「年齢を重ねても、老けた印象には見せたくない!」と願う一方で、どうしても気になってくるのが肌の「たるみ」。シミなどはメイクである程度隠すことができても、たるみを隠すことは難しく、見た目に影響を及ぼしてしまいます。そこで今回は、そんなたるみのメカニズムと、今日から試したい対策についてご紹介します。
たるみとは「重力で顔の形状が下垂した状態」のこと。年齢を重ねると、顔の各部位でたるみは起きますが、特に、口元・フェイスライン・目の下に発生しやすく、このパーツのたるみが進行すると、見た目年齢を引き上げてしまうことに...。まずは年代別のパーツ変化をチェックしていきましょう!
(資生堂調べ)
パーツの変化は【口元】→【フェイスライン】→【目元】の順で起き、20代から「口元」の形状変化が始まり、30代からは「フェイスライン」、40代からは「目周り」の形状が変化します。
「最近口角が下がってきた」とか、「輪郭が外側に広がってきた」と感じる人は要注意。見た目年齢に変化があらわれている可能性も...。
では、そもそもなぜ顔にたるみが起きてしまうのでしょうか? たるみの原因についてチェックしていきましょう。
「たるみ」の主な原因は、「表情筋の衰え」+「真皮の衰え」と言われています。
「表情筋」が衰えると、皮ふの中の脂肪を支えきれず、重力に従って真皮とともに下方に「たるみ」が発生。結果、顔の形状に変化が起こるのです。
また、肌の弾力に重要な役割を担っている「真皮」は、皮ふに弾力性を与える、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分をつくり出す「線維芽細胞」などで構成されています。しかし、「紫外線」や「加齢」などによって「線維芽細胞」のコラーゲン産生などが低下することで、コラーゲンやヒアルロン酸量が減少し弾力性が失われてしまうことも、たるみの一因となっています。
(資生堂調べ)
弾力性の鍵となる線維芽細胞が存在する「真皮」。紫外線の中でも特に「UV-A」と呼ばれる生活紫外線がじわじわと真皮層まで到達し、この線維芽細胞にダメージを与えてしまいます。その結果、コラーゲンの産生が低下して、真皮のコラーゲン量が減少してしまいます。
顔の真皮は、加齢によってその主成分であるコラーゲンやヒアルロン酸量が減少することから薄くなると考えられています。その結果、くぼみや溝などの凹みを回復しにくくなり、「たるみ」「しわ」につながるのです。
エネルギー源となることで有名な糖分ですが、その一部は、加齢や紫外線、ストレスなどにより性質が変化します。変化した糖が正常なコラーゲンなどのタンパク質と反応して「糖化コラーゲン」になってしまうと本来のバネのような構造を失ってしまいます。このようにタンパク質が糖化すると、肌の弾力が低下し、たるみやしわの増加につながると考えられています。
たるみのメガニズムがわかったら、対策法を見ていきましょう。
「リ・フ・ト・ア・(ッ)・プ」と発音しながら、顔の筋肉が動いているか、意識して行いましょう。
【笑顔からスタート】鏡を見て、目を大きく開き、口角を強く横に引いて、10秒間キープ
【リ】唇を強く横に引いて、10秒間キープ
【フ】唇をすぼめて前に突き出し、10秒間キープ
【ト】唇をすぼめて下あごを引いて、10秒間キープ
【ア】口を大きく開けて、10秒間キープ
【プ】唇をすぼめて前に突き出し、10秒間キープ
【笑顔】口角を強く横に引いて、10秒間キープ
難しいテクニックが要らず、マッサージクリームを持っていなくても簡単に取り入れやすい「リズムテンポマッサージ」がおすすめです。いつものクリームによる保湿ケアの後に、少量付け足して行うだけ。「クリーム」だから、ふき取りや洗い流しが不要なところもうれしいポイントです。
みなさんご存知の「大きな古時計」のリズムに合わせて手を動かすことで楽しくできる簡単マッサージなんです!
1. 「ほお」を指全体で持ち上げるように大きく円を描く(8回)
2. 「口角」を中指・薬指を使って引き上げる(4回)
3. 「小鼻の脇」を引き上げる(4回)
4. 「額」は引き上げるように指全体で大きく円を描く(2回)
5. 「目周り」は、中指・薬指を使ってやさしく円を描く(1回)
6. 最後に「こめかみ」を押す
「エリクシール シュペリエル リフトナイトクリーム W」40g 5,500円(税込)
べたつきを残さずなじみのいい肌感触が心地よい保湿クリーム。夜、うるおいバリアで肌を守り、ふっくらと弾み返すようなハリ肌へ導きます。リラックス感のあるアクアフローラルの香りでマッサージ中も癒されます。
*年齢に応じたうるおいケア。
ほうれい線をメイクで目立たなくするには、コンシーラーを溝に埋め込んでカバーするのでなく、「光で影を飛ばす」というイメージが大切です。猫ひげのようにコンシーラーを上昇ラインにすることで、目の錯覚を利用できますよ。
1. リキッドファンデーションで顔全体を仕上げたら、コンシーラーをほうれい線をまたいで斜め上方向に、猫のひげのような短めの線を3~4本入れましょう。斜め上方向にラインを入れることで、下がりがちな頬まで上向きの印象に。
2. 猫ひげ線をトントンと上に向かってなじませ、ファンデーションとコンシーラーの境目をぼかしたら完成。
「マキアージュ コンシーラーリキッド EX」2,750円(税込)
使いやすい筆タイプのコンシーラー。しなやかにフィットし、よれや薄れなく持続するので、口元にもおすすめです。
>>「猫ひげ」コンシーラーでリフトアップ!ほうれい線&顔のたるみを隠す方法
普段何気なく入れているチークの位置を変えるだけで、すっきりとリフトアップした印象に♪ ほおの位置が下がってきたなと感じたら、目の下や顔の中心部分に入れるよりも、ほお骨の高い位置を中心に横向きにぼかすことを意識してみましょう。
1. 目尻の骨の窪み部分に指を2本置き、その下にくる位置が目安。ここを起点にチークを広げていきます。
2. チークをブラシにとり起点の位置にのせたら、そこから横向きにブラシでふんわりぼかしていきます。チークの横幅は黒目の中央よりも内側にならないように、また縦幅は鼻先よりも下の位置にならないように気をつけましょう。ぼかしながら広げていくと、ナチュラルに仕上がります。
「マキアージュ ドラマティックムードヴェールRD100 (レフィル)」2,750円 (税込)
パウダーチークなのに、クリーミーな質感が特徴的。内側からにじみ出たような、自然な血色と艶を与えます。
>>40代はチーク位置の見直し時!リフトアップには「少し高め」を意識して♪
アイラインを引く際は、目元がたるんで見えないよう、目尻ラインの角度を大切に!
下まぶたの目尻の延長線上(赤の点線)にアイラインの終わりがくるよう意識して引きましょう。この角度よりラインが下がってしまうと、目元が垂れて見えやすくなるので気をつけてくださいね。
「インテグレート スナイプジェルライナー」1,045円 (税込)
肌に触れた瞬間とろけるリキッドジェルで、くっきりとした印象的な目元に導きます。汗・皮脂・水に強いので、アイメイクの崩れも安心です。深みのあるブラウンがナチュラルかつ引き締めてくれます!
>>40代からはアイメイクの見直しどき!目元のくすみ&たるみを感じさせないポイントとは?
日々のたるみケア&カバーメイクで、見た目年齢を若わかしくキープしましょう♪
>>【アラフォー向け】おしゃれに見えるカラーアイシャドウ2パターン
>>【40代からの眉毛メイク】似合う眉の描き方&汗をかいても落ちないアイブロウって?
参考文献:江連智暢著『「顔の老化のメカニズム」~たるみとシワの仕組みを解明する~』(日刊工業新聞社)、『「他人目線」でたるみケア』(講談社)
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