朝起きて鏡を見ると、「顔に枕の跡が~!」「なかったはずのほうれい線がくっきり...」。こんな残念な体験をしたことはありませんか? これら"顔の寝ぐせ"は、睡眠中に肌がダメージを受けているサインかも。「見なかったことに...」で手遅れになる前に、銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子先生に顔寝ぐせの傾向と対策を教えていただきました。
下記の項目にひとつでも当てはまると、肌老化がスタートしている可能性が...!
□うつぶせで寝ている
□枕が高く、頭が前に傾いた状態で寝ている
□ストレスフルで、寝ている間も眉間にシワが寄っていたり、歯を食いしばっている
□寝入った時と目覚めた時の姿勢が同じ(寝返りが少ない)
□ベタつくからといって保湿やクリームを怠っている
□夜、寝る前にアルコールや塩分、甘いものを摂っている
直接的な原因は「うつぶせ寝」や「横向き寝」など、枕に肌を押し付けるような寝方にアリ! また、日々のストレスが解消されないまま、寝ている間も苦悩の表情(歯ぎしりや眉間のシワなど)でいると、朝起きた時の寝ぐせとして影響してきます。
コラーゲンたっぷりのハリのある肌なら、顔の寝ぐせはほとんどつきません。でも、加齢や紫外線、乾燥などの影響でコラーゲン線維が減少し、劣化した肌では枕の圧に耐えられなくなります。また、衣類と同じように、肌も乾燥していると「折りジワ」が入りやすくなってしまいます。顔の寝ぐせがつくということは、肌老化のサインとも言えるのです。
マットレスや枕が柔らかすぎると、身体が沈んで寝返りしにくくなります。また寝具の幅が狭かったり、寝具を壁にくっつけていたりすると動きを制限してしまいます。また、硬くてゴワゴワしたような枕カバーは、ゲージの細かいガーゼやつるんとしたシルク、ふわふわのタオルなどにチェンジするのが◎。まずは、睡眠環境を見直しましょう!
暑いこの時期でもしっかり保湿して、うるおいをキープしつつ眠るようにしましょう。もし小ジワやほうれい線などを見つけたら、すぐに蒸しタオルで肌を柔軟にし、マッサージやスペシャルコスメを使うなど応急処置はお早めに。
リラックスできていないと表情がこわばったままになり、眉間のシワや輪郭も歪んできますので、その日のストレスはその日のうちに解消するよう心がけて。副交感神経を優位にするため、アロマを炊いたり、好きな音楽を聞いたり、湯船にしっかり使って芯からほぐす...など、リラックスしてから眠りましょう。
一度でも"顔寝ぐせ"に心当たりのあった方は、ぜひ改善してみてくださいね!
お話を伺ったのは...
銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長
東京女子医科大学医学部医学科卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。最新の照射治療とヒアルロン酸注入を組み合わせたメスを使わないナチュラルな美容医療に定評。見た目年齢マイナス7歳を図ってくれるクリニック。近著にスキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷりの「365日のスキンケア」(池田書店)が好評発売中。
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