面倒な「化粧直し」 は手間をかけないほど良い? 「崩れレベル」別お直しレスキュー法

ゴールデンウィークも明けて、日差しはすっかり初夏の気配に。気温が高まるにつれ汗や皮脂も出やすくなり、「化粧崩れ」が気になってくる季節ですよね。「化粧崩れ」に関して、20~30代の働く女性500名に聞いたアンケート(資生堂 働く女性の「化粧なおし」に関する意識・実態調査 2014年3月発表)では、以下のような結果が。
化粧が崩れると、どんな気分になる? アンケート結果 ランキング
1位 (汗や皮脂でベタつくなど)体感的に不快に感じる 84%
2位 (気分が晴れないなど)気分的に不快になる 77%
3位 周囲の目が気になる 75%
また、この他にも、68%の人が「自分に自信がなくなる」と回答しています。また、3人に1人の割合で、「仕事に対するやる気がなくなる」と感じていることが判明。化粧が崩れると、ベタつきなどの不快感だけでなく、気持ちや行動までさまざまな悪影響があるようですね。では、みなさん「化粧直し」を積極的に行っているのかというと...?
化粧直しが面倒と感じている人は、約9割!
アンケート結果によると、「化粧直し」を行っている人のうち、9割の人が、ベースメイクの直しが「面倒」と感じていることが判明しました。その理由は
ベースメイクが「面倒」な理由
・厚塗りになるから
・うまく化粧直しができず、汚くなるから
・直しても、また崩れてしまうから
ということのよう。忙しい中、せっかく直しても崩れてしまうのは、確かに面倒ですよね! 崩れてしまったメイクを、手間をかけずにキレイに直すのは、働く女子にとって大きなテーマのようです。そこで、資生堂ビューティースペシャリストの六角さんに、メイク直しのコツについて、お話をうかがいました。
Q)簡単だけど、キレイで崩れにくい化粧直しの方法を教えてください!
A) 自分の「崩れレベル」に合わせた化粧直しで、手間をかけず、ポイントをおさえたリタッチを。
化粧崩れを防ぐには、過剰に手をかけないことが大きなポイントです。化粧直しも、自分の「崩れレベル」にあった、ポイントをおさえた必要最小限のリタッチを行いましょう。
まずは、崩れないために! 「崩れレベル」を抑えるのは、朝の下準備がキモ
まずは、朝のスキンケアで崩れにくい肌状態に整えましょう。これを意識するだけでも「崩れレベル」を小さく抑えることができます。ポイントは以下の3つです。
朝の肌準備 3つのポイント
- 洗顔料を使い、寝ている間の皮脂汚れをしっかりと落とす
- 化粧水、乳液、下地 、ファンデーションの各アイテムを、肌にきちんとなじませる。
- 自分の「崩れ方」に適したベースメイクアイテムを選ぶ
朝は水だけの洗顔で済ませる方もいらっしゃるかもしれませんが、寝ている間の汗や皮脂で、肌は汚れています。汚れをしっかりと落として、素肌の状態を整えましょう。また、朝は忙しく、スキンケアもつい急いでしまいがち。でも、化粧水、乳液、下地、ファンデーションをつける各ステップを丁寧に行い、きちんと肌にフィットさせましょう。 例えば、化粧水のうるおいが肌にしっかりといきわたってから、次のステップの乳液をつけます。こうして肌の状態を整えることで、化粧直しの手間がだいぶ省けますよ。また化粧もち(テカり・皮脂くずれ・毛穴落ち・よれ・薄れ)が何時間持続するのかを調べた 下地もあるので、下地を見直すのも◎です。
化粧崩れには、「乾燥崩れ」と「皮脂崩れ」の2タイプが。
メイクの「崩れ方」を知ることも大切です。自分がいつもどんな「崩れ方」をしているかを把握しておきましょう。「化粧崩れ」には大きく分けて2タイプあります。
・乾燥崩れ:乾燥してファンデーションの密着力が落ち、粉っぽく浮いてしまうタイプ。
・皮脂崩れ:皮脂や汗でテカッたり、ファンデーションが流れてしまうタイプ。
どちらか分からない方は、日中、おもに過ごす環境を目安に選ぶのがよいと思います。夏が近くなり、「皮脂崩れ」タイプと思っていたら実はオフィスの空調などによって「乾燥崩れ」していた、という方も実は多いんです。使用するベースメイクアイテムは、以下の目安を参考にしてくださいね。
肌タイプ別 おすすめベースメイクアイテム
・乾燥崩れタイプ:リキッドファンデーション
・皮脂崩れタイプ:パウダーファンデーション
・特に皮脂崩れするタイプ : BBクリーム+ ルースパウダー
それでも崩れてしまったら・・・? 「崩れレベル」別のお直し方法
化粧直しの際に、「上から、パパッとファンデーションを塗って終わり」では、粉浮きしたり、厚塗りでまた崩れやすくなったりと、「崩れスパイラル」に陥りがち。自分の「崩れレベル」に合わせた化粧直しのステップを守ることが、キレイで崩れにくい仕上がりへの近道です。
【崩れレベル1】額や鼻の周りなど、Tゾーンを中心とした軽い崩れの場合
・まず、あぶらとり紙でテカリをおさえましょう。強くおさえすぎると水分までとってしまうので、
軽く当てて肌表面の皮脂を吸わせる程度に。
・整えた部分に紙おしろいを当て、軽くパウダーがつくようにします。
【崩れレベル2】皮脂や汗で大きくよれたり、崩れてしまった場合
・あぶらとり紙で余分な皮脂をおさえます。
・スポンジのきれいな面を使って、崩れた部分のファンデーションのみ取り去ります。 ミストを使って水分補給してからぬぐうと良いでしょう。
・ぬぐった部分に、下地をのせ、上からファンデーションを少量つけ、なじませます。下地はファンデーションを崩れにくくし、「崩れスパイラル」を防いでくれますよ。
上級者は知っている! 崩れにくいベースメイク、「水を使ったファンデーション」とは?
パウダーファンデーションを使う時、さらに密着度を高めて化粧もちをアップさせてくれる方法をご存じですか? それは水を使ってファンデーションつけること。手持ちのパウダーファンデーションに「 水あり/水なし両用」と書かれていたら、ぜひ試してみてください。使い方はとってもかんたん。
・スポンジを水に濡らして、軽く絞ります。
・強く絞れば、セミマットな仕上がりに。
・軽く絞れば、ツヤのある仕上がりに。
・あとはいつもと同じ使い方でOK。
これから夏に向けて暑くなってくると、肌の上にファンデーションをつけるのさえ気分がのらない時ってありませんか? ファンデーションの水使用は、ひんやりと気持ちよく、そんな時にもぴったり! ぜひこれからの季節、試してみてくださいね。
photo:shutterstock(1枚目)
●当記事の情報は、プレゼンターの見解です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。