あなたの靴ができるまで

  • Part1 オーダー
  • Part2 職人技

Part1 こだわりで、“自分だけの一足”を選び出す

今回プレゼントする「システムオーダーシューズ」とは、デザインやパーツを一つひとつ選び、注文するシューズのこと。自分の好みを追求してつくった革靴は、きっと特別な一足になるはずだ。シューズ専門店『トレーディングポスト 銀座店』店長の田中茂雄さんに、その魅力とオーダー方法を教えていただこう。

男だからこそ、細かなディテールにこだわりたい

シックな店内に、仕立てのいいレザーシューズがずらりと並ぶ、『トレーディングポスト 銀座店』。田中さんによれば、ここには日々、“自分好みの一足”を求めて、男たちが訪れるという。

「男性は、モノの細かな部分に良さを見いだし、こだわりを持っている方が多いと思います。『システムオーダーシューズ』の魅力は、なんといっても、自分のこだわりでディテールを決められること。靴の形状や革の種類・色はもちろん、靴底やヒールのデザインにいたるまで、さまざまな組み合わせが可能です。

今回ご提供させていただく靴は、『グッドイヤー』と呼ばれる手間のかかった製法でつくられています。この製法の特長は、『ウェルト』と呼ばれる細革が、アッパーと靴底の境目についていて丈夫なこと。また、靴底にはクッション材としてコルクが入っているので、疲れにくく、履くほどに足に馴染む。長く愛用することで、“自分の足のための一足”として完成させることができるんです。40代以上の“モノの良さ”がわかる男性に、ファンが多いですね」。

トレーディングポスト 銀座店

質のいい革靴は、男を紳士に格上げしてくれる

田中さん

日々、靴に触れ、自身も「システムオーダーシューズ」を愛用している田中さん。この日は、スリーピースのスーツに、お気に入りのドレスシューズを合わせて、取材に対応してくれた。そんな彼だからこそわかる、上質な靴の楽しみとは……?

「ドレスシューズを履くと、気持ちが引き締まりますね。個人的には、ゴムではなく革底のシューズが好きです。履くと歩幅が広がり、背筋が伸びる。身のこなしが紳士的になると感じます。

レザーシューズというと、スーツに合わせるイメージが強いと思いますが、デニムとジャケットの足もとにもってきても、カッコよくきまります。特別な日だけでなく、休日も“自分だけの一足”を楽しんでみてください」。

システムオーダーシューズのつくり方

Step1 モデルを選ぶ

形状は、靴ひも・バックルタイプのドレスシューズのほか、メダリオン(穴飾り)を施したデザインやローファー、レースアップブーツなど、12種類。メインは、丈夫さ・安定感の良さが特徴の「グッドイヤー製法」だが、軽さが特長の「マッケイ製法」を選ぶこともできる。

Step2 革の種類を選ぶ

上質なものだけを使っているという革は、約18種類。表革のほか、エナメル、型押し、スウェードなどがそろう。色は、ベーシックな黒・茶のほか、遊び心のあるボルドーも人気が高いそう。

Step3 サイズを選ぶ

計測器で足を測定。立った状態で行うのが、正確に測るポイントとか。長さに加え、幅・甲の高さを考慮してサイズを選び、見本のシューズを試着。ベストな大きさを探し出す。

Step4 ディテールをカスタム

おおよその靴のイメージが固まったら、いよいよディテール選びだ。ここでは、代表的なカスタムをご紹介。革底のシューズを履き慣れない人は、ゴム底に変更することができるので、ご安心を。

◆デザイン

単色使いを、2色の革を配した「コンビ」に変更することが可能。カーフをメインに部分使いでスエードにするなど、個性ある一足に仕上がる。また、メダリオンのないモデルを選んだ場合も、つま先にのみメダリオンを追加できる。ソールの側面のカラーや、バックルのあるモデルに関してはバックルの色も、カスタムOKなパーツだ。

◆靴底

スタンダードな革底のほか、ゴム底などを選ぶことができる。革底に関しては、底に縫い目が見えないデザイン、色の変更、さらに、接地しない面だけ黒くカラーリングした「半カラス」へのカスタムが可能。「半カラス」にすると、色はげを気にすることなく、靴底のカラーを楽しむことができる。

◆ヒール

一般的なヒール、やや先が細くなった形状のヒールの2種類からセレクト。加えて、ヒールの底をゴム製にしたり、すり減りやすい外側の底だけ、ゴム製にすることができる。

モデルを選ぶ
革の種類を選ぶ
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ディテールをカスタム 靴底
ディテールをカスタム ヒール
how to care

シューズを長く楽しむためには、こまめに愛情を注いであげることが不可欠だ。「一日履いた靴は、『シューツリー』と呼ばれる木型を入れて保管を。ソールの反りや甲のシワをのばすことができます。また、ケアは表革の靴なら、週2~3回履く場合で2~3週間ごとに行うのが目安。手をかけることで、より愛着が湧き、手放せない一足になると思います。丁寧に扱えば、部分的な修理をしながら、10年以上も愛用することが可能ですよ」。

基本のケア ブラシ こげ茶色が馬毛、クリーム色が豚毛のブラシ。汚れ落としのブラッシグは、ケアの際だけでなく、履いたその日中にも行うのがベター。

◆基本のケア方法(表革の場合)

(1)まずは、柔らかい馬毛のブラシでブラッシングし、ほこりを落とす。ブラッシングで革が傷つくことはないので、安心して細かな部分も念入りに。

(2)専用のリムーバーを布に含ませ、汚れを落とす。同時に古いクリームも落とすことができ、新しく塗るクリームが浸透しやすくなる。

(3)手が汚れない専用の「ベネトレートブラシ」で、靴全体に少量のクリームを伸ばすようにして塗り込む。

(4)硬い豚毛のブラシでブラッシング。余分なクリームを落とし、より均一にいき渡らせる。

(5)最後に、乾いた布でツヤが出るように磨き上げる。

プレゼント・取材協力

トレーディングポスト銀座店
東京都中央区銀座3-3-9 松岡銀座ビル1F TEL:03-3567-3739
http://tradingpost.jp/
ほか、青山本店、渋谷店、横浜店、名古屋店、京都店、大阪店、福岡店の7店舗あり(※)。詳細は上記HPを。
※プレゼント当選者は、横浜店を除くいずれの店舗でもオーダーが可能です。

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