紫外線のダメージは肌だけじゃない!知らなきゃ損する「紫外線の新常識」を資生堂の研究員が解説!

炎天下での外出や、屋外でスポーツした後などに、「あれ? なんだか身体がだるいな...」「いつもより疲れた感じがする...」などと感じたことはありませんか? 実はこの心身の疲労感、「紫外線の影響」であることが科学的に研究でわかってきたのです!
そこで今回は、「太陽の下でもっとアクティブにスポーツや日々の生活を楽しんでもらいたい!」という想いから、「紫外線と心身の疲労」についての研究に着手し、検証を行った資生堂の白土研究員にお話を伺いました。
資生堂 みらい開発研究所
白土真紀 研究員
運動や栄養、リラクゼーションなど、健康科学をもとにした美容ソフトの研究開発や、化粧行為による五感刺激が心身に及ぼす影響など、美容と生活習慣に関する研究が専門。
紫外線と屋外運動時や運動後の疲労の関係とは?
今回の研究から、紫外線から肌を守ることで疲労感を軽減し、運動中のパフォーマンスや筋肉痛の軽減など運動後のリカバリーにも良い影響があることが示唆されたのです!
まずは、紫外線を浴びた場合と紫外線をカットした場合で、心身への影響にどのような変化が起こるのかを検証するため、下記のような試験行いました。
<試験方法はこちら!>
健康な成人男女16名を対象に、紫外線カットありと紫外線カットなしの2つのグループに分けて試験。紫外線カットありのグループは、資生堂が開発した日焼け止め製剤(SPF50+、PA++++、スーパーウォータープルーフ)を肌につけ、紫外線カットなしのグループは、紫外線吸収剤・散乱剤を除いた、日焼け止め効果のない基剤を塗布し、屋外にてシャトルラン形式の運動(60分間で4Set)を実施。
紫外線カットあり・なしのグループで、屋外での運動時や運動後に心身にどんな影響があったのでしょうか。試験からわかったことを詳しく解説していきます。
①肌の赤みが強いほど疲労を感じる!
日差しの強い日に屋外で過ごすと、日焼けして肌が赤くなった経験ってありますよね? 日焼けの度合いを示す肌の赤みが強いほど、屋外での運動後に大きな疲労感を感じることがわかりました。
②紫外線をカットした方がきつさを感じにくい傾向に
今回の試験では、15分間の運動を4セット行いましたが、紫外線カットありのグループの方が、運動後半(Set3~4)になってもきつさ(運動強度)を感じにくい傾向にあることもわかりました。
③紫外線をカットすると、運動後の筋肉痛も抑えられる!!
また、屋外運動後の筋肉痛の感じ方にも違いがありました。紫外線カットありのグループの方が、運動後の全身の筋肉痛が抑えられていることがわかりました。
④紫外線をカットすると、屋外運動後のリカバリーも◎
さらに、屋外運動後から6時間後と24時間後の疲労感にも差が! 紫外線カットありのグループの方が運動後の疲労感が軽減されており、リカバリーにもよい傾向でした。
研究でわかったことをまとめると、
●紫外線カットありのグループの方は、
✅運動の6時間後、24時間後の疲労感を抑える傾向に!
✅運動後半のきつさを軽減する傾向に!
✅24時間後の筋肉痛を抑える可能性あり!
ということに!
紫外線ダメージは肌だけではなく、心身にも影響があるなんて...! さらに紫外線から肌を守ることでスポーツ中のパフォーマンスも、スポーツ後のリカバリーにも良い影響がありそうです。 さっそく紫外線対策をチェックしましょう!
紫外線から肌を守る! 紫外線対策とは?
紫外線から肌を守る方法として、帽子や日傘、サングラス、衣類で肌を覆うことや、UVカット効果のある日中用のスキンケア、日焼け止めの活用などが有効です。レジャーや屋外でのスポーツだけでなく、日常生活からしっかり紫外線対策をしましょう!
太陽の下での過ごし方が変わってくる今回の発見! 紫外線対策を万全に行い、もっとアクティブに楽しみましょう♪
photo:shutterstock
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