男子が思わず振り返る?「モテる香水」のつけ方

おしゃれの仕上げに「香り」をまとうと、一気に女子力が上がりますよね。ほんのりと立ち上がるよい香りは、女性らしさをグンと引き上げて、色っぽさを漂わせてくれる大切な要素。そこで今回は、愛され度がアップする香りについて、資生堂研究員の森山未央さんに伺いました。香りを味方につけて、女子力を底上げしちゃいましょう~♪
Q)以前に「香水がきつい」と言われたことがあります。好印象を与える香りの選び方はありますか? 香りの上手なつけ方や、香りをさり気なく漂わせる方法も教えて下さい!
A)万人ウケのする控えめな香りがおすすめ。また香水をつける時に、「香り立ちの変化」や「香る時間」、「どう香らせるか」を意識すると香りと上手に付き合えます!
ズバリ、男性が好む香りはコレ!
まず、男性が好むのは自分の身の周りにあまりない「甘い香り」。その中でも主張しすぎない透明感のある香りは、年齢問わず好感を持たれます。ここ数年は世界的にも"フローラルフルーティー"の香りが不動の人気で、男性からの評判も高くなっています。
3種類の香りを味方につければ、誰でも香り美人に!
香水の香りは常に同じではなく、時間とともにトップノート、ミドルノート、ラストノートの順に香りが変化していきます。香りの中心になるのはミドルノート。香水売り場で「いい香り!」と思って香水を買った後、実際に使ってみて「なんか違う...」と感じたことありませんか? それは、トップノートの香りで香水を選んでしまい、ミドルノートやラストノートの香りを嗅いでいなかったから。新しい香りにチャレンジする時は、香水をつけたペーパーで時間の経過をチェックしてから購入することをおすすめします。また、香りの持続時間はパルファム5~7時間、オードパルファム4~6時間、オードトワレ1~3時間が目安。持続時間を目安にすれば、香水をつけ直すタイミングが分かり、つけ過ぎや香りが消えてしまうこともカバーできますよ。
- トップノート...香水をつけてから3分~5分の香り。
- ミドルノート...つけてから30分ぐらいたった時の香り。トップノートの後に移り変わる香りで、香りの中心となる部分です。
- ラストノート...つけてから2~3時間たった香り。「残り香」と言われ、最後にほのかに残る香り。体臭と合わさって、その人独自の香りになるのが特徴。ウッディなどの香りが使われている事が多い。
香水の香り方が分かったら、次はさり気なく香りをつけるテクニックをレクチャーしたいと思います。
ほんのり香るテクニックとは...
香水をつける位置というと、香り立ちのよい、手首や耳の後ろなど体温が高いところにつけている方が多いですよね。ですが、香りはライフスタイルによってつけるパーツを変えるのがベスト。たとえば、料理を楽しむ時には料理の香りもしっかりと感じるのが大切ですから、「くるぶし」や「膝の裏」につけるとGOOD。またつけ直しも大切なポイントです。香りの持続時間が4~6時間のオードパルファムをプライベートでつける時は、いい香りがずっと続くように、朝・昼・晩とタイミングよくつけ直すといいでしょう。逆に仕事の時には、家を出る前にワンプッシュ、帰る時にワンプッシュぐらいが、ほんのりと香ってちょうどいいかもしれません。また香りは自律神経に働きかけるので、午後の疲れたり眠くなってきたりした時に香りでリフレッシュするのもおすすめ。
シーン別に使い分け! 香水をつけるパーツ
- 自分で香りを楽しみたい...胸元など、ダイレクトに立ち上がってくるところに。
- 去り際に香りを漂わせたい...うなじや腰の後ろなど、身体の背面に。
- 食事の時...くるぶしや膝の裏。
- 歩く時に漂わせたい...くるぶしや太ももなどの、下半身に。歩くと同時に香りが立ち上がります。
香りの特徴を知って、新しい香りにチャレンジ!
香水を選ぶ時に大切なのが、ブレンドされている香り。香りの特徴を知っておけば、新しい香水にチャレンジする時のヒントにもなりますよ。
- フルーティー系...ピーチやベリーなど、若々しくかわいらしい香り。
- シトラス系...レモンやグレープフルーツなどの柑橘系。爽やかで男性人気も◎。
- フローラル系...ローズ、ジャスミン、イランイラン。上品で女性らしく香ります。
- ウッディ系...パチュリ、サンダルウッドなど、上級者を感じさせる香り。
香りは脳の中でもより本能に近い部分に伝わり、脳にも身体にもよい影響を与えると言われています。香りを知って、彼好みの香りを見つけるもよし、自分のお気に入りの香水を見つけるもよし。いい香りをまとって、「近寄るといい香りがする」女性になってくださいね♪
お話を伺ったのは...
資生堂研究員・森山 未央さん
2001年入社。香りや香り成分が心身に与える効果の研究に従事。2007年から1年間、フランスの調香士教育機関Grasse Institute of perfumeryに留学。現在は、化粧品や香水の香りづくりも担当。アロマテラピーアドバイザー。
photo:shutterstock(1枚目)
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