシワが刻まれやすくなります

加えて、加齢とともに紫外線によるダメージは、シワに最も影響する環境要因のひとつです。紫外線を浴びることで肌の水分量が低下し、肌の乾燥につながります。

紫外線が肌に届くと、(コラーゲン分解酵素が活性化し、)コラーゲンなどが減少してハリが失われます。特に長期にわたって紫外線を浴び続けると、深いシワにつながることがわかっています。

新発見!硬い角層が、深いシワを加速させる

資生堂は、深いシワをより早く改善することを目指し、シワのある肌の構造を徹底的に解析できる音響顕微鏡を独自に開発しました(豊橋工業大学、本多電子株式会社との共同研究)。これにより、肌奥深くのコラーゲンなどの真皮構造から表皮や角層の状態を認識し、数μm(ミクロン)単位でその構造、厚み、その内部の物性までが可視化できるようになりました。そして、のべ500人の方のシワ部位を分析したところ、加齢によってシワが深くなった肌は「角層が硬く、真皮の弾力がない」ことが解明されました

また、肌表面から肌の奥へとシワが進行するメカニズムも明らかになりました。まず、角層が硬くなると真皮へのストレスが増加し、コラーゲン分解酵素「MMP」が発生して真皮にダメージを与えます。さらに「MMP」が増加すると、肌の土台となる真皮が柔らかい状態になり、シワが肌の奥へ進行して、深いシワの発生を加速させることがわかりました。