更年期が女性の肌や心にもたらす影響ってご存知ですか? 更年期も生きいきとした毎日を送るためのおすすめアイテム&生活習慣のヒントを、資生堂研究員の合津陽子さんにお聞きしました。
そもそも女性ホルモンとは何なのでしょうか? まずはおさらいも含めて女性ホルモンの働きについてチェックしましょう。
ホルモンは、ごくわずかな量で体内のさまざまな働きを起こさせる情報伝達物質のひとつです。ホルモン分泌は、思春期になると活発になり、性成熟期に安定。更年期になると女性は急激に減少し、男性は穏やかに減少します。
ホルモンにもいろいろな種類がありますが、女性ホルモンの中で肌と関わりが深いのは「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」のふたつ。
■特徴
月経後、排卵に向かって分泌・増加し、月経の直前に急激に減少します。
■身体との関係
分泌が多い時期(排卵前)は、心や身体は落ち着いた状態に。
■肌との関係
線維芽細胞に働きかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させます。
■特徴
排卵後、黄体が形成されてから次の月経直前までに分泌されます。
■身体との関係
分泌が多い時期(排卵後)は
・気分がイライラしやすい
・妊娠を可能にする
・髪の健康を維持する
・コレステロールを調整
・骨を強くする
といったことが挙げられます。
■肌との関係
皮脂分泌を活発にします。
このような周期的な変化は、感じ方に個人差はあるものの、多くの女性たちが感じています。
一般的に50歳前後で閉経を迎え、前後の約10年間を更年期と呼びます。閉経により急激に卵胞ホルモン(エストロゲン)が減少。それに伴い、身体が不調になったり、心のバランスを崩してしまうことも...。
「もしかして、これって更年期?」と思われる症状は出ていませんか? セルフチェックでご自身の状態を確認してみましょう。
✅顔がほてり汗をかきやすい
✅手足がしびれ、感覚が鈍くなる
✅寝つけず、目を覚ましやすい
✅興奮しやすく、神経質になった
✅くよくよしたり、憂うつになる
✅めまいや吐き気がする
✅疲れやすい
✅肩や腰、手足の節々が痛い
✅ 頭が痛い
✅ 動悸がする
✅皮ふをアリがはうような感じがする
(「クッパーマンの更年期指数」より)
参考文献:資生堂ビューティーソリューション開発センター 著「化粧セラピー 心と身体を元気にする新しいちから」(日経BP社)
更年期は肌にも大きな影響を与えます。閉経により卵胞ホルモン(エストロゲン)が減少すると、肌のコラーゲンが低下し、肌の弾力やハリが失われがちに。また皮脂量の減少によるツヤの低下や、血流の変化による肌のくすみなども見られます。また、真皮の働きが低下し、肌の弾力がなくなったり、シワ・たるみが目立つようも。
さらに、更年期は人生のターニングポイントとも重なることから、これからの人生への不安やストレスなど心理的・社会的要因とも相まって症状をより強く感じてしまうこともあり、心のケアも大切です。
加齢とともに女性ホルモンが減少してしまうのは避けられないもの。肌や身体、心に変化がある時期だからこそ、ゆったりとリラックスをしたり、自分を労わる時間をとったりすることはとても大切。睡眠やバランスの良い食事を心がける、適度な運動をするなどの生活習慣を整えることはもちろん、マッサージも取り入れてみましょう。
いつものスキンケアに「フェイスマッサージ」をプラスし、ゆっくりと自分をいたわる時間を過ごしてみましょう。マッサージには、血液循環をよくし、新陳代謝を促して、肌の働きを良好に保ってくれる働きもあるため、習慣化することで生きいきとした印象に導いてくれますよ。
簡単! リズムテンポマッサージ 忙しくてゆっくりマッサージする時間が取れない...、マッサージクリームなんて持っていない...という方におすすめなのが、「リズムテンポマッサージ」です。美容液やクリームをなじませた後、肌のすべりをよくするために少量つけ足したら、『大きな古時計』のリズムに合わせてマッサージをしてみましょう!
\動画を見ながら、ごいっしょに♪/
1. ほおを指全体で持ち上げるように大きく円を描く(8回)
2. 口角を中指・薬指を使って引き上げる(4回)
3. 小鼻のわきを引き上げる(4回)
4. 額は引き上げるように指全体で大きく円を描く(2回)
5. 目の周りは、中指・薬指を使ってやさしく円を描く(1回)
6. 最後にこめかみを押す
ここからは、肌が急に変化しやすい更年期の肌に、すこやかな美しさを手に入れるためのケアのポイントやおすすめアイテムをご紹介します。
●乾燥を防ぎ、肌の水分・油分バランスを整える
●肌にハリ・弾力をもたらすハリケアを取り入れる
●紫外線から肌を守る
●表情筋を鍛える
さらに日々の生活を少しでも前向きに、ハツラツとした気分で過ごせたら理想的ですよね。毎日のスキンケア以外に、香りのいい入浴剤やボディケアアイテムを上手に取り入れて、肌や気持ちをときほぐし、リラックスタイムをつくってみるのはいかがでしょう!
「ばら園 ローズヘアパック RX」220g 1,650円 (税込)
*価格は希望小売価格です(お店によって異なる場合があります)
パサつきがちな髪や毛先をケアするメモリーキューティクル成分(アミノプロピルジメチコン)、ローヤルゼリーエキス、ソルビトール配合。ダメージをケアして、髪につやをもたらします。ばらのアロマがバスルームいっぱいに広がり、気持ちまで華やぐ至福の時間に♪
「ばら園 ローズアロマオイル RX」75mL 1,980円 (税込)
*価格は希望小売価格です(お店によって異なる場合があります)
オイルとエッセンスの2層効果で、肌をやわらかく整え、美しく上品なつやを与えます。天然ブルガリアンローズ(エッセンシャルオイル)+ティーローズ・リビングローズ(香り成分)のエッセンスを凝縮した、咲きたてのばらの香りが心までほぐしてくれます。洗顔や入浴後のマッサージにもおすすめ。ぬれた肌にも、乾いた肌にもお使いいただけます。
汗でも落ちにくいファンデーションやアイブロウなどを上手に取り入れるとよいでしょう。
「アネッサ オールインワン ビューティーパクト」 3,300円 (税込)
*価格は参考小売価格です(お店によって異なる場合があります)
汗や水にふれるとUVブロック膜が強くなり、つけたてのキレイが続く「アクアブースタービューティー技術」を搭載。さらに、80分間にわたる水浴テストで耐水性も確認済み。汗や水、皮脂にも強く、明るく透明感のあるつや美肌が続きます。
「プリオール 美眉ペン」 1,980円 (税込)
*価格は参考小売価格です(お店によって異なる場合があります)
細くも太くもラクに描けるなぎなた状筆ペンタイプ。汗をかいてもクレンジングするまで落ちず、普段のアイブロウの上からコートとしても使えます。
食事では、バランスよく栄養を摂取することが大切です。
もしもバランスのよい食事で栄養素を摂取するのは難しい...という方は、不足しがちな栄養素をサプリメントの力を借りるのも一つの方法。または美容食品を上手に取り入れたりするのも効果的です。
それではいつまでもすこやかでいるための、おすすめ美容食品をご紹介します!
「プロポリス+アガリクス茸 プロポリス+アガリクス茸(N)」90粒 6,480円 (税込)
*価格は参考小売価格です(お店によって異なる場合があります)
アレルギー物質(プレニルカフェ酸エステル)を含まない100%ブラジル産の「プロポリスエキス」を1日当たり264mgと、「アガリクス茸エキス」を1日当たり66mg配合。いつまでも元気に過ごしたい方をサポートするソフトカプセルタイプの健康食品。
「綺麗のススメ 綺麗のススメ つやつやぷるんゼリー (グレープフルーツ風味)」150g 194円 (税込)
*価格は参考小売価格です(お店によって異なる場合があります)
青森産ふじりんご果汁と山形産佐藤錦(さくらんぼ)果汁配合で、おいしさアップ。17種類の美容・健康成分をバランスよく配合。うるおいのある"キレイを育む"美容ゼリー飲料。資生堂が独自に研究を重ねた美容アミノ酸(D-アミノ酸)を豊富に含む鹿児島産の熟成玄米黒酢や、コラーゲン、ヒアルロン酸、食物繊維などをバランスよく配合。
○美容アミノ酸(D-アミノ酸)含有玄米黒酢、コラーゲン、ヒアルロン酸、食物繊維等17種類の成分を配合。
○低カロリー(1袋当たり18kcal)。
できるだけ無理をせず、リラックスした心地いい時間をつくることが大切です。年齢とともに変化していく肌や心を前向きにとらえ、豊かですこやかな日々を過ごしていきたいですね!
\更年期を迎えるリアルな気持ち&おすすめ商品を語り合う! /
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動画モデル:まいやん(資生堂パーソナルビューティーパートナー)
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photo:shutterstock
●当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。