毎日行う洗顔とクレンジング。「洗い流すから何でもいいでしょ」と思っていませんか?年齢を重ねるほど落とすケアを重視するのが美肌の基本。「何を使うか」にもこだわるべきなんです。たしかな技術力やこだわりが詰まった資生堂の洗顔料とクレンジングについて、開発担当者が徹底解説します!
えてくれるのは…
2005年入社。入社以来17年間製品開発一筋。最初の2年はボディー製品の開発に携わり、その後は洗浄料製品を中心にスキンケア製品を様々担当。担当した製品はブランドSHISEIDOやエリクシール、dプログラムの洗浄製品など。
洗顔フォームは、洗浄剤が濃い状態で含まれています。
そのまま塗布すると、ベタベタとくっついて洗い流しにくく肌に残ってしまうので、水で薄め、泡立てて使うことを想定したアイテムなのです。
顔は目まわりがへこんでいたり鼻が高かったり、起伏が多いですよね。
泡立てることで、そういった凹凸も均一に洗うことができるのです。
また、気持ちよく洗えることもいい泡の大きなメリット。
上質な泡の感触には、とてもこだわって開発していますね。
キメ細かい濃密な泡を実現するために、処方や成分でもさまざまな工夫を施しています。
たとえば1つの手段として、ネバネバする成分を使うことがあります。
そうすることで泡立ちやすくなり、泡にもモッチリとした弾力が生まれます。
しかし、粘り気のある成分を用いて洗顔料を作るのは、処方がかなり困難。
他の成分で調整したり、工場の人たちと相談したりと、試行錯誤しながら作り上げています。
右図の粗い泡に比べて、左図のキメ細かな泡は凹凸にしっかり入り込みます!
「いらないものを落として、必要なものを残す」というのも大きなポイント。
資生堂にも“選択的洗浄成分”を配合している洗顔料が数多くあります。
この洗浄成分は、皮脂や古い角質など肌表面に出てくる汚れだけを“選択”して落とし、うるおいを守るためのものは落とさないという役割を担います。
洗顔後の肌にうるおいが残るように、保湿成分を加えることがあります。
そもそも洗顔料は洗い流すものなので、保湿成分の100%を肌に残すことは難しいですが、意図した成分がきちんと肌に残っているかどうか、データをとって分析しています。
製品のコンセプトによって保湿成分の種類や配合量などは変わってきますが、贅沢な保湿成分が配合されている洗顔料もあります。
正直、洗顔料の“洗浄力”という点に関しては、価格によってあまり差がないように作られていると思います。安くても充分な洗浄力があるし、顔が非常に汚れているという状況もあまり想定していない。
いわゆる高価格帯と呼ばれるものや、高機能な洗顔料というのは、化粧水や乳液といったスキンケアラインがそろっていることが多い。
ラインで使うことで、洗顔料で汚れを落とし、あとから使う化粧水やクリームなどをきちんと肌に届けるという、基本にしっかりと沿ったケアができます。
そして、スキンケアラインは対象年齢や肌悩みなどコンセプトがはっきりしている場合がほとんど。
洗顔料も、それぞれの肌状態に寄り添ったケアができるように開発しています。
d プログラム
(医薬部外品) 洗顔 ・ 石鹸 120g
2,090円(税込)
SHISEIDO スキンケア
(医薬部外品) 洗顔 ・ 石鹸 125g
3,300円(税込)
リバイタル
<洗顔 ・ 石鹸> 125g
3,850円(税込)
エリクシール シュペリエル
<洗顔 ・ 石鹸> 140mL
1,980円(税込)
SHISEIDO スキンケア
<洗顔 ・ 石鹸> 125mL
4,400円(税込)
エリクシール ホワイト
(医薬部外品) 洗顔 ・ 石鹸 145g
2,970円(税込)
SHISEIDO スキンケア
<洗顔 ・ 石鹸> 125g
4,620円(税込)
SHISEIDO スキンケア
<洗顔 ・ 石鹸> 125g
4,620円(税込)
SHISEIDO スキンケア
<洗顔 ・ 石鹸> 180mL
5,390円(税込)
エリクシール シュペリエル
<洗顔 ・ 石鹸> 105g
1,980円(税込)
エリクシール シュペリエル
<洗顔 ・ 石鹸> 140mL
2,640円(税込)
エリクシール ルフレ
<洗顔 ・ 石鹸> 165g
1,980円(税込)
クレンジングは、メイクをオフするために使うもの。ゴシゴシこすらないと落ちないものでは、意味がありません。
メイクとのなじみがよく、短時間で落とすことができるのは、クレンジングにおいてとても大切なポイントです。
かといって、落とす力が高ければ高いほどいいわけではないのが、難しいところ。
メイクはしっかり落としつつも、肌に本来あるべき成分やうるおいは奪わないようにするために、原料でも処方でもさまざまな工夫をしています。
なかでも、肌が敏感に傾きやすい人のためのスキンケアラインd プログラムは、クレンジングに使用できる原料もかなり限られてきます。
こすらずにしっかりとメイクオフできて、なおかつ敏感に傾いた肌にも使える。その両立は、常に意識しているところですね。
テクスチャーに、とろみや厚みがあるのも重要なポイント。
とろみや厚みがあると摩擦が減らすことができて、まるで顔に触れていないような感覚でメイクオフすることができます。
メイクとなじみのいい油分を使いながらテクスチャーに厚みをもたせるなど、原料の組み合わせをはじめさまざまな手段で調整しています。
後肌にもよりこだわったものが多く、しっとりと洗い上げることができますよ。
クレンジングは、どちらかというと「面倒くさい」とネガティブにとらえられることが多いので、使っていて少しでも幸福感があるようにと、工夫をこらしています。
リッチな使用感でリラックスできたり、心地いい香りだと感じてもらえたり。
資生堂のクレンジングでは「なんかいい」という情緒的な価値を、とても重要だと考えています。
たとえば、“温感”クレンジングもその1つ。これはエリクシール アドバンスド クリアホットクレンジングジェル ADで採用していますが、技術的にはかなり難しいもの。
じんわりと温かな感触で、心までときほぐしてくれるような感覚をもたらしてくれます。
そういった気持ちよさで、日々のクレンジングが少しでも前向きなものになってもらえるとうれしいですね。
クレンジングは、剤型によってオフする力が変わってきます。
メイクの濃さに合わせて賢く選びましょう。
もっともクレンジング力が高いのがオイルで、コットンで拭き取るタイプが多いウォーターは軽いメイクを落とすのにぴったり。
ミルクやジェル、クリームは、使用感やクレンジング後の肌の好みで選ぶといいでしょう。
資生堂のクレンジングは各ブランドでさまざまな剤型が豊富に揃っていますが、どのようなテクスチャーでも、いかにメイクをきれいに負担なく落とせるかということは、長年ぶれることなく大切にしている部分。
すべての剤型において、肌をこすらずにすむように、基本的なクレンジング力を上げるための技術開発を進めています。
クレンジング力が高く、しっかりしたベースメイクや濃いアイメイクまで素早く落とせる。
d プログラム
(医薬部外品) メイク落とし ・ クレンジング 120mL
2,750円(税込)
エリクシール ホワイト
(医薬部外品) メイク落とし ・ クレンジング 145mL
3,300円(税込)
リッチな感触で、肌すべりがよいので摩擦が少なく、メイクとなじみやすいのがメリット。
エリクシール シュペリエル
<メイク落とし ・ クレンジング> 140g
2,750円(税込)
さっぱりとした洗い上がりのアイテムが多く、油分の感触が苦手な人におすすめ。
エリクシール アドバンスド
<メイク落とし ・ クレンジング> 180mL
1,980円(税込)
エリクシール アドバンスド
<メイク落とし ・ クレンジング> 160mL
1,485円(税込)
エリクシール シュペリエル
<メイク落とし ・ クレンジング> 140g
2,750円(税込)
エリクシール ホワイト
(医薬部外品) メイク落とし ・ クレンジング 140g
3,300円(税込)
d プログラム
<メイク落とし ・ クレンジング> 125g
2,750円(税込)
軽いメイクを落とすのに◎。コットンを使ってふき取るタイプなら、顔を洗う必要がなくどこでもオフできる。
d プログラム
(医薬部外品) メイク落とし ・ クレンジング 180mL
2,750円(税込)
SHISEIDO スキンケア
<メイク落とし ・ クレンジング> 180mL
2,420円(税込)
エリクシール シュペリエル
<メイク落とし ・ クレンジング> 150mL
2,750円(税込)