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2022/12/26

資生堂化粧水の先端サイエンス情報

資生堂化粧水の先端サイエンス情報

【化粧水・乳液はどれを使っても同じ?】

Q.化粧水と乳液はどれを使っても同じじゃないんですか?

A.資生堂の化粧水・乳液は肌自らが美しくなろうとする力を引き出します

キメが細かく、ツルンとして、透明感とハリがある美しい肌、それはすべて肌の最表面の角層が握っています。すこやかな角層を育むのが、化粧水と乳液の基本ケアです。

お手入れしている肌とお手入れしていない肌ではきめ年齢に10歳の差が出る!

資生堂では、洗顔・化粧水・乳液・クリームのお手入れを週4日以上されている方と、洗顔の後、化粧水や乳液、クリームだけなどの方とで肌を測定してみました。

お手入れ不足だった方々に、基本ケアを実践してもらったところ、角層の水分量が上がり、キメや肌荒れが改善しました。

資生堂では、角層細胞の外壁構造である「CE(コーニファイドエンベロープ)」。に着目。

CEが成熟していると、角層内の細胞間脂質がきちんと整列し、バリア機能が保たれるようになると、保湿機能が高まります。これを実現可能にしたのが、資生堂の化粧水と乳液に標準装備している独自成分「アクアインプール」です。

Q.「アクアインプール」について詳しく教えてください。

A.細胞間脂質の乱れを修復し、整えることで角層の良循環を育みます。

「アクアインプール」は、保湿剤と油分の長所を持つ資生堂の独自開発成分ですが、角層の外壁のCEを成熟させ、バリア機能を保つ細胞間脂質を整える働きがあります。それ以外にも、角層の主成分であるケラチン線維を整列させる働きがあるため、すこやかな肌へ導くことができます。

化粧品の原料は、水に溶けやすい性質のものと、油に溶けやすい性質のものがあります。保湿剤は水に溶けやすいのですが、油を弾く性質があるんです。すると、肌へ浸透させることができませんよね。

しかし、「アクアインプール」は、水にも油にも溶ける性質で、化粧水にも乳液にも配合することができるんです。化粧水では、本来浸透しにくいグリセリンのような保湿成分も、角層へより多く届けて保湿機能を向上させます。乳液では、細胞間脂質を整列させる手助けをします。さらに、ケラチン線維の整列も促します。

しかも「アクアインプール」は、べたつきやすい保湿成分を浸透させ、自分自身も高い保湿力があるため、べたつきのなさと高保湿を両立するなど、まさにいいとこ尽くしの成分なんです。

動画で解説!「アクアインプール」ってどんな成分?

【化粧水・乳液のケアって本当に必要?】

Q.年齢と共に化粧水の入りが悪くなっている気がするのですが・・・

A.加齢と共に乱れがちなターンオーバーを整えることが重要です。

加齢と共に角層剥離とターンオーバーが起こりにくくなり、角層が重層化するため、化粧水の浸透が悪くなることが一因です。加齢で角層が重層化する原因は十分には解明されていませんでしたが、今回、資生堂は50年以上にわたり続けてきた角層研究から、重層化のメカニズムを解明しました。

角層が重層化するカギとなるのが、「YUKOPIN(ユコピン)」というタンパク質です。YUKOPINが肌のターンオーバーを促す酵素メソトリプシンの働きを阻害することで、角層の重層化が促進されるのです。

さらに、角層重層化した肌では、グリセリンやトラネキサム酸など、スキンケア成分の浸透が妨げられることも確認しました。

Q.角層重層化を防ぐことはできるのですか?

A.できます!角層重層化を抑制する成分を発見。

全身を支えるかかとは角層が厚く、ターンオーバーがゆっくりなんです。その原因を探ったところ、かかとには、YUKOPINが多く、角層重層化の黒幕であることが判明。

資生堂はYUKOPINを抑える薬剤の探索を行い、約200種類の中から、マメ科植物の一種であるメリロート葉の抽出液やサトウダイコン由来成分といった植物成分を発見しました。

【最新の資生堂の研究はどこまで進んでいる?】

Q.日々エイジングケアに力を入れています。最新知見を教えてください。

A.肌の老化に関係する"炎症"に着目しました。

資生堂は医療分野でも注目されているマクロファージで新たな発見をしました。

マクロファージは細菌や老廃物を取り込み処理することをメインに行う免疫細胞の一種ですが、M1マクロファージは、主に炎症反応を担い、M2マクロファージは、抗炎症反応や炎症により傷ついた組織の修復を促します。

実は光老化によってこのM1とM2マクロファージのバランスが崩れ、M1マクロファージが増加し、M2マクロファージが減少すると、コラーゲンを生み出す線維芽細胞の老化が促進されたり、コラーゲンの産生が減って、分解が増えてしまうことや、コラーゲンの減少につながることもわかりました。

また、M2マクロファージは、炎症などで壊されてしまったコラーゲンを取り込み消化・除去していることがわかったんです。最近の研究では、この除去がなされずに壊れたコラーゲンがあふれてしまうと、コラーゲンが産生されにくくなり、肌のハリや弾力が失われることに。

これまで言われていた「コラーゲン代謝」は、「産生」と「分解」だけに注目されていましたが、「消化」もしっかりとすることで、より適切にコラーゲン代謝が働くのです。

Q.コラーゲン代謝を整えることができるんですか?

A.マクロファージの環境を整えることで可能に。

ポイントとなるのは、M1マクロファージの増加を抑え、M2マクロファージが増えやすい環境に整えること。そのためにさまざまな薬剤を調べたところ、オトギリ草抽出液にM1マクロファージへの分化を抑制する効果があることがわかりました。

ただオトギリ草抽出液を配合すればよいのではなく、従来のコラーゲンサイエンスに基づいたさまざまな対応と組み合わせることで、よりよりコラーゲン環境を整えることができるのです。

まとめ

✅化粧水と乳液で美肌のカギとなる
✅すこやかな角層を育む。
✅化粧水の浸透を悪くする
✅角層重層化は防止できる
✅最新の「コラーゲン代謝」に注目!

お話を伺ったのは・・・

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