肌荒れ時こそファンデーションを
活用すべきって本当?
過ごしやすい秋も過ぎ去り、肌にとって最も過酷な冬がやってきました。気温や湿度の低下により水分量が減少する冬の肌は、1年で最も乾燥しやすい状態。乾燥すると皮膚のキメが乱れてザラザラとひっかかりを感じたり、ゴワゴワして手触りが悪くなったりと、いわゆる「肌荒れ」の状態を引き起こしやすくなってしまいます。
そんな肌の調子がいまいちの時に悩むのが、「ベースメイク」についてではないでしょうか?化粧のりの悪さが気になるのはもちろん、ファンデーションが毛穴に詰まって肌荒れが悪化してしまうのでは……といった心配からファンデーションを塗らないという選択をする人も多いかもしれません。
しかし、ファンデーションが毛穴を詰まらせるというのは大きな間違い!毛穴はファンデーションの粒子をはじめ、外から汚れなどの物質が奥に入ってしまうほど大きくないうえ、ファンデーションには毛穴に付着しても肌に害を及ぼす成分は入っていないため、ファンデーションが肌荒れの直接的な原因になることはありません。
むしろ、ファンデーションを塗ることは日中の肌を守ることに繋がります。紫外線や空気中のチリやほこり、乾燥といった肌トラブルの原因となる外的環境から素肌を守り、健やかな肌を育む手助けをしてくれるのです。
スキンケア&美肌が叶うファンデーション選びのコツ
では、激しい乾燥が気になる冬の肌荒れには、どんなファンデーションが良いのでしょうか?
昨今はさまざまなファンデーションがありますが、冬におすすめなのは保湿力の高いリキッドや、クリームタイプのファンデーションです。みずみずしくソフトな乳液状が特徴的なリキッドは肌なじみが良く、肌荒れが気になる肌にも軽やかに伸びて自然な仕上がりに。しっとりうるおいのある仕上がりが好みの場合は、クリームタイプを選ぶと良いでしょう。
さらに、おしろいをプラスすれば、ファンデーションがしっかり肌に密着して化粧もちもアップします。化粧直しにも便利なので、ファンデーションと併せて使うのがおすすめです。最近はファンデーション、おしろい共に薬用、低刺激設計、スキンケア効果があるものなど、肌に優しいタイプのものが多く出ているので、自分にぴったりのものを探してみてくださいね。
これが正解!ファンデーションの適量と
正しい塗り方

肌荒れが気になる時もファンデーションは塗るべきとはいえ、肌荒れを隠そうとしてファンデーションを塗りすぎるのはNG。厚塗りにするとファンデーションが肌になじまずヨレやすくなり、化粧崩れの原因になってしまいます。適切な量と、正しい塗り方をマスターしてファンデーションを最大限活かしましょう。
ファンデーションの適量
リキッドファンデーション
<乾きが早いタイプ>
顔半分:直径約0.5cm
額・目・口周り:少量ずつ
<乾きが遅いタイプ>
額・鼻・両頬・あご:1円硬貨大
クリームファンデーション
額・鼻・両頬・あご:パール粒1.5個分
ファンデーションの正しい塗り方

ポイントは、面積の広い部分から塗っていくこと。具体的には、【①頬→②あご→③額→④まぶた→⑤鼻】の順番に塗るのがおすすめです。面積の広い頬から塗っていくことで厚塗りにならず、立体感のある仕上がりになります。
また、表情によって動きの多い目や口の周り、皮脂が出やすいTゾーンは薄めに塗ることで化粧崩れを防ぐことができます。
肌荒れが気になるときは……
色ムラやニキビが気になるときは、肌色に合わせたリキッドファンデーションで顔全体を仕上げた後、再度指の腹に少なめにファンデーションをとり、気になる部分をおさえるように薄く重ねづけしましょう。その後、顔全体をフェイスパウダーで仕上げると自然な仕上がりになります。こすったり強くおさえたりすると肌に刺激を与えてしまうので、ファンデーションは優しくのばすように塗るのがコツです。
「ファンデーションは肌に悪い」というのは、
もはや都市伝説。肌荒れが気になるときこそ、
ファンデーションを塗ることで肌を守り、
メイクしながらすこやかな肌を育みましょう。