皮ふ科医に聞く ミニ知識
乾燥やシミ・そばかす、ニキビあと… 肌に関するお悩みはさまざま。気になる紫外線や、アンチエイジング対策など、ふだんの生活でできるスキンケアや肌トラブルへの心がまえについて、第一線でご活躍中の皮ふ科の先生にお聞きしました。

肌荒れ対策

肌荒れが気になるときのスキンケア

肌表面の角層には、体内からの水分蒸散や外からの異物侵入を防ぐバリア機能が備わっています。肌荒れの主な原因のひとつは、この角層バリア機能の低下です。肌荒れした状態の肌は、さまざまな刺激に弱い状態にあるため、使用する化粧品は低刺激性のものを選びましょう。
肌荒れしているときは、あまり肌に触れずに刺激を与えないことが大切ですが、肌を守る「保湿」と日焼け止めなどの「紫外線対策」はしっかりおこないましょう。
まず、スキンケア化粧品でしっかり保湿することが、刺激から肌を守り、バリア機能を回復させるためにも重要です。そして、紫外線は肌荒れをさらに悪化させてしまうので、外出時は日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。

ファンデーションのつけかた

しっかり保湿をした後は、肌を強くこすらないように、化粧下地を塗り、ファンデーションを軽く滑らすように仕上げます。化粧下地やファンデーションは、肌への負担が少ないものを選びましょう。 ファンデーションは、毛穴を詰まらせたり肌に刺激を与えたりすることで、肌荒れをさらに悪化させてしまう側面もあるので、薄めにつけることがポイントです。 適切にベースメイクをすることは、紫外線や外気の刺激から肌を守り、乾燥を防ぐことにもつながります。
また、スポンジやパフなどは、雑菌が繁殖しないようキレイに洗って使用するか、新しいものと交換して使うようにしましょう。

メイク落としのポイント

メイクアップ化粧品が汗や汚れとともに肌に残っていると、肌に負担をかけ続けることになります。1日の終わりには、きちんとメイクを落としましょう。その際、肌をゴシゴシこすったり、何度も洗顔すると必要なうるおいまで奪ってしまうので注意しましょう。
メイク落としや洗顔料が肌に残らないよう、しっかりすすいだ後は、時間を置かずにスキンケア化粧品で保湿をして、やさしく肌をいたわりましょう。
肌荒れの状態が悪化して、ひどく乾燥したり、強いかゆみや痛みを感じるようであれば、皮膚科を受診し、治療を受けましょう。

教えてくださったのは
肌荒れ対策|三重県 津市 水谷皮フ科クリニック  水谷智子 先生

三重県 津市

水谷皮フ科クリニック 水谷智子 先生

皮膚科専門医としての豊富な知識と経験を生かし、同じ女性の視点から、いつまでも美しくありたいという願いをお手伝いさせていただきます。女性ならではの皮膚の悩みについても親身になってお答えします。日々のスキンケアなど簡単なことでも、わからないことがございましたらお気軽にご相談ください。

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